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手作り


アパーは、何をやっても
本当に器用にこなしてくれます。

最近のアパーの最大のヒット作は…
イチの手作り首輪1
イチの首輪。

よく見えないと思いますので
イチに首を伸ばしてもらいましょう。
イチの手作り首輪2
「う~~ん。アパーが作ってくれた首輪はこちら^^」

イチはとても力の強い犬なので
ぐいぐいと鎖を引っ張っては、
首輪を引きちぎってしまうのです…。

これまでは、3ヶ月に一度
取り替えざるを得ませんでした。

日本の300円ショップの首輪を試したこともありました。
(これはぜんぜんイチには役に立たず…)

石川がトランジットの際に、
シンガポールのペットショップで買ってくれた
頑丈なものもありましたが、
結局これも、ダメになりました。

大型犬の質のよい首輪って、ネパールには無いので
本当に苦労してきました。


ないのなら、作ればいい!!


この度、アパーがこんな素敵に、
イチの首が絞まったりしないジャストサイズに
首輪を作ってくれました。

しかも、イチが痛い思いをしないように、
非常にしなやかな作りになっています。


すごい!アパー!!
いつもありがとう!
こうして何でも工夫して
とても質の高いものを作ってくれるので
子ども達にとっても、
「工夫をする」ことが、当たり前に身について
本当にありがたい、アパーの働きっぷりです。

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水浴び


ここ数年、水不足のネパール。

モンスーン雨季のこの時期は、
例年はそれほど水には困らないのですが
なぜか、クンデ・ハウスの水はあまり出ず…。

実は…
ココのところ、なぜか大家さんが
非常に水を節約するようになり
建物自体の水量を制限している模様。

でも
小さな子どもを、
こんなにたくさん住まわせてもらっているのだから
「もっと水の調整弁、開けてくださいよねー。」
なんてことは、なかなか言い出せない加藤です。

建物内でシャワーを浴びられるほど水圧が無いので
みんなで外で水浴びします。
体を洗う1

全員で一緒に浴びることで、
水を節約していることを
大家さんにアピールする意味も
ちょっとだけあったりして(笑)。

体を洗う2


雨季だから水はいっぱいあるはずなのにな…
大家さんのご機嫌に左右される借家暮らし。
でも、ココを追われると本当に困るので
いろいろと折り合いをつけながら
楽しく間借りさせていただきたいと思っています。


歯磨きチェック


加藤が日本へ帰国中に
歯がどれぐらい綺麗に磨けているのかをチェックする
紫色の試薬を入手しました。

そう、小学校で6月4日には
必ずやらされた、あの歯磨きチェックの
紫色の錠剤です。
(…って、今の日本の小学校でもやってます?
 もしかして、これって昭和の小学生だけ?)


ささっ、それでは検査開始!
歯の汚れチェック1
やっぱり磨き易いところだけが
綺麗に磨けてます…。


ワンモは
歯の汚れチェック4
うーん、全体に磨き方が甘いみたい。


タチェンは
歯の汚れチェック5
あーん!全然磨けてない!!
もしかして磨く前に薬使ったの?


プルパ・サンモは
歯の汚れチェック3
とてもキレイ!
アマーに手伝ってもらったのかな?


歯磨きへの意識を高めて
虫歯を減らして行きたいと思います。





丸刈り


加藤がクンデ・ハウスに戻ってみると…

何と!女子達が
丸刈りになっているではありませんか!


ただいま4
丸刈り証拠写真。

アパーによると
雨季のせいでシラミが大量に発生し
学校から丸刈りにするようにとの連絡があったそうです。

ナムギャルはルールには厳しい学校なので
丸刈りにしないことには、登校させてもらえません。
そこで、あれだけ髪を切ることを拒否していた
ヌモとクンサンも、仕方なく切ったのだそうです。

でも丸刈りの方が、
可愛いい表情がより強調されて
これはこれで結構素敵だと思うのですが
如何でしょうか?

