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ソーラーパネルの設置


タイのバンコクで
サポーターさんにご案内いただいて
購入したソーラーパネル。

今まで使用していた中国製のパネルと、
新しく買ったパネルで、
効率よく電気が使用できるよう
配線を整備中。
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↑お初お目見え、東京事務所:石川の旦那。

まずは、皆が夜間も勉強できるように
一番明るいLEDの電灯を、
ホワイトボードの上に設置しました。
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新しく買ったパネルは、耐候性能が不明であったため
室内の窓際に常設する形を取りました。

直射日光の当たる屋外に取り付けるのが
一番効率が良いのですが
この数日前、ゴルフボール大の雹(ひょう)が降った事もあって
安全策をとって、室内に設置しました。

DSCN2052.jpg←右下の白いボードがソーラーパネルの後姿です。

小さなパネルですが、高性能の仕様のものを買ったため
予想よりもぐんぐんエネルギーをチャージしています。


お陰でスタッフルームにも
停電時にも電灯がが灯るようになりました。
DSCN2048.jpg


夜間には、東京と同じぐらいの温度まで
冷え込むカトマンドゥの冬。

寒さに暗さが加わると
やっぱり何だか気分が晴れないものです。
1灯の明かりが灯るだけで
本当にウキウキと、こころ弾みます。
子ども達の足元の安全も確保できました。

ソーラーパネル、本当に助かっています!
ありがとうございました。

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水筒とお弁当


子ども達は毎日学校へ、水筒持参で登校します。

ペットボトルに水を満たし
それをホルダーに入れて
肩から掛けて、登校しています。
日本で言うと、まるで「遠足」みたいな様子です。

登校前、ペットボトルに水を入れるイシとクンサン。
DSCN1900.jpg
真剣です。


お手伝いしたくて仕方ない女子達は、
二人で、全員の分を準備してくれます。
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イシが、水のサーバーを押し
クンサンがペットボトルを支える…
連係プレーも板についている模様。
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用意できた水筒と、昼食のお弁当。
DSCN1968.jpg

お弁当の中身は、パンだけです。
これには理由があります。



当初は、成長期の子ども達の栄養面を考えた
お弁当を持参させていました。

そんなある日、お弁当の件で
グリーンカンティンプル・スクールの校長先生から
呼び出されました。

「クンデ・ハウスの子ども達のお弁当は
 他の子ども達に取られて食べられてしまっています。
 ですから、ランチボックスではなく、
 途中で誰かに奪い取られないように
 手に持って食べられるもの
 …例えば、パンか、ふかしたジャガイモのようなものを
 持参させて下さい。」


