遠足 その3


見晴らしのいい峠の上へと登ってきた私達。
早速、アムチが儀式を始めます。

まずは、持参した大量のタルチョに、
健康と健やかな成長を願って、みんなの名前を書き込みます。
タルチョに名前

タルチョとは、経文が書かれた5色の布です。
旗の中央には、ルンタ(風の馬)や、仏陀が描かれています。
ルンタは「風」「速さ」を象徴しており、願いごとが早く成就することを意味しています。
チベット人は聖地や、峠の頂上、家の屋上、寺の中心、あるいは橋や水辺などに
「仏の教えが、風に乗ってあまねく世界に広がりますように。」
と願って、このタルチョを取り付けます。
タルチョは青 白 赤 緑 黄 の五色で、
青が空 、白が雲、赤が火、緑が水、黄が大地 を意味しています。

みんなの名前を書いたあと
風にはためくように取り付けます。
タルチョ付け

取り付けたあと、やおら火をおこしだしたアムチ。
そういえば歩きながら薪を集めていました。
サン焚き1

起こした火に、サンをくべて焚いています。
サン焚き
このあと、アムチのお経が始まりました。
とても真面目なTCPのアムチは
何でも経典に定められた通りに運ばないと気がすまない人なので
普通のチベット人は、面倒だからと省略しがちなサン焚きやマントラ(お経)も
必ずきっちりとやるのです。
常に、子供たちのよいお見本です。


お経が終わると、アチャーがクシを取り出して
髪の毛をとき出しました。
髪をとかす1
「こうやって、髪をとかして抜けた毛を峠に捨てていくと
 これまでの悪しき業も、一緒に捨てて行けるのよ。」

早速マネしました。
でも、ツェリンは見ているだけで、髪をとかしません。
髪をとかす2
「それは、西チベットの人がやることよ。
 私は東チベット出身だからやらないわ。」

なるほど、この様な慣わしにも、地方差があるんですね。
それにしてもツェリンが着ているTシャツが、GUCCIなのが気になります(笑。
(こちらも頂いた支援物資です。)

一通りの儀式がすんだあと、やっとご飯タイム。
お昼ご飯
お腹がすいていたので、とても美味しく頂きました。

→遠足その4へ続きます。






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遠足 その1


開校式の翌日、開校式を記念して遠足に出かけました。
始めは子供たちを喜ばせようと企画した「単なる遠足」だったのですが
アムチの「せっかくだから、仏教の聖地を訪ねよう!」という提案で
聖地巡礼遠足となりました。

アムチによると、チベットの巡礼の基本は
一日で3箇所、あるいは7箇所を巡らなければいけないのだそう。
それ以外の数字では、ダメなんだそうです。
なので今回は、3箇所を巡礼する事にしました。

この遠足、当日まで子供たちには秘密です。
なぜなら…興奮して寝ないから!!
朝5時前に起きた子供たち、まだ寝ぼけ眼のまま、バスへ。

人生2度目のバス!!
早くも大興奮。
バス3
アチャー「さあみんな、早く座って~。」

座っても興奮冷めやらず
バス1
「これ何?動くよ~!!!」
↑クーラーの吹き出し口に興味津々。

スタッフのサングラスを取り上げて
バス2
「僕、かっこいいでしょ?」

バス4
「えー、あたしも貸してー。」


しかーし、
子供たちの興奮は1時間後には収束。
なぜなら、一人を除いて全員が、車に酔ってしまったのです。
出ちゃうー
「あーん、僕ダメかも。」

一箇所目の巡礼地まで、まだあと2時間近くかかります。
途中、ビニール袋(あの…つまりゲロ袋です。こんな表現でごめんなさい。)調達のため
バスを止めるほど、子供たちは激しく酔ってしまったのでした。

→遠足2へ続きます。

開校式のあと


開校式のあと、参加者の皆さんに
別敷地にある「トレーニングセンター」の教室と
「チベット予防医学室」を見学していただきました。

こちらがトレーニングセンターの外観
教室外観
2階の黄色い看板の出ているところが教室です。
もしかすると上記のような書き方だと、誤解を受けそうなので断っておきますが
この建物全体が「トレーニングセンター」なのではありません。
(出来たらいつかはそんな規模になりたい…です。)
この建物内の大教室1室を現在、トレーニングセンターとして間借りし
お隣の部屋を「チベット予防医学室」として使用しています。

夕方、小僧さんたちの帰宅の時間と重なったので
たくさんの僧衣の少年達が映っています。

教室の中は、この様になっています。
教室
現在はこちらで、語学クラスの授業を行っています。

教室のお隣の、チベット予防医学室はこんな感じ。
診察
ちょうど見学中に、緊急の患者さんがみえました。
こちらの尼僧は、泣きながら足を引きずりやってこられました。
最後は、階段の途中で力尽きて崩れ落ち
みんなで支えて診察室に運びました。
脈診をしています。