ダワだけは
「2年生だからさすがに丸刈りは…。」と言う温情によって
髪を切らないでも許されたそうです。

いつまでも終わりの見えない
ネパールのシラミ事情です。

ただいま


加藤の帰宅に、子ども達も
笑顔を見せてくれるクンデ・ハウス。

ただいま1
笑顔の女子チーム。

ただいま3
遊びに夢中の男子チーム。


あれれ??
子ども達、ちょっと痩せてしまっている様子。

理由をアパーに聞いてみると
かなり重度の風邪がはやっていて
2週間前から、クンデ・ハウスの子ども達にも感染
その風邪のせいで少し痩せたのだそう。

雨がジトジト降り続き、
夏だと言うのに肌寒い天気です。
これでは、風邪もはやりますね…。

現在はパサンとチミが、
最後の感染者として風邪継続中。
ただいま2熱

いつもひょうきんな動作で
笑わせてくれるチミですが
さすがに今は、そんな余裕もない様子。

早く良くなってね。

成長


日本の一時帰国を終えて、
加藤はネパールに帰国いたしました。

留守の間、TCPがどんな風だったのか
アパーとアマーの報告を受けました。
本日の写真は、全てチベタンスタッフの撮影によるものです。


一番驚いたのは、留守の間
アパーとアマーが企画して
子ども達を遠足に連れて行ってくれたこと!

写真を見ると、お弁当を用意し
こういう特別の時にしか、決して買わないジュースを買い
ちゃんと子ども達に「お出掛け」の洋服を着せて
靴も一番いいものを履かせて
子ども達を引率してくれていっているではありませんか!


子ども達はそれぞれの体格と力に合わせて
お昼ご飯や敷物などの荷物を運んでいます。
PICT1637.jpg

こんな急な斜面を登り
PICT1638.jpg

ストゥーパに到着。
PICT1639.jpg

みんなちゃんと「よそいき」を着せてもらっています(笑)。
PICT1644.jpg

雨を予想して、きちんと雨ガッパも持参して
荷物も濡れないようにしています。
PICT1647.jpg


頂上の広場で遊ぶ子ども達。
PICT1658.jpg

上りが急だったって事は
PICT1667.jpg
下りも急です。


何だか密林っぽいエリアを抜けて
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みんな楽しそうです!
PICT1672.jpg

アマーが最近お友達になった
ご近所のチベタンの奥さんとお子さんも
一緒に出掛けたのだそう。
PICT1673.jpg

楽しい一日になったようです。
PICT1674.jpg


最近は、アパーもアマーも
より良い運営とは何かを自分で考えて、企画して
提案したり、実行したりしてくれます。

TCPはいずれ、企画も運営も全て
チベット人の手で行われることを目標としています。
全ての運営を移管できる日は、まだまだ先の事だとは思いますが
スタッフの成長ぶりを、大変頼もしく思っています。


亡命



アムチは2000年に、チベットから亡命してきました。

TCPの懇親会で、
アムチ自らが話した亡命の体験談を
本日はご紹介したいと思います。


「命」
国境を目指し、最後の町を後にしてから、
もうどれぐらいが経ったでしょう。
既に食料も底をつきました。
飢えた体を前に倒すようにして強制的に歩きます。
ただ自由が欲しくて、チベット人であり続けたくて
朦朧としながらも国境を目指して歩き続けました。

とある雪の山道の途中に、一人のチベット人女性が倒れていました。
起こして脈を取りましたが、彼女は既に亡くなっていました。
彼女の体を持ち上げてみて初めて、
その傍らに小さな子どもが倒れていることに気付きました。
急いで抱き上げてみると、意識はありませんでしたが
まだ生きていました。

一緒に亡命していた仲間の一人が
その子を拾い、抱きあげました。
そして自分の子どもとして育てることにしました。

このように、亡命の途中で
誰に知られることもなくひっそりと命を落とすことは
悲しいことに、よくあるのです。


「飢え」
亡命は、命をかけた逃亡です。
逃げるタイミングに関しては、綿密に計画をしますが
食料に関しては、十分に準備など出来る状況ではありません。
何日も、何も食べるものがなく、ひどい飢えに苦しみました。
途中で自分が革のベルトをしていることを思い出して
ナイフで細く裂いて、少しづつ口にしました。


「国境」
亡命を開始して、1ヵ月が過ぎようとしていました。
既にネパール・中国国境は、目の前にありました。
しかし警備が厳しすぎて、突破することが出来ません。
警備が手薄になるタイミングを計るため
身を隠して潜伏しました。
2日、3日と
国境を目の前に、
ただ息を殺して身を隠すしかありませんでした。

