昨日の報告会でお出しした
バター茶のお茶請け(?)の「トマ」。

漢方薬のような働きがあり
胃腸と肝臓によく、消化を助けると言われています。
チベット全土で食されますが
トマがおいしいと言われているのは
東チベットです。
バターと砂糖で煮たり、ヨーグルトに混ぜたりします。
お米と一緒に炊き込んだりもします。
今回はあっさりと、
少しだけ黒砂糖を加えて煮てみました。
トマは、乾燥した状態で売られています。
こんな感じです。

なんだか、
木の枝を乾燥させたもののように見えます。
お皿の右下のものは、トマの中に混入していた石や枯葉。
結構、大きな石が平気で入っているので、要注意。
これを、丸一日、水に漬けます。

水で戻したトマは、この段階でかなり甘みを発しています。
汁はほんのりと小豆色に染まります。
これを、煮ます。

案外すぐに、火は通ります。
お味のほうは…
繊維質たっぷりの、甘み控えめサツマイモに
ちょっとだけ、漢方的な後味(この場合は苦味)を
足した感じでしょうか…。
お口に合うかどうか心配しましたが
案外、好評でした。
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第2回目となりますTCP報告会は
お天気にも恵まれた昨日
無事に終了いたしました。
最初にお詫びをしておくのですが…
1回目に続き、何と今回も
報告会の写真を撮り忘れてしまいました。
何たる失態…。
サポータさんのお顔を拝見すると、嬉しくなって舞い上がり
「写真を撮る。」
という、実務を忘れてしまっておりました。
すみません。
報告会は、最初に大型画面で
一昨日、ネパールの現地から届いた動画と
今夏の写真をご覧いただきました。
これにより、皆さんのご支援が、
現地では、具体的にどのような形となって展開しているのかを
ご確認いただきました。
続いては、新宿御苑から連なるお庭のウッドデッキで
心地よい風に吹かれながら
バター茶とお菓子を頂きつつ、いろいろなお話をさせていただきました。
すでにブログでもご紹介している
現地統括責任者:加藤の友人Aさんにもご参加頂きました。
(参照→
新しいパンツ)
約3ヶ月近くネパールに滞在し、さまざまにTCPをサポート頂いたAさん。
すでに現地の事情は、東京事務所スタッフの誰よりも詳しく
TCPの様子を、たくさんお話下さいました。
ありがとうございました。
どなたも、ブログをよく読んでいただいており
Aさんは、「パンツのAさん。」(パンツを子ども達に作ってくださったAさんの意味)
と、みなさんに呼ばれていました(笑)。
里親さんは「○○君のお父さん」と呼ばれたり、
「実は私、アムチのファンなんです!」という方が複数いらっしゃったり
プロジェクトの始動からわずか6ヵ月半で
素敵なサポーターさんたちと、このような会話を交わし
楽しい時間を共有できることになるなんて
本当に夢のようでした。
ご参加くださった皆様へは

ミニ・タルチョをプレゼント。
最近は、おみやげ物の(チベット仏教的に言うと)贋物が
多いと嘆くアムチに、専門店で選んでもらった「本物」です。
アムチはカムの出身なのでとても口が悪く
(カムパの特徴と言われています…)
「もし1ヵ所でも、経文が間違ってたら、許さねーぞ!!」
とタルチョ屋さんのご主人を脅かしながら(?)選んだものです。
↓こちらがその時の、写真。

