石川がクンデ・ハウスに行くと
子ども達は、何気にソワソワします。
「持ってきてくれたよね?ね??」
待ちきれずに、子ども達が質問してきます。
子ども達がとっても楽しみに待ちわびていたもの…
それは、里親さんからのお手紙です。
では、仏間に全員集合!

ウキウキの様子。
ひとり一人に、うやうやしく
里親さんからのお手紙を渡します。

早く中身が見たくて仕方のない、ペマ。

ポーズをとる、ヌモ。

嬉しくて仕方のない、プサンモ。

一番あたらしく入居したツェテンにも手紙が♪

タチェンは、満面の笑み。

ずっとニコニコのクンサン。

お行儀良く受け取る、イシ。
それぞれ、手紙をもらった後は
恒例の「見せ合いっこ」。

「どんな写真、入ってた?」

真剣に写真に見入っている、タチェン。
手紙を加藤がチベット語に翻訳。


いつもたくさん写真を送って下さる
病院スタッフの皆さん。
ペマ、大喜び♪

美人なイシの里親さん。
いつもとても可愛いカードを送ってくださいます。

クンサンの里親さんは、素敵なお着物姿で。

ダワはご家族皆さんの写真入りで
メッセージが書かれていました。

ニマにもスタッフからメッセージが。

プサンモは、何度も手紙をみんなに見せていました。
パサンはちょっと浮かない顔…
それは実は、前回の成績不良が
里親さんに報告されているかも…
ということがドキドキして仕方がないからでした(苦笑)。

ええ、もうそれは里親さんにはバレバレです!
でも、次回頑張ればいいよね~。

ツェテンもはじめてのお手紙♪
ツェテンは、Kさんご家族に
サポートして頂く事になったのですが
何と、家族のみなさん、それぞれからお手紙が♪
パパ、ママ、それに10歳の息子さんのM君から頂いた
びっしりと綴られたお手紙。

M君の手紙には、心打たれる素敵なメッセージが…
「キミは、1人じゃない!!」こんなに子ども達が
里親さんからのお手紙を楽しみにしているのも
何かあると、最後の手段として加藤が使う
「だったら里親さんに報告するからね!」のキメ台詞が
何よりも子ども達にとって効果があるのも
「1人(独り)じゃない」ってことが
手紙を通して子ども達に
伝わっているからだと思います。
たとえ遠くにいても、
自分を見守ってくれている人がいるということが
こんなにも、それぞれの子ども達の人生を
強く支えてくれているという事は
本当に素晴らしいことです。
里親の皆様には、感謝でいっぱいです。
ありがとうございます。
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2月8日、ネパールでも
「世界同日開催 チベット本土のための緊急法要」
が執り行われました。
チベットでは、僧侶や尼僧そして一般の人までが
中国政府の組織的な弾圧に抗議し
焼身自殺が相次いでいます。
緊急法要の趣旨は下記です。
『チベット本土のチベット人と私たちが心をひとつにしていることの証として、亡命中のチベット人と友人の皆さんには、犠牲者を追悼するとともにチベット人が受けている苦痛に対する抗議の表明として、2012年2月8日(水曜日)に世界各地で行われるビジルに参加いただきますようお願い申し上げます。「罪なきチベット人への暴力や殺戮は許されないことである」というメッセージを中国政府に届けましょう。』
(ロブサン・センゲ主席大臣の声明より抜粋)
媚中外交の傾向が、近年激しいネパールでは
8日当日の開催は、様々の妨害が入ることが
大いに予想されたため
緊急法要は、こっそりと7日の夜遅く
ゲリラ的?に執り行われました。

