以前は、スワヤンブナートの中心部に
診療所をおいていたチベット予防医学室。
現在は、クンデ・ハウスの引越しに伴い
施設を統合して、拡大工事中です。
本当は、もう出来上がっている
計画のはずなのですが…

まだまだ、完全ではありません。
でも、ずいぶん広くなりましたね。
こちらは、新設の薬湯施設。

脈診のあと、
それぞれの体質と症状にあわせた薬草を準備し
煮出して、ゆっくりと体を浸して頂きます。
特に、冬の時期
寒いお寺のお堂の中で
多くの時間を過ごされるお坊さん方は
冷えが蓄積するので、人気の治療法です。
もちろん、お坊さんだけでなく
チベット人を初め、ネパール語、英語、日本語の通訳付で
どなたにも診療を受けていただく事が出来ます。
しかしそれにしても…
なかなか工事がすすまない、それがネパール。
もうすぐダサインの長期休みに突入するので
全体の完成は、1~2ヶ月先になりそうです。
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今日は、アパーの
「抜き打ち!持ち物検査」。文房具を無駄なく使っているか
頂いた物資を、大切に使っているか
支給したのに、無くした物はないか
などなど、アパーが抜き打ちで点検するのです。

ベッドの下の引き出しから
カバンの中まで
一つ一つ厳しく点検中。
「あれはどこへやったんだ?」

指定されたものを、急いで取り出すヌモ。
頂いた物資や、
ご寄付で買わせていただいたものは
どれも大切なもの。
サポートして下さる皆様が
どんな思いで、どんなご苦労をされながらご寄付下さるのか
常に、厳しく教え込んでいるので
ものを失くすなんて事は
クンデ・ハウスでは許されないのです。
なので抜き打ち検査は、
子ども達にとっては、かなりドキドキです。
なので、検査を終えると…

ホット一息、この笑顔です!!
援助慣れしてしまう事は
子ども達の努力の芽を摘み取り
将来にわたって、依存体質を作る事になります。
自分の力で生き、
ないものは工夫してしのぐ知恵を身につけてもらうために
クンデ・ハウスは「ものを与えすぎない」ことに留意しています。
今年の初め、生まれた
アパーとアマーの子どものテンジン。

たくさんの、お兄さんやお姉さんに囲まれて
順番に抱かれて、構われて…
忙しい毎日です^^
こうして、うんと年下の子どもが出来た事で
一人ひとりが
弱いものを労わったり
大切にしたりと言う事を
実践する機会を得て
ますます精神的な成長を見せる、子ども達です。
前日のブログにご登場頂いたMさんご夫妻は
香港から、英語の絵本をお持ち下さいました。
事前の事務局との打ち合わせで
「何でも必要なものがあれば、言って下さい」と
おっしゃっていただいておりましたので
TCPからは「中古の英語の絵本」をお願いしました。
頂いた絵本を見る子ども達。
指差し確認しながら、
絵本のイラストを英語で発音するパサン。

赤ちゃんのテンジンまでが、みんなにつられて
絵本に夢中です。
アマーも、この通り真剣な顔で
絵本にはまっています。

でも、もしかしたら一番興味を惹かれていたのはアパー。
アパーは英語は読めませんが
なぜか、読み聞かせ状態になっています(笑)。

本当に、絵本が大好きな子ども達。
情報の少ないネパールですが
絵本が子ども達の世界を大きく広げてくれています。
海には、イルカやタコのいることも知っていますし
日本には、新幹線が走っている事も
サンタクロースが12月24日にやってくる事も
みんな絵本から学んだ知識です。
色とりどりの美しい色彩で描かれた絵本は
子ども達にとって、外の世界との窓口なのです。
香港あたりだったら、シンガポールと同様なレベルで
英語の絵本がたくさんあるのではないかと
思っていたのですが、実はそうでもなくて
ご友人方にお声掛けをしていただいて
一生懸命、絵本を集めて下さった事を
後になって知ったのでした。
それも、「新品は要りません。必ず中古で。」
などと言ってしまったのが災いしてしまったようです。
新品だとお金を出せば
本屋さんで買えるので楽だったようなのですが
わざわざ新しいものを買っていただくのがもったいなくて
「中古で」とお願いてしまっていたのでした。
香港の事情を知らないがために
大変なお手間をお掛けいたしまして、すみません。
ご協力いただきました香港在住の皆様にも
この場をお借りして、御礼を申し上げます。
ありがとうございました。子ども達、とっても楽しませて頂いています♪
香港から、Mさんご夫妻がTCPをご訪問下さいました。
お土産にとご持参下さったのは「白玉」。