校長先生のお話を補足すると、つまりこういうことです。


いわゆる、ご飯とおかずが入ったランチボックスで昼食を持参すると
食べているところを、横から奪い取られるというのです。

ですから、食べている途中で奪われたりしないよう
しっかりと食べ物自体を、自分の両手でつかんだまま食べられるものを
持たせて下さい、という趣旨のお話だったのです。


子ども達の学校環境は、想像よりもサバイバルでした。
グリーンカンティンプル・スクールに通う子どものうち
昼食を持参できるのは、わずか1/3とのことです。


それにしても、
「昼食を奪われないように、両手でつかめるものに」
という先生のお話は、本当に考えさせられますね…。



成長期のどの子にも、
体の発育のため、
そして特に脳の発達のために
充分な栄養を取れるようにしてあげたい…

国や民族や宗教に関係なく、
このことだけは叶えられるべき
優先課題だと思います。


食べ物に対する感謝を、
忘れないようにしなければと思っています。

かなり質素な食事ではありますが
1日3回ご飯が食べられる、そのことに対する感謝を
しっかりとクンデ・ハウスの子ども達にも
教育しなければと思っています。 



通学靴


昨年の夏から、長らく探してきた子ども達の通学靴。
年明けから2度にわたって、タイよりご寄付をお寄せくださり
十分な数が揃いました。
ありがとうございます。


通学靴は、何と言ってもすぐに壊れてしまうのが悩みでした。
ネパールで売られている中国製のものは
値段が高いわりに、たった1週間で壊れてしまいます。

「たった1週間?」そう思われることでしょう。

子ども達が元気さゆえに
あちこちと激しく動き回るにしたって
1週間ってことはないのでは?
って思われますよね。

靴の耐久性の低さに追い討ちをかけるのが…
DSCN1993.jpg
こちらの悪路。

石だらけです。


学校までの道のりのほとんどが
舗装されていない、このような道です。

この道を、全速力で駆けたり、
道草したりしながら通学するのですから
やっぱり靴の傷みは、相当なもの。

すぐに、こんな姿になるんです。
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冬の始めに下ろして
通学時しか履いていなくてこの状態です。


つま先の部分は剥離し
かかとは剥がれます。
DSCN2278.jpg

さらに接近してみると
DSCN2279.jpg
そう、アパーが苦労して修理してくれたクギの跡が…。

でも履いているうちに、
このクギがだんだん頭を出してきて
子ども達の足に当たります。

その痛みは相当なものだったようで
新しい靴をご寄付いただいた時
初の「取り合い」になってしまいました。
(参照→12月23日ブログ「ありがとうございました」

現在では、ご寄付により
全員に新しい通学靴が準備できました。
しかし、まだ子ども達には渡していません。

一生懸命、修理して
クギを使っても、どうやっても、もう修理が不可能…
という状態になって始めて
新しい靴を子ども達には渡しています。

「物を大切にすること」
「工夫をすること」を、
身をもって体験してもらうためです。

新しい物資の支給は、子ども達からの申告制にしています。
何が、どうして、使えなくなってしまったのか。
修理をしたり、工夫をして使うことは出来ないのか。
使い方に問題はなかったのか。
それらの厳しい質問と、現況検分(?)をクリアーして
始めて子ども達は、新しい洋服や靴や学用品を手にします。

このようなこととは、ご存じない見学者様の中には
何だかとっても、TCPが資金的に困窮しているのでは?
などと思われたりするようですが
どうぞ、ご心配なさいませんように(笑)。


皆様のご寄付により、円滑に運営が進んでおります。
ありがとうございます!

チベット語の授業


夕食後のチベット語の授業は、
現在も続いています。

この時期、クンデ・ハウスの地区には、
夜は1週間に2日しか電気が来ません。

今日は停電のため、ソーラーで蓄電した電力により
電灯一灯のみでの授業。


DSCN1876.jpg
当然、部屋は薄暗いです。


…すると、


薄暗くて眠くなり
うっかり居眠りしちゃったりします。

夕食後、お腹がいっぱいで、
一日の学校の疲れも出てくるこの時間
チベット語の1時間半以上の授業のあいだ
気を抜かずにいるのは、かなり大変です。


で、居眠りしてしまうと
アパーの雷が落ちます!

居眠りした子は、立たされて
大きな重いカゴを両腕に持たされて
授業を受けます。


右手に、パサン・ワンモが立たされていますね。


この日は、皆疲れていて
うっかり居眠りする子が複数いて
代わる代わる、立たされました。


実は、大人もうっかり寝ないように
授業を見守るのが、結構辛かったです(笑)。


でも、お陰で
子ども達のチベット語能力はぐんぐん伸び
勉強が嫌いな子も、
チベット語の成績だけは、とても優秀です。




成長のあかし


3月18日付けのブログで、
子ども達の1年の成長を見ていただきましたが
成長したのは、体だけではありません。

1年前には、脱ぎ散らかし!!だったサンダル。
「靴を脱いで、そろえることの意味」が
まず理解出来ないようでした。


今ではちゃんと、壁際にそろえるようになりました。

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こうした日常のちょっとしたことにも
確実に成長のあとが見られます。

日本は3連休


3連休の初日の今日、
皆さんはきっと、いろいろと春のお出掛けなどされていて
ブログなんざー、読んではいらっしゃらないであろうと油断して
石川は、告白します。



シラミを頭に飼ってました!