このわずか3日の間に
一緒に亡命してきた家族の幼い子ども2人が
栄養失調で亡くなりました。


「希望」

ようやくネパールの国境を越えることが出来ました。
でもまだ安堵は出来ません。
自分達を亡命者として認めてくれる場所に辿り着くまでは
亡命は完了しないのです。

ともに亡命してきた仲間の中に、妊婦さんがいました。
彼女は国境を越えたその日のうちに、流産してしまいました。

誰もが辛くて辛くて、泣きました。
この絶望的な苦痛の日々の中で、
彼女のお腹の中の小さな命だけが
みんなの唯一の希望だったのです。

まだ危険が身のまわりにあることも省みず
みんなで薪を拾い集めました。
そして小さな体を、荼毘に伏しました。
誰もが辛くて、何も話すことが出来ませんでした。



亡命者の数だけ
亡命にまつわる様々な体験があります。

世界中のどの民族も
その土地を追われ、
逃げたりしなくてよいようになって欲しいと
願わずにはいられません。


ツボ


日本滞在中、いろんなところへ行ったアムチ。
お買い物で、案外ツボだったのが大型薬局でした。
「こんなに(電気が)明るいなんて…。
 この電気がネパールに少しでも分けられたらな。」

そうなんです、ここ数年、電力不足のネパール。
これまでは電気がないのは「冬」と
相場が決まっていたのですが
何と今年は、雨季をへたこの時期になっても
通電時間は8時間!
今期の冬こそは、24時間停電が実施されるのではと
恐れているこのごろです。

ドラッグストアーの明るすぎる照明に
ため息が漏れるのももっともです。


ドラッグストアーの入り口に、犬が一匹。
お買い物にこられた、どなたかのペットが
自転車につながれていたのです。
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「おお!犬も売ってるのか。」

いえいえ、これは売ってません(笑)。



ネパールでは、ありえない照度の店内。
DSCN2772.jpg
いろいろなモノにあふれていて
ひとつの商品にいろいろな種類があって
とても珍しいようでした。

日本のお酒も試してみました。
DSCN2775.jpg
焼酎がお好みだったようです。

「おこづかいで買うから、一緒に飲もう♪」とアムチ。
焼酎を買い、石川の旦那さんと二人で楽しそうに飲んでいました。


初めての海外。
人も、物も多くて
電気も食べ物もあふれていて
加藤と石川は、アムチがこんな日本を
いったいどのように感じるのか
ちょっと不安でした。

あまり刺激的なもの(?)には
接触しないようにしたほうがいいかも?などと
考えたりもしていました。

でも、案外アムチは何を見ても接しても
少し驚きはするけれども、
大きく心を動かされたりはしなかったようです。


それよりも、石川の旦那さんが
夜11時に会社から帰宅したことが
一番の驚きだったようです。
石川家では普通の帰宅時間なのですが
ネパールでは誰もが寝静まっているこんな時間まで
働いているということが、本当に信じられないようで
「ねえ、まだ帰らないの?本当に仕事してる?」
と、何度も聞いていました。
眠い目をこすりこすり、旦那さんの帰宅を待つアムチ。

はじめは石川が、
冗談を言っているのだと思っていたそうですが
本当に、スーツ姿でビジネスバックを手に帰宅したので
「ええええ!」と心底、驚いていました。

日本は物質的には豊かだけれど
常に時間に追われて
そのほかのいろいろなものが
犠牲になっているということが
アムチには瞬時に理解できたようでした。

日本は今、経済的には苦境にあり
働いてもそれほどたくさんの給与を
得ることはできない場合が多くて
それでも、サポーターの皆さんが
苦労して毎月ご支援くださるから、TCPが運営できているのだ…
一番理解して欲しいことが
充分にアムチに伝わった日本滞在でした。

サポーターの皆さんが
どれだけのご苦労の元に
どれだけの思いを寄せてくださっているのか
帰国したアムチから
子ども達にしっかりと伝わることと思います。


カイロプラクティック


3月に石川がネパールを訪問した時
アムチは片足の側面の激しい痛みに
まっすぐ歩くことも出来ない状態でした。

その痛みは、アムチ自身の作った薬では
根本的には取り去れない、
そういう種類のモノのようでした。

マッサージが上手な石川の旦那さんが
マッサージを申し出ても
もともと人に肌を見られたり、
直接肌に触れられることを極端に恥ずかしがり、嫌う
本土出身のチベット人であるアムチは
なかなかマッサージを受け付けませんでした。