里親さんには
里子ちゃんそれぞれのCD写真集

(ご参加が叶わなかった里親さんには、発送させて頂きます。)
&里子ちゃんの描いた絵


を、お持ち帰りいただきました。
ご参加いただいた皆さん
東京での開催のため、ご参加いただけなかったサポーター様
いつもTCPを見守ってくださる皆さん
温かいご支援に心より感謝申し上げます。
8月のある日、1通のメールがTCPに送られてきました。
短い文面のそのメールには、
ネットでたまたまTCPを知ったことと
支援金を送る旨が、書かれていました。
翌日、確認のため、ゆうちょ銀行で記帳してみると
「あれれ、ご入金の額、間違ってませんか…?」
でもそれは、間違ってはいなかったのです。
私達は、
何の後ろ盾も、権威の傘下にもない、小さな組織です。
そんな私達を、
広いネットの世界から見つけ出し、注目し、ご賛同くださるなんて
何というご縁なのでしょう。
こんな時、グッと胸が熱くなり、込み上げるものがあります。
TCPを信頼し、ゆだねてくださるその思いに
感謝でいっぱいになります。
ご寄付いただいたサポーター様と、打ち合わせをさせていただき
ご寄付の一部で特別の予算を組み
「学習のためのもの」と「健康と安全のためのもの」の
2つの項目の充実のため
下記のものを購入させていただきました。
■学習のためのもの■ノート900冊 (20Rs×900冊=18,000Rs 約23,400円)
毎日各学科ごとに、大量に学校の宿題が出ます。
予想以上のペースで、ノートを消費しておりましたので
ノートは大変助かります。
これまでは、毎回必要な分だけ買い足していましたが
これで1年分、たっぷり勉強できますね!
ありがとうございました!
CDデッキ (8,000Rs 約10,400円)
CDデッキがありますと、語学の学習(英語・日本語)に大変役立ちます。
また、チベット民謡や、伝統の踊りなども練習させたいので
CDデッキは、優先順位の高い必要品目と考えていました。
子ども達は(音楽を聴いて)「いいものだねー。ありがとう!ありがとう!」を
連発しています。
とても喜んでおります。
ありがとうございました!
■健康と安全のためのもの■蓄電設備一式(バッテリー+バッテリーチャージャー+インバーター)
32,000Rs 約41,600円 
ネパールの秋、冬は徐々に通電時間が短くなり
昨年はついに、1日8時時間で数ヶ月をすごさねばなりませんでした。
通電は、昼4時間、深夜4時間と区切られることが多く
一番使いたい夜間に電気がありません。
電気のない時間は、部屋にロウソク1本で過ごさざるを得ません。
蓄電設備があれば、夜間の電灯用の電力が確保でき
子ども達の安全を確保することが出来ます。
ありがとうございました!
湯沸かし器 6,200Rs 約8,060円
左下が、湯沸かし器。
冬でも日中は、比較的暖かいカトマンドゥですが
子ども達が帰宅する午後4時以降は、急速に冷え込みます。
子ども達の入浴のため、冬季には湯沸しを使用したいと考えていました。
(参照:
カトマンドゥと東京の気温)
これで、風邪をひかずに、冬のシャワーを嫌がらすに
体を清潔に保つことができます。
ありがとうございました!
虫歯の治療 16,500Rs 約21,450円
以前ブログで、この写真と記事をご覧になったサポーター様より
「子ども達の歯の治療を充実させて欲しい。」との事でしたので
一人あたり1,500Rsの治療費にて、
虫歯の完全治療を実施させていただきます。
ありがとうございます!
以上、5項目に
ご寄付の一部を充てさせていただきました。
さまざまな面を、充実させることが出来ました。
本当に、助かります。
ありがとうございました!*****************************************
「サポーターという形ではなく、単発で何か寄付したいが
どれぐらいの金額で、どんなことがネパールでは可能なのか。」
というお問い合わせを、最近よく頂くようになりました。
ご寄付いただきましたサポーター様の了承を得て
今回は、各項目の金額を開示させていただいております。
1ヶ月の長いお休みのあいだ
子ども達が通っている「グリーンカンティンプル・スクール」の
臨時教師をしている、ネパール人大学生の先生に
1日3時間、勉強を教えてもらうことにしました。
勉強を教えてくださる、スリティ先生。

この先生、なんたって
超真面目。
とにかく、勉強のことに関しては、とても厳しいのです。
勉強が、ちょっと苦手なドルジェとチミは
先生に、お尻を「ペンペン!!」と叩かれていました(涙)。

みんな楽しく勉強してね♪
パサン・ワンモの「
できもの」は
夏前からずっと、続いていますが
ペマ・タチェンの顔にも
出たり、治ったりする吹き出物が、続いています。
大きな「できもの」に悩まされる、ペマ。