いやいや、後ずさりなさらなくても大丈夫。
もう既に、駆逐済み(多分…)です。

クンデ・ハウスではなかなかシラミが撃退されずにおり
断固、断髪を拒否する若干名の女子もいて
絶滅に至らずにいます。

激しいスキンシップに加えて
短髪女子チーム(特にパサン)は、
ココゾ!とばかりに石川の長い髪を
せっせとブラッシングしてくれます。

「そのブラシに、シラミの卵が付いていないことを祈る!」
と思いつつ、されるがままになっていた石川
願いも空しく、3日目にして、卵保持者となってしまいました。

シラミの繁殖力、恐るべし!です。


シラミに関しては、以前ブログでご報告した時
サポーターさんから、大変参考になるHPをお知らせいただきました。
↓こちらです。
「シラミ対策委員会」


日本では「不潔なことが、感染の原因。」などと
誤った理解がなされているようですが
シラミの感染力は、そんな甘いものではありません。

クンデ・ハウスの子ども達も
薬用シャンプーをつけたまま30分放置したり
何度も梳き櫛でといたりしていますが
やはり完全には、絶滅できずにいます。

結局のところ、丸刈りにするのが
最良で最短の駆逐方法ではあるのですが
おしゃれ女子の中には、泣いて拒否する子もいて
やはり無理やり強制するのもどうかと思い
なるべくケアすることで対応しています。


せっせと梳き櫛で、シラミを梳きだすアマー。
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がっちりと髪についている卵は
本当に取れにくいのです…。
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結局、シラミ撲滅対策のもっとも効果的な手段として
加藤が提案したのが「サウナに入ること。」。

実は加藤も、この方法で、
シラミ生活とさよならしたのです。

サウナ…本当に効くのか…
疑いながらも、帰国前日に試してみました。


結果は…



60~70度の高熱に10分以上さらされると
死滅するらしいシラミは(諸説あり)
1時間半のサウナ&ミストサウナの熱攻めで
どうやら本当にいなくなってしまったようです。

正確に言うと、「いなくなった。」のではなく
「熱で卵が死んでしまった。」ようです。

シラミの成虫は、大抵、梳き櫛で落とすことが出来ますが
卵は髪にがっちり張り付いて離れません。
爪で挟んではがしても、なかなか取れない…そういう吸着力です。
これがサウナ後には、はらはらと簡単に剥がれ落ちました。

念入りにブラッシングをして、完了!
多分これで、シラミと卵とは、さよならできたはず。


日本に帰国してからも、用心のため
全ての衣服と、帰国後使った寝具は
全てクエン酸を入れた熱湯で、20分消毒。
洗濯後は、乾燥機の熱風にかけました。

多分これで、シラミは完全にいないはず。
ですので、安心して接触なさって下さい(笑)。


水汲み


毎年冬から春になる前までのこの時期
ネパールは水不足です。

井戸の水も水位が下がり
水道からは、水は出ません。

こんな時は、敷地の裏手にある
村のお寺の共同水汲み場へ
水をもらいに行きます。



午後のすいている時間帯を狙っていくと
あまり待たずに、水が得られます。
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早朝は20人以上の大行列になります。

水汲み場では、大抵、大人が手伝ってくれます。
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子どもの体だと、水源に手が触れるのがやっとなので
危ないからです。


ポーズを決める、近所のお兄さん。
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混入物を防ぐため、ガーゼで濾しながら注水します。

最年長者として、水汲みをがんばってくれているダワ。
何も言わなくても、暇があれば、水汲みに行ってくれます。

まずは、ボトルの中をよく洗って…
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水を、捨てる。
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こうして綺麗になったボトルに水を入れます。