診断の結果は…

肺炎との事でした。
高熱で、ひざの関節が炎症を起こしていて
歩けなくなっていたようです。
投薬と安静が必要です。

チベット予防医学室では
お坊様、お年寄り、生活困難者などからは
診察費、薬代を頂きません。

もともとこれまでもTCPのアムチ(チベット医学医)は
お金のない方々からは、診察費を受け取らない人でした。
それは彼にとっての「菩薩行」だからです。

しかし、ネパールのチベット難民全体の生活が困窮している現在
あまりにもアムチの負担が大きくなってきているので
TCPでは場所と設備を提供し
安心して診察いただける環境を整えました。

アムチ免許
TCPのアムチは、メンツィーカン(チベット医学暦法学大学)を卒業しています。
メンツィーカンの最終試験は、3ヶ月にも渡って行われ
広く、医学と薬学の知識を、実践的に問われます。
アムチになるには、莫大な量の経典の暗記も課せられます。

なので、アムチはもちろんお経が得意。
食事前のマントラ(お経)や、チベット仏教の作法を
子供たちに指導してもらっています。
食事前の祈り1

今日もみんなで、大きな声でお経を練習しています。
食事前の祈り2




開校式の食事


開校式のご馳走をご紹介します。
スタッフの2名に加え、チベタンの料理人にも来て頂いて
3人で用意しました。

まずは
マトンとジャガイモの煮物
マトンとジャガイモの煮物

続いて
豆腐と野菜煮
豆腐と野菜煮

お次は
きのこの炒め煮
きのこの炒め煮

さらに
野菜の煮物
旬の野菜の煮物

最後に
サラダ
生野菜サラダ

主食は
ごはん
大鍋にあふれるほど炊いたご飯

もひとつ
蒸しパン
蒸しパン

以上のメニュー、現地ではものすごーく豪華なんです。

実を申しますと、統括責任者の加藤が
「お肉は高いから、野菜料理だけでいいよね~。」とスタッフに話したところ
「ダメ!絶対にダメ!私達はよくても、
 お坊さん達はこんな機会じゃないと、肉なんて食べられないんだから!!
 それにお坊さん達、お肉食べたいはずなんだから!!」
と怒られたそうです。
実際、チベット人ってみんな肉好きなんですよね…お坊さん達も含めて。

参加者の皆さんにも召し上がっていただいただきました。
皆さんの食事
↑この写真でお皿の上に載っているのは、お供え物のお下がりのブドウ入りご飯。


開校式には、日本から7名(石川を除く)
シンガポールから1名のサポーターに、お越し頂きました。
遠いところをお運び頂き、ありがとうございました!

ご参加頂いた皆さんには
引き出物
TCPより小さな記念品をお送りしました。

その中身は…
引き出物の中
・尼僧により一つ一つ手作りされた、観音菩薩様のお守り
・「Rise Up」 チベット人達の長きにわたる非暴力の活動をまとめた、感動的なDVD
・チベタンの伝統的なお香
・お香たて

ご参加くださった皆様、ご都合がつかずにお起しいただけなかった皆様
本当にありがとうございます。
この様なあたたかな開校式を執り行うことが出来ましたのも
ひとえに皆様のご支援のお陰です。
心より、御礼申し上げます。

開校式 3月10日 後半


午後4時、法要と世界平和祈願が終了しました。

次のプログラムは、子供達による踊りの披露です!
踊り
「さあさあ、並んで~。」


踊り2
1曲目は、チベットの伝統的な民族衣装「チュバ」の長い袖を
大きく振りながら踊る踊りなのですが、
ちょっと袖が短いです…。

踊り4
「みんな笑って~♪」とリクエストしても
練習の成果をみせなくては!と真剣なので、ぜんぜん笑う余裕がありません。
↑この様子がまた、特別に可愛かったです。

踊り5
本当に、みんな真剣ですね。

2曲の披露を終えて…
踊りのあと
やっと笑顔がもれました。
みんな上手だったよ!素敵な踊り、ありがとう。

盛り上がってきたのでもう1曲!みんなで踊りました。
参加者の踊り



続きましては、現地スタッフ:ツェリンによる歌の披露です。
ツェリン歌1
チベット高原を吹き渡る風のような
爽やかな澄んだ歌声でした。
恥ずかしがりながらも、2曲を披露してくれました。
ありがとう、ツェリン!

最後は全員で、記念写真の撮影です。
記念写真

皆様のご支援のお陰で
無事に、開校式を執り行なうことが出来ました。
ありがとうございました。

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