早速みんなで、作りました。
トゥクパを作る時に手伝っているので
粉に水を入れて、丸める作業は
比較的得意な子ども達です。

集中して、製作中。

ご持参いただいた、あずきを乗せて
とっても美味しそうな仕上がりです。
もっちもちの食感。

こんなにモチモチしたものは食べた事が無いので
初めはちょっと慣れない様子でした。
なぜかチュインは、あずきを一粒
お箸の先に乗せて、凝視しています(笑)。
チュインはどんな事でも、自分の頭で理解したがる性格なので
いつもあらゆる角度から鋭い質問を浴びせかけて
加藤もダジダジなのです(涙)。
日本のおやつの白玉やあずきに対して
どんな質問をしてくるのでしょうか…?
日本語も勉強しているし
日本自体に興味津々の子ども達
日本のおやつを食べられて、とても嬉しかった様です。
楽しいおやつの時間を、
ありがとうございました!Mさんとは、物資の持ち込みに関して
事前に何度も打ち合わせをさせて頂いており
きっと、とってもいろいろとTCPのことを
お考え下さっての「白玉」だったのだと思います。
その細やかなご配慮に、感謝です!
ありがとうございます。
と言いますのも、サポーターの皆様に
TCPをご訪問いただく際
以前にもまして、一段と
持込の物資や、子ども達へのプレゼントを
厳しく規制させていただいているからなのです。
「訪問者がある=何かもらえる」
このような条件付けを、子ども達にさせないために
これまでも、いろいろとご協力を
お願いをしてきたTCPでしたが
やはり、遠くから休暇をやりくりして
お越しいただくサポーターさんのご苦労を思うと
少しぐらい…とスタッフも気を緩めてしまう部分もあったのです。
しかし、この夏にアムチがもう一度きちんと
気を引き締めて、物資の持込を厳しく制限すべき!
クンデ・ハウスの子ども達は恵まれすぎている!
と提言したのを切っ掛けに、
より一層、お持ちいただくものに関しては
失礼ながら、厳しく制限をさせていただいているのです。
サポーターの皆様には、
何度も申し上げている事なのですが
まだまだ物質的に日本とは
比較にならないほど貧しいネパールでは
日本から持ち込んだ、ほんのちょっとしたものが
とても目を引いたりします。
数年前から子どもの誘拐が頻発している事もあって
子ども達の安全を確保するためには
目立たぬ事、地元並みである事が
とても大事なのです。
それは日本人の目からすれば、
驚くほど質素な生活なので
クンデ・ハウスをご訪問頂いた方の中には
TCPが資金繰りに困窮しているのでは?と
ご心配を頂いたりします(笑)。
また、これはとても微妙な問題なのですが
何かことが起こったときに、そのストレスの矛先が
マイノリティーや、弱い立場の人に、
向かう場合があります。
TCPの現地施設は、加藤を除けば
全員がチベット亡命者です。
国を逃れてきて、
ネパールに間借りさせていただいている身分です。
ネパール国民にとっては、言わば「よそ者」なのです。
ここ数年、ネパール国内の政治が混乱し
物価も急上昇して、国民の生活は目に見えて苦しくなっています。
このような状況では、
いくら寛容で、争いを好まない性格のネパールの人達であっても
外国の支援で生活している難民の生活のほうが
恵まれた暮らしをしていては
よい思いを抱かないのも、当然のことと言えます。
このような理由から、TCPは
「地元並みであること」
「地元の方々に受け入れていただくための活動」
に力を入れています。
ですので、ご訪問いただく皆様には
いろいろなお土産を持っていって
子ども達を喜ばせたいという思いがおありかと思うのですが
子ども達自身の安全のために、持ち込み物資に関して
事務局が厳しく規制をさせていただく事を
どうぞご理解を頂きたいと思います。
よろしくお願いいたします。
昨日のシッキム地方の地震では、
たくさんの方々に、ご心配を頂きまして
ありがとうございます。
安全確認後、サポーターの皆様には
ネパールTCP現地は無事である事をお伝えするメールを
配信させていただきましたが
今日は、地震とその後の様子をお伝えいたします。
地震が起こったとき、子ども達とスタッフは
クンデ・ハウスで夕食を食べていました。
初めは揺れも小さく、部屋がにぎやかだったので、
誰も気づかずにいましたが
揺れに敏感な加藤は地震だと察知し
すぐに庭へ避難するように指示を出しました。
子ども達は初めての事にも関わらず