原因は、なんなのでしょうか?
今年の初めから3月にかけて
次々に、チベット本土から亡命して来た子ども達。
当初、多くの子どもに
急に低地に下りてきたことが原因と思われる
皮膚症状が出ました。
「血ぶくれ」とスタッフは呼んでいるのですが
皮膚の表面に近い部分に、
血が溜まったような症状が現れるのです。
私たち日本人が、急に高度の高い場所に行くと
「高山病」になるように
標高4000m以上の場所で生まれ育った彼らには
標高1400mのカトマンドゥは
体に負担がかかるほどの低地であり
様々な形で、身体症状が出るのです。
気温も湿度も高い、カトマンドゥでの生活に
一生懸命、体は順応しようとしているようですが
限界を超えた部分が
この様な症状になっているように思えるのですが…。
女の子の様な、やさしさをたたえたペマのアイドル顔が
これでは、台無しです。
早く治りますように!
今日19日の新月は、
ネパール最大のお祭り「ダサイン」の初日である
「ガタスタパナ」です。
ダサインとはネパールに住むヒンドゥー教徒のお祭りで
日本の行事に例えるなら「盆と正月がいっぺんに来た!」という感じの
盛り上がりを見せるお祭りです。
既に、子ども達の学校は2日前からお休みに入っています。
で、このお休みがいつまでかと言うと…
何と、1ヶ月!!!ただでさえ、先生たちのバンダ(ゼネスト)が多発して
まともに授業が進んでいないというのに
もっと子ども達を学校に通わせてください~!!
それにしても、1ヶ月もお休みなんて…と思われることでしょう。
この「ダサイン」自体は、
15日後の満月(10月3日)ゴジグラト・プルニマをもって終了しますが
その直後に今度は、ダサインと同じような規模の盛大なお祭り
「ティハール」が始まるのです。
結局まるまる1ヶ月、ネパール中が機能停止します。
都会で働く人々は、田舎に帰省するので民族大移動が起こります。
この期間は、急激に物の値段が上がります。
また、ものいりの時期なので(と言う説明も変ですが)
泥棒も増えたりします…。
この長いお休みの間、
せっかく身についてきた英語やネパール語が衰えないように
また、規則正しい勉強の習慣が失われないように
明日からネパール人の先生に
家庭教師に来ていただくことにしました。
毎日3時間の授業を予定しています。
女の子なのに、
いまひとつ自分のことを女の子と自覚できていないのか
「男子、集合~!!」というと
いつも集合してしまう、パサン・ワンモ(笑)。
夏前からずっと
足に、ひどい吹き出物が出たまま治りません。

掻きむしって、足を血だらけにしています。
あまりにひどくなってきたので
アムチに病院に連れて行ってもらいました。
飲み薬と、ぬり薬をいただき
これでしばらく様子を見てみます。
ぬり薬をアムチにぬってもらうワンモ&心配そうに見つめるオーディエンス。
早く、よくなりますように!
8月27日付けのブログ「
ご訪問ありがとうございます!」で
眼科医の松山先生が、子ども達に
長靴をプレゼントしてくださったことは、既にご紹介しました。
このとき、現地から東京事務所に送られてきた写真を見て
実は石川は、「何で??」と思うことがあったのです。
それは、こちらの写真。

雨が降っているというのに、
どうして子ども達はレインコートを着ていないのか??
5月にクンデ・ハウスをご訪問いただいたサポーターさんが
素敵なレインコートをプレゼントしてくださり
もう、それはそれはみんな喜んで
石川が7月末に訪問した時も、
わざわざ自慢しながら着ていたほど気に入っているというのに…
そのレインコートを着ていないなんて、おかしいな??と思っていました。

やっぱり雨は、かなり強く降っています。
昨日、どうして雨の中、
全員がレインコートを着ないで登校したのかが判明。
この2枚の写真撮影の直前
実は、子ども達は長靴に興奮しまくり、騒ぎまくり
もうどうにも収拾がつかないほどの、大騒ぎだったそう。
「な・が・ぐ・つー♪」
「いえいっ!!」
「青い(長靴の)人、だれー??」
「はぁーーーーいいっ!!!」
「靴のイニシャルに、Pが付くのだれー??」
「あたしぃーーーー!!!」(*「靴のイニシャル」とは、判別のため長靴に書いたそれぞれのイニシャル。)
もうお互いがお互いに、長靴をめでて褒めては
「いえ~いっ!!」と、ピースサインを天に突き上げて
ぴょんぴょん跳ね回っていたのだそう。
そうこうしているうちに、いつもの登校時間が過ぎ
慌ててクンデ・ハウスを出発。
途中、雨にずぶぬれになって初めて
「あっ、レインコート着てない。忘れた!」と気付いたんだそう。
雨なんかに気付かないほどの興奮ぶりだったということですね(笑)。
年少のなかよし女子3人組み