しかし、説得に負けてある日マッサージを受けると
それがことのほか効いたようで
翌日もマッサージをして欲しいと
申し出るほどでした。

厳しい訓練のもと、チベット医学を修めたアムチ。
しかし、チベット医学以外にも
人体に対するアプローチの仕方があるのだと知ることは
もしかしたら、今後の医療活動にプラスになるかも?と
日本に来たら、カイロプラクティックを
体験してもらいたいと思っていました。

ということで、石川が「もうコリャ、だめだ!」と言う時
駆け込むカイロプラクティックの笹谷先生のところに
アムチと一緒に行きました。

すでに、マッサージの気持ちよさを
十分に理解しているアムチ。
結構乗り気で、治療に臨みます。


まずは、体の全体の傾きをチェック。
DSCN2788.jpg
これは3月に石川の旦那さんも指摘していたことですが
アムチは体の筋肉のつき方がとてもアンバランスで
それをかばう様に体を動かすので
より体が傾いてしまっているのです。


左右の耳の高さをご覧ください。
DSCN2789.jpg
実に、2cm以上も右の耳が下がっています。
かなりひどい状況のようです。


診断の後、早速体のバランスを整えます。
DSCN2791.jpg
左右の足の長さも、驚くほど違っていました。
その差はやはり2cm以上。
「こんなに長さが違うと、歩きにくくなかったのかな?」

自覚できていないだけで
随分と歩きにくく、
それをかばうために、さらに体を傾けて歩き
悪循環を招いたようです。


すごく気持ちが良いらしくて
まじめに治療を受けているアムチ。
DSCN2794.jpg
「痛いけど、気持ちいい。」と
何度も言っていました(笑)。


1時間半の治療を経て
耳の高さも、足の長さもバランスが取れました。
1回の治療では完全には治りませんが
アムチも治療の効果を
十分に体感してもらえたようでした。

肉、肉…そして、肉


本日も、チベタンスタッフの日本滞在記です。


アムチの肉好きは、ブログでも何度かご紹介しています。
TCPでは、祭事や遠足の時
特別に、たくさん肉を買ってきて調理しますが
そんな時、一人で1Kgを平気で平らげるのがアムチです。

一般に、カムパ(カム地方出身のチベット人)は
肉好きだと言われていますが、
それにしても食べすぎでは?


日本での、ある日の昼食。
300グラムのビーフステーキ。
DSCN2766.jpg

ジュージュー焼いております。
DSCN2763.jpg

ネパールでは、牛肉と言えばバフ(水牛)を指します。
バフ肉は、とても筋張っていて、硬いのです。
アゴの筋トレにはなると思いますが…。
日本人が食べると、翌日、筋肉痛になります。
いえホント、大袈裟じゃないんです!
本当に、スゴク硬いんです。

そんな牛肉しか知らないアムチです。
日本の牛肉の柔らかさ、ジューシーさときたらっ!!!!
「うんまいっ!」の連発。

で結局、夜もステーキ。
DSCN2776.jpg
加藤と石川のオーダーの品が運ばれて来るまでに
半分以上を食べつくしていました(汗)。

とにかく、日本の肉は柔らかくて美味しいそうです。

量重視!で、お高い店には行ってないのですけれど
それでも十分に満足だった様子。

とにかく滞在中、
「ご飯は、何がいい?」と聞けば
「肉♪」と答えるアムチでした。




日本での日々


アムチとアニは、昨日(8日)の飛行機で
日本を発ち、帰路に着きました。

二人の日本滞在ネタが
いろいろと溜まっておりますので
順次、ご紹介させていただきます。


海に行ったり
お寺に行ったり
観光に出掛けたりももちろんしましたが
普通のスーパーに
一緒に買い出しに行ったりなどという日常も
体験してもらいました。

スーパーでのひとコマ。

チベット人にとって、
おぞましい数々の商品が並ぶ
魚介コーナー。
DSCN2856.jpg
「ほぉ~ら、これがイカだよん。」
わざとグロテスクな海の生き物を見せる加藤。