指示をよく守って、いち早く広い庭へと避難。
こういう時って、大人のほうが慌ててしまうようです。
アパーとアマーは大慌てで、赤ちゃんのテンジンを抱いて
裸足のまま転げるように、庭へと出てきました。
この時、3階のトイレにいたアムチは
パンツ一枚のまま(笑)
慌てふためいて、飛ぶように逃げてきました。
地震自体の揺れの強さは
日本で地震慣れしている加藤に言わせると
せいぜい震度3程度かと思われました。
幸い、今のTCPの建物は
もともとがゴンパ(チベット寺院)として作られたもので
建物自体が、他よりもしっかりとした作りなので
一般的なレンガ積みのネパールの建物よりは
幾分安心と言えます。
夜中の12時過ぎになって
アムチがすごい勢いで加藤の部屋をノックします。
「2度目の地震が来るぞ!早く逃げよう!!」
焦って冷静さのないアムチ。
「だいたい、こういうときに焦ってもろくな結果にならないのだから
もうちょっと様子を見よう。」
と答えて、ベッドに戻った加藤でした。
しかーし、
下の階で、何やら相談しているアムチとアパー。
耳を澄まして聞いてみると…
「ボダナートでは、全員が外に避難している!
2度目の地震が来るはずだ。
子ども達を起こして、全員避難準備だ」
やれやれ。
確かに、油断してはいけない状況ですが
昨夜は大雨のネパール。
こんな夜中に、体調不良を脱し切れていない児童を抱え
真っ暗で大雨の中、一体どこに避難できるというのでしょう?
各国大使館ぐらいしか信頼できる建物の無いこの国では
(とはいっても、某国大使館の塀は倒れましたが)
広い野原にいる以外、安全な場所などありません。
こんな大雨の一夜を、屋外で過ごすなど
現実的ではありません。
お互いがお互いを焦らせて
どんどん軽いパニックになってゆく
アムチとアパーを叱って
この夜は、TCPで一夜を過ごしたのでした。
加藤の一喝で、避難をあきらめたアムチとアパーは
仕方なく、自分達の部屋へ戻りました。
朝、5時半に起きてみると…
アムチの目は、ウサギのように真っ赤でした。
怖くて、一睡も出来なかったようです。
チベット人の習性として、寝るときはいつも
パンツ1枚のアムチですが
この日は、ちゃんと洋服を着て寝てました(笑)。
地震が、よっぽど怖かったんですね。
ご心配をお掛けいたしました。
まだ、国内での地震の被害に関しては
全容が見えない状況ですが
カトマンドゥ市内でも死者が出ているようで
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに
今回の地震によって、インドと周辺国にもたらされる被害が
最小限にとどまるように祈っています。
東京事務所の石川です。
インド東北部のシッキムとネパール国境付近で
大規模な地震が発生した模様です。
産経新聞 9月19日(月)1時51分配信
米地質調査所によると、インド北東部シッキム州で18日午後6時10分(日本時間同9時40分)ごろ、マグニチュード(M)6・9の地震があった。同州を中心に多くの建物が倒壊するなどの被害が出ているもようだ。震源は州都ガントクの北西68キロで、震源の深さは20キロ。同州で4人、隣国ネパールで5人が死亡したとの情報もある。(ニューデリー支局)
さらに、そのほかのニュースソースをあたってみると
朝日新聞 2011年9月19日0時39分
ネパールでは震源に近い東部ダランで民家が倒壊し、2人が死亡。約250キロ離れた首都カトマンズでも英国大使館の塀が倒れ、通行人3人が死亡した。
(ニューデリー=武石英史郎)
先ほどから、何度も現地に電話をしていますが
つながりません。
いつもとは違って、数回のコールのあとに
「現在、電源が入っていません。お掛け直し下さい」
という案内が、ネパール語と英語で流れるばかりです。
もしかしたら現地は、地震以後、
ずっと停電している可能性があります。
「首都カトマンズでも英国大使館の塀が倒れ、通行人3人が死亡した。」
という報道が気になります。
これが事実だとすると、カトマンズでも、
かなり甚大な被害が出ている事と思われます。
石川とうちの旦那さんは、実は1級建築士免許を持っています。
飛行機がカトマンズの空港へ降り立つ直前
低い位置から市内の建物を眺めながら
「ここに地震が来たら、とんでもない事になるね…」
と、毎回話していました。
レンガ積みで3~5階建ての建物が多いネパール。