最近、毎日「猫にゃんにゃんにゃん♪」と言う歌を
振り付きで、歌っています。
どうも、学校で教わった、ネパールの歌のようです。
クンデ・ハウスは、
日常会話はチベット語ですし
生活面においても、全てチベットの習慣に則っています。
なので、こんな風にネパール語の歌が
クンデ・ハウス内に流れると言うのは
何だかちょっと、新鮮です!
クンデ・ハウスの職員は、
みんな本土から来た亡命チベット人であり
ネパールの言葉にも文化にも詳しいわけではありません。
でもこうやって、心も頭も柔軟な子ども達によって
国や文化や民族の優劣なく
いろんなものが、TCPに持ち込まれて行くのは
頼もしいなと思っています。
今日はボダナートまで、ツァンパを買いに出かけました。

正直で愛想の良い店主のこの店は
様々な商品の品質もよく
バターとツァンパは、いつもこの雑貨屋さんで買っています。
1年前は、バターの値段が1キロ160Rsでしたが
今では最も安いもので、290Rs!!品質の良いものは…何と、370Rsもします!!
チベット人の主食のツァンパは…
去年…45Rs/Kg
今年…110Rs/Kg !!!野菜なども含めた全てが
ここ1年で、倍以上に値上がりしています。
収入が増えずに、物価だけが上昇する今
ネパールの人たちも、もうそろそろ限界です。
いつかこの生活苦が
怒りとなって爆発するのではないかと
心配になってしまいます。
国の政治が不安定であるがゆえに、国民が苦しんでいるネパール。
そんな土地でありながら、
私たち難民にも、住む場所を与えてくれている寛容さには
本当に、いつも心から感謝です。
どんなことでお役に立てるかは分かりませんが
少しでも、ネパールに貢献できればなどとも
思ったりしています。
8月27日のブログでご紹介させていただいた、加藤の友人Aさん。
(参照→
ご訪問ありがとうございます!その2)
彼女は、クンデ・ハウスに滞在している間に
実に様々な事を、やってくれました。
その1つは…

一生懸命、ミシンがけ。
そして出来た作品は

子ども達の、パンツ!
最近、定番化した写真撮影のピースサインで映っています。
さすがに身につけるものだけあって
女の子たちのほうが、嬉しさが弾けています。
停電にもめげず、一生懸命ミシン仕事をしてくださった、Aさん。
本当にありがとうございました。
TCPの語学教室は、土曜を除く毎日
・英 語 6:00~7:30
・チベット語 7:30~9:00
と言う時間帯で、授業が行われています。
こちらは、英語の授業風景。

