電話の盗聴


今日はちょっと、シリアスなお話。

開校式に参加するため、ネパールで宿泊していた
「チベットゲストハウス」というホテルで起こった出来事です。
このホテルは、オーナーも従業員もチベット人というホテルです。

シンガポールから開校式にご参加頂いたYさんは
ネパール渡航の翌日に、ご家族が交通事故に遭うという
アクシデントに見舞われました。
幸い命に別状は無かったものの、手術が必要との事です。
事故後の状態や、手術のことを話すため
Yさんは毎日、シンガポールに電話していました。

3月10日の夜のこと。
手術を明日に控えたご家族と、Yさんは
怪我の状態や、手術のリスクや、術後のリハビリなど
色々な話を20分ほどしていたそうです。
その後、ご家族が
「そういえば今日は、ネパールで大規模なデモがあったとニュースで言っていたけれど、
 どんな状況だったの?」
と質問されたので
「私達がいたスワヤンブナートでは、危険は感じなかったけど、ボダナートでは…」
と言ったところで、回線が突然切れてしまいました。

どうやら電話が盗聴されていたようです。
DSCN0374.jpg


当たり障りのない話題の時には、全く障害がなかったのに
ネパールの実状を伝えようとすると切れてしまったのです。
このタイミングの良すぎる回線の切断を、盗聴と思う理由はいくつかあります。

それは、2008年3月14日以降、1ヵ月半ほどの間
ネパール現地責任者:加藤と、東京事務所:石川の間で交わされるメールのうち
ネパールのチベタンコミュニティーの活動の様子を写した画像データを添付したメールは
1通も届きませんでした。

また日本からのメールも、「チベット」「中国共産党」など
特定のキーワードを含むものは、ネパールに届いていなかったようです。
あまりにも突然音信が途絶えたことを、おかしいと思った石川は
試しに、全くチベットと関係ない能天気なメールを送信してみると
それは無事に届きました。

また、2008年3月14日以前は
ネパールから日本に届く封書は、開けられていたことなどなかったのに
現在は、全数開封されているようです。(私だけ?)
ネパールで開けるのか、日本で開けるのかは定かでありませんが
それ以前には無かった措置に、ちょっと驚いたものです。

チベット支援を昔からしている人にとっては
「そんなもの。」と言うレベルの出来事ですが
この様な体験が初めてだったYさんには、相当なショックだったようです。
ショックを受けたYさんには気の毒でしたが
チベット難民達が置かれている状況の一端を、
身を持って体験いただくことが出来て、意味があったのではないかと思っています。
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