女の子達は、髪をゴムで結ってみたり
大して枚数のない洋服なのに
「明日はどれを着ようかな?」なんて言ったり
すっかり「おませさん」です。
おませさんになると同時に
何でも大人と同じようにしたくて
お手伝いもいろいろとやってくれます。
台の上に乗って
一生懸命、洗い物をするクンサン。

こちらは、ガスレンジを一生懸命拭いているダワ。

クンデ・ハウスの女子チーム
とても頼もしいです!
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滞在中、素敵な棚をたくさん作ってくださった
HさんとTさん、そしてそのご友人のみなさん。
お二人がご寄付くださった工具を使って
アパーが、子ども達の靴入れを作ってくれています。

5日目で、ここまで出来上がりました。
大工仕事など、ほぼ初めてのはずなのに
棚作りの作業を見ていて、
見よう見まねで作ってくれています。
本当に、アパーは何でも器用にやってくれます。
HさんとTさんが来て下さった事によって
クンデ・ハウスは、素敵な棚が充実しました。
これで、整理整頓も促進されます。
本当にありがとうございました。
クンデ・ハウスの寮母さんであるアマーは
アムドの出身です。
なので、食事にはよく
「アムドパン」が登場します。

右下のペマ・タチェンが手にしているのが
アムドパンです。
平べったくて少し厚みがあります。
とても美味しくて、子ども達も大好きです。
少し、ブログの更新が遅れました。
風邪でダウンしてしまい、
街まで写真のデーターを、送りに行くことができませんでした。
日本は学級閉鎖になるほど
インフルエンザがはやっているそうですね。
皆様もお気をつけ下さい。
クンデ・ハウスで、大工仕事を何日もして下さったTさんが
帰国の前日に、子ども達の写真を撮ってくださいました。

本格的!中判カメラでの撮影。
きれいな洋服で撮影していただきたかったのですが
あいにく、前日ピクニックに出かけて
一番いい服は、現在洗濯中…。
あーん、残念。
後ろに干してあるのが、その洋服たちなのです。
でも大丈夫、普段着だって笑顔で勝負!
こちらは、ヌモ。

ヌモは緊張しすぎでちっとも笑わず、
撮影に苦労しました(笑)。
やっぱり素敵な笑顔を、記念に残したいですもんね。
Tさん、ありがとうございました!是非また、クンデ・ハウスに
成長した子ども達を見にいらしてください。
小川先生がご用意くださっていた素敵な昼食
それは…
チキンカレー!
お肉がもりもり入って
おかずが盛りだくさんの、ランチプレートです!
子ども達、ちょっとソワソワしてます(笑)。
たくさん頂いて恐縮です…(汗)。
ありがとうございました。再び、先生のお宅のお庭を探索。
きれいなお花が咲き乱れています。

池を発見!魚に夢中な子ども達。

最後に18kgものグァバを
お土産に頂きました。

ご寄付を頂いたり
本をご提供いただいたり
本当に先生はいつもクンデ・ハウスの子ども達のことを
気に掛けてくださっています。
素敵な休日に、子ども達も大喜びでした。
ありがとうございました!
ダサイン休みの最終日、
ネパール日本人学校1年生担任の小川先生が
クンデ・ハウスの子ども達を
お家に招待してくださいました。
早朝から、子ども達12人と大人4人でバスを乗り継ぎ
ボダニールカンタの山奥にあるお宅へ伺いました。
小川先生のお家は、
家と言うよりはお屋敷と言った風情で
とても大きな建物なんです。

庭はこれまた、とんでもなく広くて…。
広い広いお庭を、子ども達は、探検開始。

そして発見した、素敵なものは…この木の上に!

それは…
グァバ!
子ども達、グァバの虜に。

カメラを向けると、条件反射的にピースしてしまい
食べることが中断されるので、険しい顔になるヌモ(笑)。
多分…
1人10個は食べたと思います(汗)。
この他にも、レモンや金柑などがたわわに実り
子ども達にとっては、夢のようなお庭です。
グァバで満腹、休憩の図。


実は、グァバ採りに一番夢中だったのは、
ここに横たわっているアパー(笑)。↑
小川先生は、とってもワクワクしちゃう
おいしいお昼ご飯もご用意てくださっていました。
そのご飯の内容は…
→小川先生のお宅へ その2へ続きます。
先日、たくさんの素敵な本を
ネパールの日本人学校さまより頂いたことを
お知らせしました。
(参照→10月13日ブログ
「きれいな本」)
あれ以後、子ども達は熱心に本を読んでいます。
中でも一番熱心なのが、ヌモ。