水を満たすとボトルはとても重く、持ち上げるのに苦労していると
何と、ダワが腰を使って「ひょい」と持ち上げるではありませんか!
びっくりです。

しかしさすがにクンデ・ハウスまで運ぶことは出来ないので
大きなボトルは、アパーに運んでもらい、
子ども達は小さなボトルで、せっせと往復します。




1年の成長


2010年3月10日で
オープンから1年を迎えたTCP。

子ども達も、本当に変化しました。
写真でその成長振りを見てみましょう。




まずは、最年長のダワ・ドルマ。
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凛々しい顔立ちの1年前。

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何だか、すごくお姉さんの顔になりました。
体重も10kg近く増えて、身体がしっかりしました。




小さかったペマ。
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とても内気でした。

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今では大きな声で、チベット語の授業を受けています。




大人しかったクンサン。
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まだ、幼児の雰囲気。

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女の子らしくなりました。




この頃から、ちょっと変わっていたチミ。
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いつもマイペース。

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マイペースは相変わらずですが
現在、成績急上昇中です。




内に秘めるタイプだったタシ。
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大人に甘えることをしませんでした。

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今では安心して、大人に抱かれています。




物静かなタチェン。
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いつも大人しく笑っていました。

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現在は、元気炸裂!!!



一番新しい入居者のチュゾム。
泣いてばかりのツェリン
泣き続けていました。

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今ではすっかり、クンデ・ハウスの生活に馴染んでいます。




最年少だったヌモ。
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本当に幼かったです。

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だんだんお姉さんの表情を見せるようになりました。



はにかんだ笑いを浮かべて、黙っていたイシ。
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まだまだあどけない雰囲気。

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とても良く、お手伝いをしてくれます。



入居当時、年長組みとして幅を利かせていたペマ・カンド。
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同じく年長組みだったパサン・ワンモ。
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↓今では、ふざけてこんな顔ばっかりします(笑)。
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今では落ち着いて、小さな子ども達のお世話を
積極的にしてくれます。
穏やかで、優しくなりました。




どの子も、クンデ・ハウスで過ごした1年で
大きく成長し、変化しました。

このプロジェクトを支えて下さるサポーターの皆さんに
改めて感謝を申し上げます。




帰国しました


ネパールのTCP現地に行っておりました石川は
昨日、帰国いたしました。

20代の頃は、早朝便で帰国してそのまま出社し
会社のロッカーでスーツに着替えて
そ知らぬ顔で働いて、残業までこなしていましたが…
悲しいかな、今はそんな体力、ぜーんぜんありませんっ(笑)。

昨日は「ブログ、upせねば…。」と思いつつ
撃沈してしまいました。
すみません。


ではでは、現地の様子を
ご報告させて頂きます!

まずは、里親さんからお預かりしたお手紙やお写真を
子ども達に渡した様子から。

1人づつ名前を読んで、里親さんからのお手紙を渡します。
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「はい、これはヌモのよ。」

「わ-!!いっぱい写真きたーーー!!!」
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とても自慢げなヌモ。

「うーん、これは素晴らしいわ。」
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アパーとアマーが感心して眺めていたのは
イシの里親さんがお作り下さったアルバム。
とても可愛くデコレーションされているのです♪

「素敵ねー。」
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「それに、なんて美人なジンダなんでしょう!」

「見せて!」「見せてーーー。」と子ども達大集合。
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愛情いっぱい、素敵なアルバムと記念撮影のイシ。
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写真となると、緊張してしまって笑顔が消えるのが残念です…。
直前まで、すごく照れて笑っていたのです。

その行動から、嬉しさが隠し切れない様子のクンサン。
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立体のひな祭りカードにびっくりしていました。

「でへへ、あたしだけジンダが外国人よ。」
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ヌモちゃん、日本人も外国人です(笑)。


「ジンダ」とはチベット語で「サポーター」の意味です。
「里親」という言葉もありますが
その場合は「養子縁組の親子関係」を指すので
クンデ・ハウスでは、里親さんの事をジンダと呼んでいます。