こちらはホタテ。
DSCN2857.jpg
「うへぇっ。こんなもん食う奴の気が知れんっ!!」
気持ち悪がり、怒るアムチ。

スーパーのこのコーナーには、
チベット人に虫扱いされるエビが
バットに入って大量に量り売りされていたのですが
エビをつかむトングを手に
「うえ~、うえ~、信じられん!」
と言いながら、エビをつんつんと
つつきまくっていたアムチでした。

魚介の多くは、アムチにとって
食べ物とは信じがたい容姿の物ばかりのようです。


この前日、とあるレストランにアムチと入った時
メニューにムール貝のグリルを見つけた加藤&石川
「わぁー、貝だよ、貝。美味しそうだねー。」
「ネパールじゃあ食べられないんだから、頼もうよ。」
と、注文しました。

いざ、そのムール貝がテーブルに運ばれると
初めはなるべく、その貝を見ないように
視線を外す努力をしていたアムチ。

ついには耐え切れなくなり
「お前達がその貝を食べ終わるまで、俺は外に出ている!」
と、レストランを出て行ってしまいました。
アムチには、ムール貝のグリルは
耐え切れないぐらい気持ち悪いシロモノだったようです。


日本に来たら、魚を食べるのだ!と
張り切っていたアムチ。
いろいろと大型の魚にチャレンジしましたが
結局のところ、やはりあんまりお好みではなかった模様。

鮭は美味しかったそうですが
ホッケや鯖は、ノーコメントで残していたので
イマイチだったようです。


肉好きのアムチ、
日本では(も?)大いに肉を満喫していました。
どんなに大食いだったかは…
明日のブログでお知らせします。


初めての海


初めての海外旅行。
そして、初めて見る海!!

アムチにとっても、アニにとっても
どうにも「海」は
不思議で魅力的な場所の様です。


鎌倉の海。
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おそるおそる、水に入るアムチとアニ。


波が不思議な様子のアニ。
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もっと深いところまで行こうと
とうとうアニは、僧衣を脱いで海へ!
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まだ、水と波に慣れないのか
へっぴり腰で、アムチに手を引かれています(笑)。


二人とも、いくら声をかけても
水と戯れることに夢中で、戻ってきません。
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「行くよ!」の声、完全に無視(苦笑)!

結局、腰までぬらしてしまっているアニ。
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楽しくて仕方のない、アムチ。
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ただただ、水の中を歩いて
そのこと自体が楽しくて仕方のない
アムチとアニなのでした。


後日、どうしてももう一度
海に行きたいとのことで
アムチを連れて湘南へ。
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結構、メタボなアムチです。

また今日も、全然海から出てきません。
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もちろん泳げるわけではありません。
ただただ、海に浸かって
波に揺られて、漂っているだけです。


何時間も波間に漂い
一体、何が面白いのか??

でも、きっと、アムチにとっては初めて見る海
全身で納得するまで味わいたいのでしょう。



結局この日、
9:00AMから、5:00PMまで(!)
海に浸かり続けたアムチでした。



帰りには、海合宿の定番
コルク鉄砲なんぞも体験したりしました。
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全身、真っ黒に日焼けしたアムチでした。




善光寺


8月5日、TCPのスタッフは長野に行ってきました。目指すのは…

善光寺。
DSCN2877.jpg


どれだけの日本の方が
あの日の事を、記憶されているでしょうか?

2008年4月26日、北京五輪の聖火リレーが
日本は長野県において行われました。

当初、その出発地点を引き受けられていた善光寺は
「同じ仏教徒として、チベット弾圧へ憂慮した。」
ことを理由の一つに挙げて
善光寺境内での点火式とリレーの出発地点となることを辞退されました。


このご英断は、
チベット人とチベット難民にとって
どれほどの大きな励みとなった事でしょう。



2008年の夏、北京五輪を前に、
中国に世界の視線が注がれている今、
これが現実を打破するような
何らかの行動を起こす事のできる最後のタイミングだと
チベット人たちは、思いつめていました。

しかし現実的には、チベットに対する弾圧はますます強まり
人々の行動は監視され、いわれなき嫌疑をかけられ連行され
全く自由などありませんでした。
内なる心の叫びを、世界に伝える術など
チベット人にはなかったのです。