クンデ・ハウスで一番ちいさなヌモは
本当は「ペマ・カンド」という名前なのですが
成績優秀で表彰された
「ペマ・カンド」と同じ名前なので
クンデ・ハウスでは「小さな女の子」を意味する
「ヌモ」と呼ばれています。
以前ご紹介した、この素敵な笑顔の子がヌモです。

ヌモのドアップ。
ヌモは、本当に本が大好き。
とにかく、1人だけ別行動をしたって
本が読みたいのです。
おかげで、ぐんぐん文字を覚えて行きます。
ヌモは、お父様も、おじい様も
チベット本土の有名なお寺のリンポチェ(転生ラマ)です。
二人の兄も、幼少の頃にそれぞれ、
別のお寺のリンポチェと認定され
ゴンパに引き取られました。
その後、お父様が亡くなり、
病気で長く床に臥せったままのお母様が
食べることさえ満足に出来ない生活のなか
ご自身の人生の残り時間を考えた時
クンデ・ハウスに行かせることを決意し
ヌモを亡命させたのでした。
ヌモは、
「絶対にチベットには帰らない!」
「クンデ・ハウスが大好き!」
と言っています。
頭のよい彼女は
「帰りたいと言えば、お母さんが困る。」
「クンデ・ハウスに来たチャンスを逃したら、人生を変える方法はない。」
と言うことを、本当は分かっているからです。
きっとお母さんと別れる時
なぜ今、亡命するのかを、厳しく説かれたのでしょう。
ヌモが一生懸命勉強するのは、お母さんのためです。
いっぱい勉強して、いい仕事について
たくさんお母さんに仕送りをして
病気を治してもらうためです。
わずか4歳、
幼い子どもの決意としては切なくなる内容ですが
ここを出発点として、
絶対に人生はどんどん変化していくはず。
ヌモの無限の可能性が
どんな方向に伸びていってもサポートできるように
TCPもがんばります。
今日も元気いっぱい、笑顔のヌモです!
9月26日に開催いたしました
「第2回 TCP報告会」の際
使用しました動画をご覧いただけます。
↓こちらです。
http://tcp-np.com/movie/クンデ・ハウスの日常の様子…
・食事前のマントラを唱える風景
・スパルタ!チベット語授業の様子
・子ども達、1人ひとりの自己紹介 など
ご覧いただけます。
ダウンロードに、多少お時間がかかります。
「クリックしても始まらないよ~。」という時は
そのまましばらくお待ち下さい。
TCP東京事務所より、ご案内いたします。
既にサポーターの皆様には、
ご案内メールにてお知らせしておりますが
(メールでは発売日を18日としておりましたが、間違いでした。すみません。)
明日、10月17日発売の『新潮45』2009年11月号に
TCP現地統括責任者:かとうちあきの記事が掲載されます。
表紙はコレです。

昨年、「北京陳情村」で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞された
ルポライターの田中奈美さんにより書かれた、
加藤のこれまでの人生が、ぐぐっと濃縮されたノンフィクションの記事です。
その題も…
「レースクイーンだった私が、活仏の子を産むまで。」
↑ど、ど、どうよ!と言うぐらい、刺激的な題ですが
これは編集段階で、より人目を引く
キャッチーなコピーを使いたかった編集者の意図によりつけられたもので
いたって真面目な内容の、加藤のこれまでの半生が描かれています。
題だけ見ると、ちょっと引きます(汗)。