もともと建物として、地震に抵抗する力が弱いのです。
専門的にいうと、
建物にはそれぞれ、固有周期というものが決まっており
これは主に、建物の高さや重さによって変わります。
この建物の固有周期と、地震の周期が一致すると
共振という現象により、大きな被害を受けることになります。
今回の地震の周期が、これらの建物の固有周期を
はずしたものである事を祈るばかりです。
今年の夏にアムチが来日した際
震度3程度の地震がありました。
アムチはとても驚いて、固まっていました。
ほとんど人生で初めてと言ってよい地震だったので
無理もありません。
何度も「大丈夫だよ」と言って、なだめました。
このことから察するに、地震を経験した事のない土地では
パニックが心配されます。
今のところ、現地から連絡がないので
詳しい状況は分かりません。
連絡が取れ次第、状況をご報告させて頂きます。
追記日本時間、午前2時55分
現地からメールで無事との連絡がありました!!
加藤からの報告によると
体感的には、TCPでの揺れは
震度3程度ではなかったかとの事。
みんなさすがにとても怖かったようです。
特に、アムチとアパーは怖がって
深夜になっても、何度も加藤の部屋を訪ねて来て
「大きい地震が来るらしいから、外へ出よう!」
と言っているそうです。
ちなみに、外は大雨…。
アムチとアパーは、不安で眠れない様子だそうです。
ご心配をお掛けしました。
ただ、TCPに被害は無くても
ネパール全体ではどんな事になっているのか
やはり心配です。
9月に入ってから、
ブログの更新頻度が低かったのには
訳がありました。
ご心配をかけてはいけないと
結論が出るまでお知らせせずにいたのですが
体調不良の児童がいて
9月に入ってからは
ほとんど学校を休ませていました。
熱が長らく下がらずにいて
どんどん体力が低下しました。
ふりかけをかけた白いご飯と
クッキーぐらいしか食べる事が出来なくなって
みるみる痩せてゆきました。
アムチの手厚い看護と監視下において
治療と観察を続けました。
でも、症状をよく観察すると
もしかして結核なのでは?という心配も出てきました。
他の子ども達への感染の心配から
いち早く部屋も隔離して、マスク生活が始まりました。
いろいろと調べて、ネパールには
公益財団法人結核予防会が支援している
結核治療の良い病院があることが判明。
早速検査に連れて行きました。
とはいっても、ここはネパール。
何日にも及ぶ検査はなかなか要領を得ず…
初日から、いきなりの臨時休業。
ある日は、3時からレントゲン撮影といわれて
3時前にレントゲン室の前でスタンバイ。
でも検査技師が来ません…
やがて時間が3時半になって、停電時間に突入。
結局この日は、レントゲン撮影が出来ぬままに終わってしまう…
こんな事の繰り返しで、
なかなか結論に至りません(涙)。
それにこの病院、建物がとっても怖いのです…。
ホラー映画に出てくる病院のように
古めかしくて、おどろおどろしくて
お化け屋敷みたいなのです!!!
診察で加藤と離れるたび
怖くて泣き出してしまっていました。
この病院がどれぐらいのホラー度か
お伝えしたいところですが
さすがに院内の撮影ははばかられるので
残念ながら、写真はなしです。
そんなこんなで、
結局、長い検査を重ねて
やっと結論が出ました。
結果は…
シロ!はぁ~、良かったです。
本当に良かったです。
ゆっくりと休ませた甲斐もあって
最近では、少し食欲は回復し
徐々に体力も戻ってきました。
様子を見ながら、学校に復帰させたいと思っています。
なお、この児童の里親さんには
病院にいく前の段階から
健康状態と、対策について
ご報告をさせていただいておりますので
東京事務所から連絡の無い里親さんは
どうぞご安心下さいね。
本当に、ほっとしました。
ただ、ネパールは結核と肺疾患が多く
1987年からネパール国家結核対策プログラムを実施し
対策を練っていますが、
なかなか芳しい成果は上がっていない様子です。
今回の検査は感染していないとの結果でしたが
国内には患者さんが多いのも事実ですので
衛生教育には、力を入れたいと思いました。
9月に入ってから、病気の件が心配で
長らく気をもんでいた
東京事務所の石川は、今週…
日本の一番高い場所で
「チベットの自由」と「世界平和」を
お祈りしてきました。
富士山頂の突風に乗って、
この祈りが、チベットと世界に届け!
と願いました。