満月の元、たくさんの僧が集いました。

僧院のいたるところに
亡くなられた方々を追悼し
平和を祈る灯火が…。

アムチが準備してくれた
たくさんのロウソクを
私達も一生懸命、境内に灯しました。

やがてお堂の中では
僧による法要が始まりました。

お堂の中での法要の後は
境内での読経とコルラ。

たくさんのチベット人も参加しました。

この法要のあと
乾季のネパールに
恐ろしい雷鳴が一晩じゅう鳴り響き
空には何度も、稲妻が走りました。
雷鳴と共に、信じられないような豪雨が降り続けました。
雨は2日にわたって降り続けました。
乾季のネパールで、ありえない異常事態です。
「チベット人の怒りの雨だ」
誰もがそうささやきました。
尋常でない雷鳴と豪雨…
あの激しさに触れた人は
誰もがそう信じると思います。
チベット人社会に
平穏な日が早く訪れる事を
願って止みません。
先にお伝えしたとおり
本年のロサルは、自粛のため
特別なことはしていませんが
それでもみんなでカプセを作りました。

アムチの親戚のお兄さんが生地作り。

別のテーブルでは
アムチの指導の下、みんなでカプセをデザイン。

こんな複雑なカプセも!

庭に薪で火をおこして
大鍋でカプセを揚げます。

ダワもお手伝い。
高温の油にカプセを入れるのは
はねたりする事もあって危ないのですが
ダワはアパーやアマーの信頼を得ているので
こういう難易度の高いお手伝いをやることも
許可されています。

出来立てカプセは
サクサクでおいしい♪

ツェテンにとってはTCPで迎える初めてのロサル。
最近はパサンが付きっ切りで
ツェテンのお世話をしてくれます。

こちらはモモを作っている様子。
今日はご馳走です。

仏間のお仏壇には
たくさんの供物を供えて
みんなでチベットの平和を祈りました。

食事の後は…

年に一度の(?)おたのしみ
イチゴ♪そういえば、3年前のロサルも
イチゴを食べました。
2009年2月25日ブログ
「ロサル」比較していただくと、子ども達の成長振りが
お分かりいただけると思います。
来年は晴れやかなロサルを
迎えられますように!
今日は、チベット暦2139年の新年
ロサルです。
しかし残念な事に、チベット人達は
本年のお正月の全ての行事を
自粛する事にしました。
昨年よりチベットでは、
中国政府に対する抗議の焼身自殺が相次いでいます。
自由に声を上げることが許されぬ状況の中で、
小さな虫さえも決して殺生しない僧や尼僧たちが、
最後の意思主張の手段として
自らに火を放つのです。
自由に思考し、発言し、行動することが
保障されている環境にある人々が、
一人でも多く彼らの無念さを汲み取り、
それぞれの良心に従って可能な行動を
起こしてもらえるように願っています。
TCPも新年祝賀行事の一切を自粛いたしますが、
サポーターの皆様のご健康とご活躍を祈念し、
アムチが新年によせて吉祥の言葉を綴ってくれましたので、
本日までの到着で
ご挨拶カードを発送させて頂いております。
月間&年間サポーターさんには
アムチの手書きのご挨拶&子どもたちが書いた年賀カードを
里親さんには、
年賀カード、里子の成長記録を
お送りしております。
万が一、届いていないサポーターさんがいらっしゃいましたら
お手数ですが、事務局までご連絡ください。
info@tcp-np.com
来年こそは晴々と
「ロサル タシデレ!」の挨拶が
交わせる状況であることを、心より願っています。
この新しい年が、
生きとし生けるものすべてにとって
幸福の年となりますように。

今年は手漉きの紙にシルクプリントのご挨拶カードです。
(一部、デザインが異なるカードの場合があります)


アムチの手書きのご挨拶と
子ども達の描いた絵。


みんなしっかりした絵を
描くようになりましたね。

里親さんにお送りしているのは
成長記録のアルバム。

ちょっとお見せすると
中身はこんな感じです。

母国語が日本語以外の里親さんは、英語でのコメント。

成長記録の中は
子ども達の絵もいっぱいです。

里親さんに、英語で手紙を書いている子も。

こうして1年に一度
成長をアルバムにして眺めてみると
本当に子どもたちが
確実に大きくなっていることが分かります。
チベットにとって厳しい状況は
年を追うごとに深刻化していますが
環境に押しつぶされて
希望を失ったりしないように
明るい気持ちで、この1年を
創造したいと思います。
いつもご支援いただき、ありがとうございます。
一番新しい入居者、ツェテン・ギュルメ。
とても利発で可愛いと聞いていたので
ネパールで会えることを楽しみにしていました。