加藤はこれまで、公に自分の人生を語ることはありませんでした。
むしろ、意図して積極的に「隠して」生きてきました。
(↑と、石川には思えます。)
昨年の末のこと、突然、
ルポライターを名乗る方からのお問い合わせが、TCPにありました。
それが、田中奈美さんでした。
「多分、日本でたったお1人と思われる、
活仏のお子さんをなした加藤さんを取材したい。」
とのお申し出でした。
一体どこで、そんな情報を得たのか…。
もちろん、加藤は拒否しました。
多分、普通のライターの方が
面白いネタを探して加藤にたどり着いたのであれば
取材の窓口となった石川も、拒否していたと思います。
しかし、田中さんは違っていました。
冷静さと情熱を兼ね備え、
とても真摯な態度で取材を打診されました。
自らもチベットに対して深い理解をお持ちの方でした。
活仏の妻となることの、
想像も出来ない大変さを理解されているからこそ
そんなことをやり遂げている日本人と是非会いたい、
と希望されていました。
「最終原稿が出来上がった時点で、加藤がチェックし、
その段階においても、掲載拒否権は加藤が有する。」など
いくつかの不躾で、我がままな条件の提示にもめげず
田中さんは
「ただ会って話を聞くだけでもいい。いつでもネパールに行きます。」
とおっしゃいました。
私も常々、加藤のこれまでの波乱な人生は、
誰かの手によって記録されるべきだと思っておりましたので
真摯な田中さんの態度を伝え、取材を受けるように説得しました。
加藤はまず、電話で田中さんと話し
その静かな熱意を理解しました。
昨年末以来の、長いやり取りの末に
実現したルポです。
今も、加藤は
「なかった事にして~。」
「サポーターさんには黙ってて~。」と、往生際の悪いことを言っております(苦笑)。
加藤本人の恥ずかしい…という気持ちはさておき
既に活字となり、世の中に出るのですから
お読みいただければと思い、お知らせする次第です。
一体皆さんが、どのような反応をされるのか…
加藤だけでなく、石川も多少不安な部分であります。
読後のご意見や感想を、お知らせいただけましたら幸いです。
いつもご支援いただき、心から御礼を申し上げます。
ありがとうございます。
ミンドゥリン時代からのサポーターHさんを中心に
ボランティアの皆さんがたが
素敵な棚を製作くださっていることは
既にご報告しました。
(参照→10月9日ブログ
「棚づくり」)
毎日の棚作りありがとうございます!
棚作りのメンバーのみなさま。

休憩のひと時。
続々と、素敵な棚が仕上がっています。
最新作がこちら。

使いやすい棚が
自由なサイズでオーダー(?)出来るのですから
贅沢な話ですね^^。
皆さん、毎日ありがとうございます!
ネパールの日本人学校から
不要になった、たくさんの本を頂きました。
とても嬉しそうな子ども達。

日本の絵本って、本当にカラフルできれいなんです。
子ども達は始めて見るもの、知るものに、興奮気味!
いつまでも飽きずに眺めています。
クンサン・ディキが指差しているはサンタクロースですね。
ええっと、サンタクロースって
どう説明したらいいのかな…。
「クリスマス・イブの夜、良い子の家にプレゼントをもって来てくださる
トナカイのソリに乗った、赤い服の髭のおじさんだよ。
…ただしクリスマスは、キリスト教の人達
だけの行事だよ(爆)!」
日本人にとっては当たり前すぎて
説明する必要の無いものまで
一つ一つが人生初登場なのですから
どう伝えるのかが難しいです。
リビングの本棚。

取っかえひっかえ、本を出してきては眺めています。
子ども達の世界が、どんどん広がっていっています。
本を下さった、ネパール日本人学校の先生方
ありがとうございました。子ども達、大喜びです!!
ナムギャル・スクールに通うペマ・カンドが
クラスで3番の成績を取り
表彰を受けました!!
うれし恥ずかし…のペマ・カンド。

成績優秀者に送られる
カタとノートを手に、記念撮影。
同じクラスに在籍するパサン・ワンモも
6月の成績発表会では
「勉強はあんまり好きじゃないのかな…。」
と言う、おしりから数えたらすぐに呼ばれてしまう成績でしたが
何と、今回はクラスで11番!
ペマもワンモも、毎日のアパーの特訓のおかげで
チベット語の成績がずば抜けてよく
「一生懸命がんばれば、自分は出来る。」という自信が
他の学科のやる気につながり
どんどん成績が伸びています。
グリーンカンティンプル・スクールに通う子ども達も、1学期は
イシ・パドゥン 1番
ペマ・カンド(小) 2番
クンサン・ディキ 3番
というびっくりするような好成績!
これにより上記のほかに1名を加えた
成績優秀者4名が中途進級し
全部の教科書を買い換えなければならず
嬉しいやら出費が痛いやら…(苦笑)。
こちらは表彰はなし、なのが残念です。
昨年末から今年の初めにかけて
亡命してきた彼らは
もちろんこれまで教育を受けたことなどなく
ノートを見るのも教科書を見るのも初めてでした。
きれいな絵本を与えても
何をするものなのか理解できず
ビリビリ、粉々に破いてしまって何冊もの本を失い
愕然としたのが、この4月のこと…。
「健康でいてくれれば、それでいい。
学校は落第しなければ、それでいい。」
そう思っていたのに、
どの子も、びっくりするような成長ぶりです。
自信を得て、顔つきも変わりました。
ますますキラキラとした輝きを増して行く
子ども達の成長を、
これからもたくさん、皆さんと分かち合いたいです。
何と、現在クンデ・ハウスでは
加藤の友人Tさんのご友人により
7日間の日本語講座が開かれています!
日本語講座の様子