はるか下に雲海を眺め、たなびくチベット国旗。

山頂でのご来光。

朝日に照らし出される影富士と
中秋を少し過ぎた月。

ちょっとチベットを思わせる空気の写真です。
でも、頂上のこのあたりでも
西チベットから比べると
標高は、まだまだ低いんですよね…。
よく、未来について妄想する加藤と石川は
「子ども達が大きくなったら、
みんなでカンリンポチェの巡礼に行けたらいいね!」
と話しています。
その頃までに、子ども達が故郷に帰れる自由が
もたらされていますように。
広大なチベットの風景を
もう一度、みんなに見せたいです。
子ども達の動物園のお楽しみは
動物を見ることだけではなくて
動物園の横にある公園の
素敵な遊具で遊ぶ事!
日本だと、ちょっとした公園なら
この程度の遊具はありそうですが
ネパールで、こんな素敵な遊具があるのは
知る限り、ここだけなんです。

楽しくて仕方の無い、女子チーム。
ダワはブランコにはまってます。

以前は上手に乗れていませんでしたが
今はひとりで漕ぐことが出来ます。
ジムの上から手をふる、ごきげんな皆さん。

子ども達、本当に楽しそうに
遊びまわっています。
でも、いちばん大はしゃぎして遊んでいたのは…
アムチです(爆!)。ご一緒にお出掛けして下さった里親さんが
びっくりされるような、はしゃぎっぷり。
診察しているときの冷静な医師としてのアムチと
弾ける様に、子どものようなむき出しの好奇心で
夢中で遊びに没頭するアムチとの
落差が激しく、驚かれたご様子。
1年半もあたため続けた「ゾウにのる!」という夢も叶えて
大いに遊んで
大満足の1日でした。
里親さん、たくさんお付き合い下さり、
ありがとうございました。
以前からブログをご覧頂いている皆様には
昨日のヒントで、お分かりになった方も多いと思います。

そう、この顔出し看板があるのは
動物園!!チベットから亡命してきた当初の子ども達は
動物園の奇妙な動物達が、
怖くて仕方がありませんでした。

↑2009年2月、初めての動物園で
ペリカンの大きさに、びびる子ども達の図。
今だから言えますが、この時子ども達は
半泣きで逃げ惑っていました…ごめんね。
喜んでもらえると思っていたのですが
見たこともない動物たちは、
子ども達にとっては、あまりにも衝撃的だったのでした。
あれから2年半…
ここ最近の子ども達の最大の願いは…
「動物園で、ゾウに乗ること!」こんな事をしたがるなんて
あの頃には思ってもみませんでした^^
さて、念願のゾウに乗った子ども達が、こちら。