子どもや、お坊さんも習いに来ています。
みんな真剣です。

初めはそれぞれの席について勉強しているのに
結局、いつもこうなります。

だんだん生徒がせり出してきて
先生のところに、集中してしまうのです。
授業のあとは、生徒同士で自習の時間。

さりげなく窓際にたたずむ、アムチの姿も見えますね。

語学教室の隣で、診療所を6:30AMから開院しているアムチは
患者さんのいない隙をねらって
語学教室に潜入しています(笑)。
本当はきちんと授業を受けて、英語を習いたいのだけれど
患者さんが次々に診察に来られるので
毎日授業を受けるのが無理なのでした。
アムチの診療所は、正午までで閉院します。
なぜなら、チベットでは「朝の脈」がよいといわれており
チベット医学は一般的に、
このよき脈の時間帯に、診断するものだからです。
TCP東京事務所より、ご案内いたします。
来る、9月26日(土)、第2回目のTCP報告会を開催させていただきます。
今年4月に、現地統括責任者の加藤の帰国にあわせて行った
「TCP報告会」が、大変好評でしたので、
下記の日程で「秋の報告会」を開催したいと思っております。
■第2回 TCP報告会■
日時:9月26日(土)15:00~
場所:参加者に別途お知らせします
今回の報告会の内容は…
7月末~8月初旬まで、現地に滞在した石川が撮影した写真をご紹介しながら
最近の現地の様子をご報告し
前回同様、皆さんから自由に、ご質問やご意見を頂きたいと思います。
また今回は、前回以上にゆるりとした空気で
サポーターさん同士の親睦も、深めて頂ければと思っております。
開催場所は、春の報告会で大好評だった、邸宅です。
新宿御苑に隣接した広い庭には、樹齢数百年の欅が空を覆い
広々と気持ちよい、大邸宅です。
(開催の趣旨にご賛同頂き、会場を無償でご提供頂いております。)
とても素敵なロケーションです。
お天気がよければ、屋外のウッドデッキで
のんびりお茶を頂いたりしたいと思っております。
屋外は、夕暮れ時には案外寒くなります。
お天気にもよりますが、風や寒さ対策に、
ショールや上着等をお持ちになることをお薦めします。
今回は東京のみの開催となります。
遠方にお住まいの皆様、誠に申し訳ございません…。
既にサポーター登録頂いている会員の皆様には、
別途メールにてご案内をお送りさせていただいております。
もしも万が一、届いていない場合は、お手数ですが事務局宛にメールでご連絡下さい。
サポーター様以外でご参加を希望の方は、HPの問い合わせより
件名を「TCP報告会参加希望」として
お名前、ご住所、お電話番号をお知らせ下さい。
折り返し、ご連絡いたします。
いつもご支援頂き、ありがとうございます。
皆様のお顔を拝見できますことを、とても楽しみにしております。
ぜひ、ご参加下さい。
ありがとうございました。
九九についてブログをUPしたところ
早速、メールを頂きました。
メールをお送りいただいたのは、眼科医の松山先生。
(参照→
8月27日ブログ 「ご訪問ありがとうございます!」)
先生は、アジア眼科医療協力会のお仕事で
次回は11月にネパールに渡航予定とのこと。
その渡航に向けて、子ども達へと勉強ドリルを集めてくださっていました。
それが何と、偶然にも「掛け算練習帳」。
それも、何度も書いたり消したり出来るスグレモノ。
すっ、すごい!
書いたり消したり出来るなんて、ネパールじゃ夢のような練習帳です。
きっと子ども達も、興味を引かれて
どんどん勉強するに違いありません。
「こんなんあったら、勉強になるんちゃうんー。」と
職場の方々と、あれやこれやと、
子ども達の勉強のためになるものや、喜ぶものを
楽しんで集めてくださっているとのこと。
ご自分自身が楽しまれて、ご支援くださる松山先生。
きっと、そういう「なんか、楽しい♪」と言う気持ちが
周りの方々にも伝わって
クンデ・ハウスの子ども達の成長を
温かく見守ってくださる方が、どんどん増えています。
ありがたいことです!
そして何と