クンデ・ハウスに入居して以来
驚きの食欲でアマーを悩ませているツェテン。
アマーは、食べ過ぎて
お腹がはじけることを心配しています(案外まじめに)。
多分これまでの生活の中で
充分に食事が出来なかったと思われます。
栄養失調独特の、お腹の出た体型をしています。
クンデ・ハウスに来てから
目に見えて毎日
ぐんぐん健康体になってきているツェテンでした。
ツェテンはとてもしっかりしているので
背は小さいけれど、当初は4歳ぐらいと推測していました。

みんなと並ぶと、こんな感じ。

これまで一番小さかったプサンモと比べても
こんなにちびっこです。
でもよくよく観察すると…
多分、3歳になったかならないかが
実際の年齢ではないかというのが
現在のスタッフの意見です。
でも当初の申し送りでは
「8歳」という事で入居の申し込みがあり
どんだけサバよむねん!と突っ込みたくなりました。
多分、あまり幼いと
手間が掛かるし労働力にもならないからと
断られると勝手に思っている場合が多く
大体の子どものプロフィールは
びっくりするよなサバの読み方なんです。
TCPはどちらかというと
小さな年齢の子どもからしっかりと教育したいので
幼い分には、全然お断りはしないのですけれど…。

笑顔が可愛いツェテン。

キメポーズ!

あんなに小さかったヌモが
すっかりお姉さんとして
ツェテンをお世話してくれています。

小さいから、女子みんなに可愛がられています。

もうすっかりクンデ・ハウスに馴染んでいました。
4月からは、学校(幼児クラス)に
入学する準備を整えています。
そして何と素敵な事に
既にツェテンには、里親さんが決定しています!
いつも里子ちゃんと里親さんのマッチングには
不思議な縁(えにし)を感じます。
どの子にも、里親さんがいてくださることを
心から感謝しています。
学校が休みの土曜を除く毎日
朝5時半から、子ども達のお経の暗誦が始まります。

冬の5時半は全く暗くて
そして電気もないため
ロウソクを一つだけ灯した仏間で
暗誦が元気に始まります。
ロウソクの向こうの暗闇の中に
子ども達、並んで座っています。

冬の5時半って…正直、すごく寒いです~(涙)。

みんな一生懸命。

こうして毎日、早朝の2時間
びっちりとアムチにお経を仕込まれます。

一番小さいツェテンまでが
きちんと参加しています。
滞在中、毎日この勤行に参加した石川ですが
本当に子ども達、偉いな~と感心しました。
仏教関連のことに関しては
スパルタで厳しいアムチが
子ども達にとって、とても怖いということもあって
誰一人、さぼったり怠けたりしません。
でも、アムチが怖いというだけで
これだけ熱心にやっている訳でもないのです。
中には、ぐんぐんお経を吸収して
その事自体が面白くて仕方のない子達がいます。
お経の暗誦が得意な子は
不得意な子に、夕食の後の時間にお経を教えてあげて
自主練習をやったりしています。
一人ひとり、新しい一節を
アムチにテストされています。

緊張の時間!