みんなはじめて触れる日本語に興味津々。
一生懸命です。
子ども達に加えて
アムチ、アパー、アマー、
そしてネパール人家庭教師のスリティ先生まで加わって
にぎやかに授業は進みます。

子ども達の書く、初めてのひらがな。

案外、上手く書けていますね。
難しいチベット文字に加えて
英語やネパール語まで書きこなす子ども達ですから
日本語も勢いに乗って覚えそうです。
それにしても、とにかく授業は楽しそう♪

これまでは
「ありがとう」「こんにちは」ぐらいしか知らなかった子ども達ですが
今後はもっとたくさんの言葉で
皆さんをお迎えできそうです。
ご期待下さい!!
現在、クンデ・ハウスをご訪問いただいているTさん。
子ども達に、お肉を5kg買ってくださいました。
このお肉で、2ヶ月ぶりにモモを作りました。
モモ製作中。

中に入れる具をこねています。
モモは、子ども達も大好物。

何と、1人12個づつ食べました!
すごい食欲です。
本土から亡命してきた時、
モモを知らない子が、何人もいて驚きました。
モモはチベットを代表する、チベット料理のはず…。
ハレの日にしか、
口にできなかったと言うのならばまだしも
モモの存在も知らなかったなんて
その過酷な生活環境が察せられます。
モモをみんなで分かちあって
こんなにたくさん食べることが出来るなんて
本当に幸せです。
今日、こうして
食べることが出来るのも
学ぶことが出来るのも
安全に暮らすことが出来るのも
ご支援くださる皆さんのおかげです。
最近、子ども達は「支援」と言う意味を理解しています。
たくさんの方々のご好意で、
自分達が生活でき、勉強させてもらっているのだと言うことを
子どもなりに、理解しています。
「ご支援のご恩に報いるには、立派なチベット人になること!」
とアムチに言われているために
みんな一生懸命勉強しています。
これほど子ども達ががんばるとは
想像以上でした。
それもこれも、心からお寄せくださる皆さんのお気持ちが
子ども達に、真っ直ぐに届いているからだと思います。
暖かくご支援くださる皆さんに
心より感謝申し上げます。
TCPの前身であるミンドゥリン・プロジェクトの時から
サポーターをなさってくださっているHさんが
休暇を利用して、クンデ・ハウスを訪問し
あれこれとボランティアをしてくださっています。
大工のHさん、その技術を生かし
(↑Hさんの職業は正しくは「室内装飾」。長らく大工さんと勘違いしていました。
訂正させていただきます。2009.11.22)

棚を作ってくださっています。
さすがの手際のよさです!
Hさんの他にも
加藤の友人のTさんとそのお友達も
現在、クンデ・ハウスでボランティアをしてくださっています。
こちらはペンキの準備中。

子ども達も、興味しんしん。
順番で、ペンキ塗りのお手伝い。

「ゆっくりねー。丁寧にねー。」
じゃーん、こちらが完成品。

台所に、素敵な棚が出来ました。
明るい色の棚に、こころウキウキ、
子ども達も益々お手伝いしてくれそうです。
Hさんはこのほかにも、子どもやスタッフの部屋の棚を
次々と作ってくださっています。
丈夫で(←ネパールでは、これ大事。)素敵な家具を
すいすいと作り上げてしまうHさん
何でも作り上げてしまう、その魔法のような手…
子ども達にも、よい刺激になったと思います。
本当にありがとうございました。
また、これらの製作に使用する工具一式も
Hさんより、ご寄付いただきました。
重ねて、御礼申し上げます。
棚の仕上げのペンキは、Tさんのご寄付によるものです。
子ども達にお手伝いをさせながらなの作業は
大変だったと思います。
ありがとうございました。
こうして多くの方々のご好意に支えられ
本当に幸せなTCPです。
ご支援くださる皆様に、心より感謝申し上げます。
クンデ・ハウスの女の子たち。
学校に行くようになってから
すっかり「おませさん。」になりました(笑)。
最近は、
伸ばした髪の毛を、ゴムで結わえるのが
クンデ・ハウスの女子の間で、ブームです。
髪が短いので、何といいますか…
ちょんまげ風?な髪型です。
お手伝いも、みんなよくしてくれます。