この様なお手製の募金箱をご用意くださり
勤務先の病院の医局や
看護師さんの休憩所に置いて下さっているのです。
クンデ・ハウスの子どもの成長を見てもらおうと
まずは、子ども達がやって来たその日の写真を
現在は掲示して頂いているとの事。
これがブログの更新とともに、
最新の子ども達の写真に、挿し替わってゆくのだそうです!
この募金箱より、今月はTCPに\16,000をご寄付いただきました。
たくさんの方々が、寄るたび、集まるたびにご寄付くださり
この様な大きな支援となったと、伺っております。
K病院眼科のみなさま
K病院5E病棟のみなさま
ありがとうございます!こんな風に、遠く離れていても
いつも子ども達のことを気に掛け、
その成長を楽しみにしてくださる方々が、いてくださることが
彼らの人生にとって、どれだけ大きな財産となることでしょう。
皆様の暖かいお気持ちに、心より感謝申し上げます。
ダワ・ドルマの宿題を破り捨てていた行為は
クンデ・ハウス内に衝撃を与えました(汗)。
「宿題、捨てるなんて!」
もちろん、アムチにきつーーーーく怒られました。
でも、他の子よりも自分だけが年上で
自分だけが途中学年に、入学せざるを得なかったダワ。
いきなりの学習環境に、ついてゆけないのも無理はないですね。
でも、頑張っています!
現在、九九も「7の段」まで暗記完了!!
それ以上のペースで
学校の勉強が進むので、ちょっと困惑気味ですが
半年前まではノートも鉛筆も、その存在を知らず
学校だって行ったことも見たこともないのですから
毎日、元気に通って、
何時間も、机に向って勉強できるその集中力だけで
「上出来!!」ですよね。
ダワ・ドルマが勉強を頑張る理由はひとつ。
「スチュワーデスになりたいから。」
ダワにとって、飛行機もスチュワーデスも憧れなのです。
7ヶ月前までは、その存在も知らなかった職業です。
子ども達の「知」の範囲と興味は
日々、確実に広がって行っています。
子ども達の学校では、それぞれの教科に
毎日大量の宿題が出ます。
練習ドリルや宿題のプリントなどと言う
おしゃれ(?)なものはこちらにはないので
先生が直接、それぞれの子どものノートに見本を書いたり
黒板の板書を写して家で練習すると言うものです。
ダワドルマがこの宿題を
立て続けに何日か、やっていないことが発覚。
学校からの帰宅途中に
算数の宿題のページを、破り捨てていたのでした。
原因を探ると…
九九を知らないので
算数の掛け算の、宿題が出来ないからでした。
途中学年に1人で入学した、ダワ・ドルマ、
同じクラスの生徒は、既にみんな九九を覚えていて
自分だけが九九を知らないために
ぜんぜん宿題が進まないことが、辛かったようです。
九九!
遠い昔が思い出されます(笑)。
日本人の大半は、大人になっても掛け算の時
「ろくは、しじゅうはち。」などと、計算の途中で小声でささやいていますよね。
それぐらい日本人にとって九九は、「一生モノの必需品」。
ぜひ、子ども達にも覚えてもらわねば!
クンデ・ハウスの子ども達は
既に英語で100まで数えることができるので
九九を英語で覚えさせようと、さっそく調べてみました。
が、調べて驚いたことに英語の九九は、
日本のように、リズムに乗って
覚えたりはしないんだそうですね!
何と英語圏では、
縦横に9までの数字を書き、
その交点に、掛け算の答えを書いた表を
ただひたすらに暗記するらしいのです。
2×3=6なら two times three are (equarles) six.
という具合に、
そのまま唱えて覚えて、語呂合わせはないんだそうです。
ええー!効率、悪っ!にわかには信じがたかったので
友人のオーストラリア人に聞いてみましたが
やっぱり九九は表暗記だったそう。
そうすると、つくづく日本の九九って画期的です。
何とか、あんなふうにリズミカルに
英語で暗記させる方法はないのでしょうか?
日本の九九をまねて
2×3=6 two three are six
と、教えて行くしかないのでしょうか?
英語での効率的な九九の暗記方法
もしご存知の方がいらっしゃいましたら
教えていただけると助かります。
子ども達の笑顔。
いい顔ですね。

満面の笑み。

クンデ・ハウスにやって来た初日
誰も、笑顔を見せませんでした。
泣かない代わりに
笑ったりもしませんでした。
硬く手をにぎりしめて
うつむいた顔から視線だけをこちらに向け
ただ、石のようにじっとしていました。
いつかそのうち、
「チベットに帰りたい。」と言いだしたりする子が
いるかもしれないと、思ったりもしました。
でも
たとえ帰りたくても、
帰る場所は、ないのです。
小さいけれど、
みんなはそれを
自覚しています。
年少の子ども達は、無邪気に
「ここ(クンデ・ハウス)大好き~!どこへも行かな~い!」
と言っています。
もうどこへも、
自分の意思以外で行かされたりしないような人生を
手にして欲しいと願うばかりです。
子どもながらにも、
柔軟さとたくましさを、存分に発揮して
一人ひとりが自分の人生を
めきめき変化させているのが分かります。
この「めきめき」が、それぞれどんな花を咲かせるのか…。
無限の可能性に満ちた未来が
楽しみで仕方ありません!
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