覚えているのに、こうしてみんなの前に立たされると
途端に真っ白になってしまう子もいて…。

頑張って♪

そうこうしているうちに、
少しづつ空が白んできました。

7時半が近づくと
そろそろお経の暗誦も終わりです。

お腹も空いたよね…。

最後は、法王様のご長寿を祈願します。
こうして毎日2時間
アムチの厳しい指導が続いています。
お陰で子ども達は
どこに出しても恥ずかしくないほど
年齢の割には、しっかりとお経を覚えています。
アムチは熱心なあまり、手を抜く事を知らず
厳しすぎるかと思う場面もありますが
時には、合格するとクッキーがもらえたりもして
上手く子ども達を指導してくれています。
子ども達がやがて大きくなった時
この厳しいお経の暗誦の毎日を
どんな風に思い出すのか聞いてみたいです。
立派なチベット人として子ども達を育てるため
一所懸命なアムチの姿勢は
きっと子ども達の心に
伝わっていると思います。
今回、ご寄付いただいて
運ばせていただいた物資の中には
子ども達の大好きな絵本がありました。
それもこれまでには見たこともない
飛び切り素敵な絵本がありました。
それは…
超立体、飛び出す絵本!これまで見たこともないクオリティーの
大人でも充分楽しんで、感心してしまう精度の
美しい精密な立体絵本です。
子ども達の驚きもMAX!

ページをめくるたびに
驚きと感激の声があがります。

立体絵本は、
男子用の「スペースベーダー」と
女子用の「不思議の国のアリアス」があり
それぞれひっぱりだこの人気となりました。

絵本に夢中の子ども達。

女子はいつまでも、
素敵なドレスのお姫様や
綺麗なお城に見とれています。

実はこの絵本、
高校生の娘さんからお母様へ
お誕生日にプレゼントされたものでした。
でも、もしネパールに持って行ったら
きっと子ども達を喜ばせることが出来ると考えて
娘さんの許可を得て、お母様がご寄付くださったのです。
Mさんとお嬢様、ありがとうございました!子ども達、とても大喜びでした。
本は子ども達に、たくさんの知識と刺激を与えてくれます。
いろいろな形でご支援を頂き、心より感謝を申し上げます。
ネパールの現地の様子を
次々にご報告したいのですが
ネパールでひいた風邪が帰国後悪化し
全く治る気配のないまま1週間…。
スローペースのブログのUPで申し訳ないです。
今週は、頑張ります!(東京事務所:石川)
クンデ・ハウスの定番朝ごはんがこちら。

焼きたてのパンとジャガイモの炒め物。
そしてあたたかいバター茶か、ミルクティー。

整列して、朝ごはんを受け取ります。
一番先頭は、一番小さなツェテン。

わ~い♪朝ごはん~♪

今日も元気な、クンデ・ハウス。
朝から本当に良く食べます。

アマーが焼いてくれたパンは
すっしりと重くて、とてもお腹にしっかりとたまるのですが
子ども達、特に男の子は2枚目をお代わりします。
すごい食欲!
何と、ツェテンまでが
毎日、2枚目をお代わり!!
でも最近では、あまりに食べすぎなので
体を壊す事を心配したアマーが
2枚目のお代わりは「半分だけね」と
優しくツェテンに話していました。
到着した日の夜
アムチが火鍋で歓迎してくれました。
この日のために、大量の肉を準備。
肉の種類は、水牛と鶏肉でした。

本当はヤク肉を手配していたそうですが
この日までに届かなかったとの事。
チャン(チベットの地酒)も準備されていました。
このチャンは、ラサで手に入れた麴菌を使って
TCPの台所で作ったもので
特別な甘みがありました。
麴菌は、乾燥麹で
地方差があるかもしれませんが、一般的にパフと言うようです。
アムチに言わせると、この独特の甘みを存分に引き出すには
やはりラサの麴菌が必要なのだそうです。
本当に本当に、今まで口にしたチャンのなかで
抜群の甘みとまろやかさでした。
とても飲みやすいので、危険です!
火鍋は容赦なく辛く
寒いネパールの夜には
ぴったりでした。

火鍋に使った野菜のうち
こちらはTCPの畑で作ったもの。

左は青梗菜、右はレタス。
レタスは昨年、日本を訪問したアムチが痛く気に入って
アムチの強い要望により、栽培を始めたのでした。
小さい野菜でしたが、味は良かったです。
夕食の後は、子ども達の歓迎を受けます。