アマーの食事の準備を手伝ってくれています。
これまでほとんど野菜を食べない生活だったため
子どもの多くは野菜が苦手。
考えてみれば、無理もない話です。
食べたことのないものが、人生に突如として現れて
「大きくなれないから食べなさい!」
「健康のために食べなさい!」
なーんて言われてもね…。
とはいうものの、
年齢の割に、あまりにも小さすぎる体のことを思うと
やっぱり「食べなさい!」モードに入ってしまいます。
こうしてお手伝いすると
お料理して出したものより
自分達が手をかけて作った分
感謝の気持ちで残さず食べるような気がします。
報告会のお茶請けに、お出しした「トマ」。
(参照→9月27日ブログ「
トマ」)
コメント欄に
「お米に混ぜると、赤飯のようになるのでしょうか。」
との書き込みを頂きましたので
早速、やってみました^^。
完成品が、こちら。

見た目は、かなり美味しそうです。
ちょっと赤飯っぽいですね。
お味のほうは…
圧力釜で炊いたためか、報告会でお出ししたものより
より柔らかく仕上がりました。
サツマイモ的な味に、さらにホクホク感が増して
とても美味しかったです。
色はほんのりと、ご飯全体が小豆色になりました。
消化を助けるトマなので、
食欲の秋にはもってこいの食材ですね。
ネパールは現在、ダサイン。
クンデ・ハウスの上にお住まいの大家さんが
子ども達を、食事に招待してくださいました!
リビングで、素敵なおやつタイム。

珍しいテレビに、釘付けの子ども達。
(クンデ・ハウスにはテレビがないので…。)
その後、夕食は屋上で頂きました。

子ども達…肉に喰らいついていました(汗)。
それも、かなり辛い味付けのお肉だったのに
そんなことはモノともせず、
「肉おかわり~!!」あまりにおかわりを連発するので、ちょっと冷や汗…。
(全員が「おかわり」しました。)
いや、ちゃんとご飯食べさせてますよ~。
確かに、大家さんのお宅のご馳走ほど
こんなに気前よくお肉は食べさせてはいませんが(苦笑)。
大家さんは、とてもやさしいご家族です。
普通の感覚だと、ヒンドゥー教のネパール人にとって
外国人(ましてや難民)はアウトカーストなので
積極的に、接触するということ自体が少し珍しいのです。
それなのに
急に家を追われることになった私達を快く受け入れ
こんなにたくさんの子ども達が
きれいなお庭で暴れまわっても、叱ったりせず
泣いている子がいれば「どうしたのかな?」とあやしてくださる
とても優しい、素敵な大家さんなのです。
こんな大家さんのもとで暮らせることになっただけでも
あの、突然の引越しの意味があったというものです。
いつもいつも、子ども達を優しく見守ってくださる大家さん
本当にありがとうございます!感謝です!
ある日、突然6人のチベット青年が、アムチを尋ねてきました。
「伝統的なチベットのお香の製法を、教えて欲しい。」
との申し出でした。
みんな一度は、TCV(
チベット子ども村)に在籍したチベット難民ですが
彼らのこれまでの経歴は様々です。
ある青年は、TCVを最終学年まで卒業したエリートで
流暢な英語を話します。
あるものは、TCVを成績不良で除籍され
最後まで勉強を続けることが出来なかったと言います。
ただ彼ら6人に共通しているのは、
「自分達の手で、自分の未来を切り開きたい。」という
熱い思いにあふれていることでした。
学歴のないものには仕事はなく
学歴のあるものは、その学歴ゆえに
仕事をより好みし働かない…
それがネパールの若いチベット難民の現実です。
境遇の不幸さや生活苦を、全て他へ責任転嫁し
現実と向き合わないチベット人の若者の多さに
「スキルを磨いて、自分自身で人生を変える転機にして欲しい。」
そう思って設立したのが、TCPのトレーニングセンターでした。
しかし、やる気を持続し続けることが出来る若者が
そんなに多くはないということも
悲しいけれど、私達の前に差し出された現実でした。
そんなところへ
6人の若者はキラキラした目でやってきて
アムチに指導者になってくれるように懇願するのです。
昨今の心根の悪しき若者達に、心底怒っていたアムチは
驚き、感激し、惜しげない協力を申し出ました。
それから丸5日にわたり、アムチの講義は終日続きました。
材料の選び方から、お香の製造過程、
アムチとしての経験から得た細かな知識まで
あらん限りの知恵を、この若者達に教え込みました。
今、若者は、自分達でお香の製作を始めています。

ブロック積みの壁に、トタンの屋根、照明も電気もない小さな場所ですが
彼らは自分達の手で、何もかもをまかない
真剣にお香作りに取り組んでいます。

アムチも足しげく通い、
その様子を見守り、指導しています。
お香のチェックをするアムチ。

乾いた風が吹き始めるこの時期から2月までが
お香の製造のベストシーズンです。
若者達の熱い思いの上に、
薬師如来様のご加護がありますように。
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