そんな時、日本の善光寺というお寺が
「同じ仏教徒として、チベット弾圧へ憂慮した。」
という明確なメッセージとともに
聖火リレーの出発点を辞退されました。

「辞退」という形で、
チベット人、亡命チベット人に代わって、
世界の人々に強力なメッセージを与えてくださいました。

これだけの、大きなメッセージを
こぶし一つ振り上げることなく
ただ粛々と行動として実行し
世界に発信されたことは
仏教徒としての真の在り様を示されたものだと
ネパールの、TCPのチベタンスタッフ、ゴンパのお坊様方、亡命チベット人たちは
大変に感動したものです。

また、聖火リレーのこの日
善光寺では、ラサ動乱の犠牲者の追悼法要をしてくださいました。
これはチベット人、中国人の分け隔てなく
全ての犠牲者に奉げられた法要でした。


いつか日本に行ける事になったら、
是非、善光寺を訪ねて
ご英断に対して、直接お礼を伝えたいと
希望していたアムチとアニとともに
長野へと向かったのでした。


この日のために、初めてチュバを作ったアムチ。
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日本のお坊様と、直接お話させていただけて
感激するアニ。
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お礼に上がらせていただいた経緯を
お話しする石川。
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とても熱心に耳を傾けて下さる皆様。


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左より、庶務副部長の若麻績様。
庶務部長の清水様。

清水様は、聖火リレーの直前、
全国から善光寺へ寄せられた聖火リレー出発地点辞退の嘆願の
手紙、メール、FAXの全てに目を通されたとの事。

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左より、玄證院住職の福島様。
財務部長の若麻績様。

たくさんお話させていただいて
アムチもアニも感激していました。



その後、場所を本堂に移し
亡命チベット人のメッセージが書かれた
チベット国旗をお渡しさせて頂きました。
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チベット国旗には、たくさんの
亡命チベット人のメッセージが綴られています。
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チベット語で綴られた内容を説明するアニ。
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「全ての人の祈りが叶いますように。」
「私達を助けてくださり、ありがとうございます。」
などの言葉が綴られています。

記念撮影。
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本堂では、砂曼荼羅を特別に間近で拝見させていただいたり
ダライラマ法王より奉納された
金銅釈迦如来像を拝させていただいたり
その後、チベット大仏を建立された西方寺へもご案内頂きました。

大変、歓待してくださり
アムチもアニも感激しきりでした。


不利益を顧みず、
人がその存在をかけて成した行為は、
長らく心に留まり、
末代までも語り継がれるものです。

善光寺さまの勇気ある決断は、
今後もチベット人の間で、
誇り高く、末永く語り継がれることと思います。

ありがとうございました。




TCPサポーター懇親会


7月31日、TCPサポーター懇親会を開催いたしました。

これまでは「報告会」として一般の皆様にも
ご参加いただいておりましたが
今回は、サポーター会員様に限定させていただきました。

現地統括責任者:加藤の一時帰国に加えて
現地スタッフ2名を迎え、
たくさんの会員様のご参加を頂きました。

TCPサポーター様の会員数は、現在40名。
そのうち約半数の方にご参加いただきました。

一番遠くは、海外在住のサポーター様(一時帰国中)
にもお越しいただきました。
国内で一番遠い場所としては、宮崎より、
この懇親会だけのためにお仕事をお繰り合わせいただき
飛行機で駆けつけて下さいました。

そのほか、大阪や名古屋からも、
複数の会員さんがお越しくださり
本当に皆様方の熱心なサポートに
スタッフ一同、感謝!の言葉しかない状態でした。

最初に皆さんに、クンデハウスの子ども達の
振り付け付きの歌の披露
日本語の授業の様子
などの動画をご覧頂きました。
懇談2
みんなで、動画を見ています。

その後は、場所を移動して
チベット予防医学室のアムチと
子ども達の仏教的、道徳的教育全般の監修をお願いしている
ケチャ・アニゴンパのリンチン・チュトゥンに
自己紹介を兼ねて、亡命から現在までを
語ってもらいました。
懇談

亡命の様子を語るアムチ。
あまりにも衝撃的な内容です。
亡命の話
亡命の体験については
改めてブログにしたいと思います。


皆さん、本当に熱心に聞いて下さっています。
懇談3
部屋に納まりきらない方々も出るほど
盛況な懇親会でした。



また、懇親会にご参加いただけなかったサポーターさんからは
素敵な贈り物が届きました。
パイン
石垣島産のおいし~いパイナップル♪
果汁が滴り落ちる、あまあまパインです。