みんなで阿弥陀経を唱えてくれました。

まだ全くお経を覚えていない
新入のツェテンまでが
みんなのまねをして一生懸命です。

「阿弥陀経はお守りの役目もあります。
里親のお父さん、お母さん達が守られますように
僕達がお経を唱えました」
とジグメがお経の意味を解説してくれました。

今ではいくつかのお経を
アムチの厳しい指導の下
暗記している子ども達。
響き渡る経文に
子ども達の成長を感じて
しみじみとしてしまった夜でした。
今回、ネパールに運んだ物資は
ダンボール4個と大型のスーツケース1個分。

いつもネパール到着時に
ダンボールの中を開ける様に言われるのが
手間で仕方がないのですが
今回は、何事もなくスルーできました!
入国が混雑していたからでしょうか?
係員に開封を要求されると
開けて中身を取り出したら、取り出したまま、
ガムテープも貸してもらえず放置されるので
とても困ってしまうのです。
同じものが複数あると、税金云々と難癖を付けられたり…
なので、この関門を何事もなく突破できるかどうかは
かなり重要なのです。
特に今回は、ネパールでは手に入らない
素敵な子ども達の運動靴などが入っているので
絶対に絶対に、何事もなく通り抜けたい関所でした。
空港にはアムチがお迎えに来てくれていました。
小型のバンを借りて、荷物をTCPへと運びます。
到着後は、早速アムチへ
薬の材料を渡します。

「おおー、これはいい墨だな」
早速、クオリティーをチェック。
「ご協力いただいた皆様、ありがとうございます」

子ども達には、待ちに待った靴の到着です。
一人ひとりに、頂いた靴を渡します。

嬉しくて仕方がないタチェン。

「靴の裏、こんなだよ」と、確認しあっています。

とにかく試し履き。

ペマは早速、跳ね回っています♪

ヌモはよそ行きの表情で♪
ピンクの紐が、とてもお気に入りの様子。

「ほらね、裏はこうなってるんだよ」と
一生懸命見せてくれるチュズム。
靴の裏までカラフルなことが
子ども達にとっては、とても珍しい様子です。

メッセージに気づいている、イシとカンド。

みんな大興奮で、なかなか騒ぎが収まりませんでした。
最後に記念撮影をパチリ。
Nさん、素敵な運動靴をありがとございました!子ども達は大喜びでした♪
2月3日(正確には4日)より
ネパールに行っておりました石川は
本日早朝の便で帰国しました。
ネパール滞在中は、
現地からブログのUPが出来ず
楽しみにお立ち寄りくださった皆まさ
本当にすみませんでした。
現在ネパールの停電が1日14時間であることは
出発前から分かってはいたのですが
どうしたことか、今年TCPのあるスワヤンブナートの地区では
発表されている停電計画表どおりに
全く電力が来ませんでした…。
大抵電力は、
日中5時間、深夜5時間といった具合に
2回に分けて、曜日ごとに違う時間帯で送電されるのですが
今年に限っては、全くこの時間帯が守られておらず
いつ電気が来るのか、ドキドキの毎日で
このため、ブログUPの予定が立たず
結局ネパールから更新できませんでした。
たとえ電気が来ても
電化製品が動かないほどに電圧が低かったです。
冬でも不自由なく、24時間
電気のあったネパールを知っている身としては
なんともやるせない気持ちになりました…。
観光業に携わる人の多いこの国で
こんなに停電やストライキが多くては
客足も遠のいてしまい
結果、人々の生活は困窮します。
結局、政治の舵取りを誤ると
そのツケが国民に回ってくるのはどの国も同じで
年を追うごとに、目に見えて生活が大変になるネパールで
間借りをしながら難民支援活動を
運営させていただいているTCPとしては
やはり少し、肩身が狭く感じられたのでした。
少しばかり沈みがちなトーンになってしまいましたが…
明日からは元気に
現地でのあれこれをブログにUPします!
東京事務所の石川は、
明日の羽田発の深夜便で
バンコクを経由し、ネパールに向かいます。
約一年ぶりのネパールです。
出発前は、恒例の支援物資の荷造りです。