「おーい、次の記念撮影は誰??
 タシ?タチェン?チュゾム?、おいでー。」
と呼んでも、誰も来ません。



おかしいな…。




何と、他の子たちは
もう既に、自分の「大事箱」に
手紙や写真を入れに行っていました。


「大事なのは分かるけど、記念写真ぐらい撮らせてね。」
とは思うものの、こんなにも子ども達が
里親さんのお手紙を喜び、励まされ、大事にする様子は
本当に微笑ましいものでした。


里親の皆さん、ありがとうございました。




ソーラーパネル



現在、バンコク滞在中の石川です。
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タイの街中、どこにも飾られているタイ国王の肖像。

ネパールの電力不足を補うべく
ソーラーパネルの購入の使命を負って
トランジット滞在の間に
奔走しています。

タイ在中の田口さんにご同行頂き
バーンモー地区に、ソーラーパネルを
探しに行きました。
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ちょっと秋葉原ちっくな感じがする場所です。
こちらの電気屋さん(部品屋さん?)で物色。

表の看板。
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おおー、ソーラーパネル、ありそうですね。

あります、あります♪
いろんな種類に、目移りします。
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さんざん迷った末に
小さくて効率の良い10wのパネルを買いました。

一緒に購入する電球をチェックする
電気屋のおじさん。
DSCN1798.jpg
この方、英語が話せて助かりました。

ソーラーパネル、電球2個、LED電灯1灯、インバーター
以上で3,450B(約10,000円)。
随分、予想よりも安く買えました。

バッテリーは飛行機への持込ができない様ですので
断念してネパールで購入することにしました。



任務完了!!
良い物が買えて、ほっとしました。


任務を無事に終えた後の夕食は…
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ジョク(おかゆ)。

石川は、
「ジョク マイ サイ カイ(たまご無しおかゆ)」
25B(75円)。

これに生卵を入れると
30B(90円)です。

道傍のこちらの屋台で食べました。
DSCN1814.jpg


「ジョク マイ サイ カイ」は
石川が話せる、数少ないタイ語の1つです。

バンコク……うぐぐ…暑いです…。
日本を出るときの気温が8℃
バンコクに降り立ったときの気温が37℃。
風がない時間帯の街中は
体感気温が高く、バテます。

明日、ネパールに移動します。

水不足


ネパールの冬のこの時期
停電とセットで悩まされるのが水不足。

降雨の少ないこの時期は、
ネパール全土が水不足です。

水道の整備が進まないこの国の特徴として
大きな道に面している建物は
比較的、水が出ます。
そう、幹線道路には、大きな水道が走っているからです。
でも、幹線道路から離れると
途端に水はなくなります。

以前のクンデ・ハウスは
水に関しては、非常に恵まれない環境でした。

新しいクンデ・ハウスは、比較的水に関しては恵まれていて
それほど心配していなかったのですが
それでもやはり、最も水が不足するこの時期になると
影響が出てきました。

水道をひねっても、水は出ません。

そこで…
水汲み1
クンデ・ハウスの裏手にある
共同水汲み場へ、水を調達しに行きます。

ここの水量はあまり多くないので
朝から長い列が出来ます。


水汲みのお手伝いをしてくれるのは
水汲み2
お手伝い大好き!の女子チーム。

ペットボトルを手に
水汲みに行ってくれます。

そんな女子を尻目に
男の子は、無邪気に遊んでいます。

本当にこういう時
女の子は助かりますね(笑)。
ありがとう!!女子チーム!




出発前


こんにちは。
東京事務所:石川です。

5日に日本を出発し、
今回はバンコクを経由して
ネパールのTCP現地に行って来ます。

バンコク在住サポーターの田口様より
ネパールの酷い停電に光明をさす情報を頂きました。

バンコクは、ソーラーパネルなど、
太陽光をエネルギーとして利用する機器のあれこれが充実しており、
安価で手に入るとのことです!