余裕の笑顔のペマ。
タシ、ダワ、チュイン。

一番年長のダワでさえ、
こんなに小さく見えるのですから
本当に、あらためて、ゾウの大きさには驚かされます。

パサンは、ちょっと怖いけれど
楽しくて仕方が無い様子。
みんな大満足でした♪子ども達をゾウに乗せた後
アムチが「ど~してもやりたい!」と言って
ゾウにあげる餌を買いました。
バナナ3房、パパイヤ2個を満面の笑顔で購入し
嬉々として、ゾウに差し出したアムチでしたが…

しかし、あっという間に
アムチのあげたフルーツは
消えてしまいました…。
でも実は、子ども達全員がゾウに乗った訳ではなくて
やっぱりいざとなると、何だか高くて怖くて、
代わりにボートに乗ったチームがこちら。

そうなんです、実はアムチもボートチーム。
でも、乗馬の上手なアムチ
決してゾウに乗るのが怖いのではなく
あまりに体重が重いので
ゾウが可哀想だと言う、仏教的理由(?)からです。
足こぎボートの経験者である、アムチとジグメが
張り切って漕いでいます。

でも最初は、ぜんぜん上手く進まず
舵も取れずにみんなで大爆笑しました。
楽しい動物園、まだ続きがあります。
→お出掛け その3へ
先週は、里親さんが
クンデ・ハウスの子ども達に
会いに来て下さいました。
せっかくの機会なので、週末に
久しぶりのお出掛けを企画しました。

みんなで、お弁当を持って
TCPを出発!!
さて、どこへ行ったのでしょうか?
ヒントは、こちら。

見覚えありますか??
ちょっとバタバタな日々が続いておりまして
ブログの更新が滞りがちで、すみません…。
子ども達、一生懸命作業中。
ヌモ&ペマチーム。

コンクリートのかけらを運んでいます。
とっても重いみたいで、体が傾いてますね。
こちらは、チミ&イシチーム。

こちらも、重そうですね。
一体、何をやっているのかと言うと…

門から、TCPの建物へと続く道に
前から何となくへこみがあったのですが
そこへ雨で水がたまったままで
水がはけることなく、ぬかるんでしまっているので
その水溜りをなくすべく
みんなで作業中なのでした。
子ども達、本当によく働きます。

おかげで、とりあえずぬかるみは解消しました。
みんな、お疲れ様でした~。
子ども達に、DVDを見せてみました。

みんなが観たのは「となりのトトロ」です。
小さな画面を、一生懸命見ています。
もちろん、チベット語の吹き替えは無いので
日本語のまま観ています。

それでも日本語なので、なんとなく理解は出来ているようでした。
こんな素敵なアニメを観るのははじめてだったので
みんな大喜びでした!
終わってからも遅くまで、
トトロやネコバスの正体について
ずっと話し合っていましたよ(笑)。
これがきっかけとなって、
ますます日本語も上達しそうなので
毎月1回程度、映画鑑賞会を
出来たらいいなと思っています。
休日、子ども達が外で遊んでいます。

さすがに9月。
夏が終わった感じがします。
でも、子ども達は半袖。

ふさふさの穂をたたえた植物(名前がわかりません…)が
みんなのお目当てのようです。

「いらっしゃいませ~♪」

こちらはとびきりおめかしした
かわいい店員さんが迎えてくれるカフェのようです。
一生懸命、なにやら製作中の店員さん。

しばらくすると
お茶とお菓子(?)が出てきました。
こちらのカフェ
クンデ・ハウスの敷地内で
不定期営業しておりますので
ネパールにお越しの際は、お立ち寄り下さい。
学校から帰ってきて
まず最初に、クンデ・ハウスでやること…
それは「宿題」。

こちらは、女子部屋の様子。
まじめに宿題をやってますね~。
男子部屋をのぞいてみると

やはりこちらも、まじめにやっています。
宿題をやってないなんてことは
アパーが絶対に許さないのです。
これまでの経験から
その事をよーく分かっているみんなは
サボるなんて考えがありません。
なので、とってもまじめに宿題をしています。
お互いがそれぞれ監視役でもあるので
一人だけサボったりも、出来ないんですよね(笑)。
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