皆さんからお寄せいただいた物資を
パッキング中。
今回の荷物の中身は…
じゃん!
蟹の甲羅。何で蟹の甲羅?と思われる方は
こちらをご参照下さい。
→
2011年1月11日ブログ「ご協力をお願いいたします」→
2011年2月11日ブログ「感激!アムチ」昨年も蟹の甲羅集めに、
多大なご協力を頂いた福井のYさんが
今回もご協力くださり
こんなに綺麗なものを持ってゆくことが出来ます。
甲羅を綺麗に洗って、乾燥させ、完全ににおいを取ることは
案外、手間なのですが
そんなご苦労もいとわずに、収集くださったことに感謝です。
きっとアムチも大喜びだと思います。
そして同じくYさんからは、こちらもお送りいただきました。

とても上質の墨です。
なんともいえない、墨の良い香りがします。
Yさん、今年もありがとうございました!その他には、子ども達がとても必要としているこちら。

運動靴。
これは、男子チーム。
見てください、女子チームはこの可愛さ♪

クンデ・ハウス女子、悶絶すること間違いなし!です。
安くて良質の運動靴の購入先を探していた際、
サポーターさんのご紹介でご縁をつないでいただき
神戸のNさんより、ご寄付いただいたのです。
何度もブログに書いていますが
ネパールで売っている中国製の運動靴は
本当に質が悪くて、おまけに値段が高くて
走り回る子ども達に履かせると
元気なペマなど、1日で履きつぶしてしまうような
クオリティーなのです。
靴のご寄付は、本当にありがたいです。
そしてお送りいただいた靴に
激しく心を打たれたのは…

一足一足に、こんな素敵なメッセージが
添えられていた事です。

支援物資をお寄せくださるだけでなく
多くの皆さんが「気持ち」を届けてくださることが
本当に、本当に、有難く恵まれたTCPであると
感じずにはいられません。
Nさん、ありがとうございました!そのほかには、皆さんのご寄付により
今回はこんなものを購入してネパールに運びます。

水着。何と1枚、189円。

女子の水着は、こんな感じ。
こちらは、ややお高くて500円。
でもね…

adidasなんです!
正規品ですが、型落ちのため激安で購入できました。
暑いネパールの夏に弱い、チベットの子ども達、
盛夏の時期の皮膚のただれを予防するために
時々プールを実施していますが
さすがにダワなどは大きくなってきて
裸で遊ばせられないな…と思っていましたので
水着が安く購入できて助かりました。
安い衣類の調達先は、クンサンの里親さんに
教えていただきました。
情報提供のみならず、カートを引いて
買出しに同行して下さいました。
本当に、TCPはサポーターさんが親切で
あたたかい方ばかりで、毎回感激する石川です。
Tさん、買出しツアーありがとうございました!そのほか、絵本やそろばんの問題集など
今回はネパールに運びます。
皆さんのお寄せくださった
あたたかなお気持ちを
大切に現地に運ばせていただきます。
ありがとうございました。
この度、クンデ・ハウスに
新しいメンバーが加わりましたので
ご報告させていただきます。

ツェテン・ギュルメ、4歳です。
チベットとネパールの国境の近くの村の出身です。
クンデ・ハウスの入居までには
たくさんの苦労があったけれど
やってきた初日からみんなと打ち解けて
全く物怖じせずに、スタッフを驚かせています。
まだ4歳になったばかりのようで
体は小さいですが、とっても利発です。
一番年齢が低いので
さっそくみんなに可愛がられています。
一日も早くクンデ・ハウスの環境に慣れ
健康な体を得て、基本的な生活習慣と
新しい世界で生きてゆくスキルを身につけられるように
スタッフも努力して参ります。
これからも子ども達の成長と変化を
サポーターの皆様とともに分かち、
喜び合いたいと願っています。
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