ネパールもソーラーパネルは、あるにはあるのですが
高価で、種類も少ないのです。
良品のインド製は、とても高くて買えなくて
すぐに不具合が起こる中国製は安く(といっても比較して安いというだけ)
仕方なく、現在は小さな中国製のソーラーパネル一台で
この冬の夜の電灯分のエネルギーを
せっせと蓄電しています。

バンコクでよいソーラーパネルを手に入れて
複数の電球を点すだけのエネルギーを
ぜひとも確保できるようにしたいです。

ちなみに…
昨秋、バンコクよりメールを頂戴したことを切っ掛けに
サポーターをして下さっている田口様
何と今回は、バンコクの宿泊先として
田口家にお世話になる石川であります。
バンコクでの物資の調達にも、ご同行くださるとの事。
本当に、ご縁とはありがたいものです。



里親のみなさまには、先週
「石川が現地に行きますので、里子ちゃんへの手紙などお預かりします。」
とお知らせしましたので、
里親さんから、続々と手紙や写真が届いています。
ありがたいです。

さらに、ある里親さんからは
こんなものが送られてきました。

こちらです!
梳き櫛

そう、シラミを撃退するための「すき櫛」です!
1月23日のブログでお知らせした「シラミ事件」
シラミは、なかなか駆除できず
結局、丸刈りになってしまった子ども達。

女の子、特にお年頃のペマ・カンドは
髪を切らねばならなかったことがショックで
丸刈り頭が恥ずかしそうで…ちょっと可哀想でした。

すき櫛があれば、シラミも卵も撃退できそうです!
この櫛、さすがに脅威の目の細かさ。
パッケージの解説によると
櫛歯の間隔が0.6mmで、シラミの大きさは2mmなんだそうです。
うーん、これでシラミも逃げられまい。

さらにこの里親さんからは
「ところで、この櫛ですいたシラミや卵は
 チベット仏教的にはどう扱うんでしょうか?」
というご質問を頂きました。

鋭い。


多分、アパーやアマーやアムチは
いちいちシラミを逃がしてやると思います(苦笑)。
「意味なーい!」と言いたくなりますが
やはり、殺生はいけません。

でも多分、加藤は…
チベット人スタッフの見てないところで
ぷちぷち…しちゃうと思います。
↑この擬音が何を指しているのかは、明言しますまい(笑)。

そして、それをアムチが発見して
「ごるらぁ!お前、殺生なんかして余計なカルマをためるな!」と
怒るんだと思います。
時々、TCPで見られる光景です。
本当に、アムチは仏教徒として厳しい人です(笑)。


電力事情の非常に悪いネパールから
どれだけブログがUPできるでしょうか…。
がんばってみます!
行って参ります。


ホーリー


2月28日の満月、ネパールはホーリーでした。
ホーリーはヒンドゥー教徒の、
春の訪れを祝うお祭りです。

この日は、かなりの無礼講!
カラフルな粉を、道行く人の顔に塗りつけたり
いきなり水を掛けたりしてハシャギ
春のお訪れを、存分に祝うのです。

この日、屋外を無防備に歩くことは実に危険です。
たちまち、いろんな色で顔や洋服を塗りたくられ
容赦なく大量の水が、さまざまなところから降り注ぎます。

ネパールでは、国民の約80%がヒンドゥー教徒です。
それでも数年前までは、チベット人居住区にいれば、ホーリーなど無関係でした。
しかし最近は、水を掛けたり色を塗ったりという
この魅惑的ないたずらを、
子ども達は宗教に関係なくまねする傾向が出てきて
チベット人地区でも、安心は禁物です。


さて、ホーリー当日のクンデ・ハウスでは…
ホーリー1
水を掛け合っております。
大家さんがヒンドゥー教徒なので、避けては通れぬ行事です。

大家さんのお子さん達と、クンデ・ハウスの女子チーム
水を掛け合います。

加藤は安全な3階から、観戦。
ホーリー2
すると、あれ??あれれ??
2階のベランダから、男子チームも観戦中。

女の子達は、アパーと一緒に
果敢に水の掛け合いに参加しているというのに、
男子チームは濡れることを嫌ってか
高いところに避難しています(笑)。

うーん、やっぱりなんだかウチの子たちは
女の子のほうが、威勢が良いようです(笑)。

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