現地スタッフを初め、ご参加のサポーター様で
ご賞味ください…とお送りくださったものです。
お心遣いに感謝!です。

懇親会の途中に、お茶とともに
冷やしたパインを、みんなで頂きました。
ありがとうございます。


懇親会で皆様とお会いし
現地統括責任者の加藤を初め、
チベット人スタッフ、
東京事務所スタッフも
本当に皆様方の熱心なご支援あってのTCPであると改めて感じ
身の引き締まる思いでした。

今後も、亡命チベット人の人生の質の向上のため
そしてサポーター様には、
希望に溢れた人生を手にした亡命者とともに
喜びを分かち合っていただくため
正しい動機を胸に、
TCPは、合理的で即時性のある組織で
あり続けたいと思っております。

いつもご支援いただきまして
ありがとうございます。
心より感謝申し上げます。

お暑い中をお運びくださった皆様、本当にありがとうございました。



日本での日々


現在来日中のアムチ
初めての日本を満喫している様子を
石川がお伝えします。

地下鉄に乗ることにドキドキのアムチ。
DSCN2722.jpg
わずかに背中が硬直しております(笑)。
左手に持っているのは
「チベット語指差し会話帳」です(笑)。

アムチはスタッフの加藤と石川の家を
順番に泊まっています。
この日は、加藤家から石川家への移動日。

が、アムチ、何にも荷物を持ってません!
「あれ?アムチ、着替えは?」
「ないよ。」
「ないって、シャワーを浴びた後、どうするの?」
…アムチ、無言で着ているTシャツを指差し、苦笑い。
「シャツは旦那さんのを貸すけど、下着は?」

ここで加藤がアムチの暴挙を暴露。
「アムチは成田に降り立った時から、
 お土産とチベット薬しか持っていなくて
 なーーーんにも着替えを持ってきてないのよ!!!
 パンツも裏返して履くと言い張って、着替えないっ(怒!)」

えーーーー。
さすがに本土出身のチベット人。
どこへも、身一つで移動しようとします。

が、ここは真夏の日本。
いくらなんでも、着替えもなしでは過ごせません。
とりあえず、ユニクロへ。


エスカレーターにご機嫌のアムチ。
DSCN2724.jpg
アムチのTシャツ、すごくイケてますね。
法王様のお若い時代のお写真が載った
雑誌TIMEがプリントされています。



Tシャツを試着。
「このTシャツ、どうかな?」と手渡すと
おもむろに売り場で、着ていたものを脱ぎだしたアムチ。
あわてて試着室へ。
DSCN2726.jpg
「着心地いいな~コレ。どう?大きい?」


その後は、トンカツを食べに行きました。
とにかく肉好きのアムチ、
石川がお気に入りのボリューム満点のトンカツ屋さんへ
どうしても連れて行きたかったのです。
この店は外国人ゲストをお連れすると
必ず喜んでいただけるにも関わらず
とてもお値段が安いのです。

「これから肉を食べに行くんだよ。」
「なんの肉?」
「豚だよ。」
「あっ、そー。」

なぜかテンション低めのアムチ。
なぜかと言うと、アムチの一番好きなのは、羊の肉。
2番目が牛で、豚は3番目なんです。

でも、いざトンカツを口にすると…
DSCN2731.jpg
この笑顔。

「こりゃ100%、パーフェクトに旨いっ!」
トン汁もすごく気に入ったそうで、
何杯もお代わりしていました。

帰り道、沖縄の踊りの連が
新宿の西口に出ていました。
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テレながらも、スタッフに促されて
踊りに加わるアムチ。

いろいろと初めて体験することが多く
アムチは、毎日疲れることと思います。

石川家でマッサージを受けるアムチ。
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石川の旦那さんは若い時代に
長らくスポーツをやっていたので
筋肉に関して詳しくて
なかなかマッサージ上手なのです。

3月にネパールの現地で
眠れないほどの足の痛みに悩まされていたアムチを
マッサージでほぐし、痛みを軽減した時には
「いつか大きな自分の病院を作ったら 
 マッサージ室を作るから、室長にならないか?」
と、スカウトされておりました(笑)。

揉むたびに「うひょ~、イデデデ…。」ともだえるアムチ。
「痛いならやめる?」と聞くと
「痛いが気持ちいいので、止めないで~。」
と、心行くまでマッサージを受け
アムチの一日は終了しました。



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