昨日のブログで、子ども達が一生懸命作っていたもの
それは…
トルマ。プジャ(祈祷)のために製作していたのでした。

今回のプジャは、4日間に渡って行いました。

最近、立て続けにいろんなことが起こったTCP。
(その内容について、サポーター様には近日中に別途
お知らせメールで内容をお伝えします)
一切の厄を払いのけるため、プジャを行ったのでした。
4日目の一番最後は、薬師如来のお経で締め。

神卸したトルマを
最後には火で完全に焼き尽くし
プジャは無事終了しました。

その後、子ども達も一緒に、阿弥陀経をあげました。
TCPの番犬イチにそっくりですが、イチではありません。

この犬は、ゴリ。
実は、イチのお母さんです。
もともとアムチの下宿先の大家さんの犬のゴリが
仔犬を生んだので、1匹頂いてきたのがイチなのです。
そして数年の後、
奇しくもTCPが、アムチの下宿先の
同じ敷地内にある建物を借りることになって
ゴリとイチ、親子で暮らすことになたのでした。
先週の土曜日、そのゴリが
11匹の赤ちゃんを産みました。

でも残念なことに、
出産後、そのうちの2匹が
亡くなってしまいました。
それでも9匹もいると
お乳にあぶれてしまう子もいて
せっせっとミルクを哺乳瓶で飲ませている
加藤なのでした。
TCPの畑での最近の収穫は、大根。

ネパールの大根は、日本のように太く丸々とはしていません。
かなりやせていて、長さも短いのです。
そういう種類なのでしょうか?
それとも土壌の違いでしょうか?
今日もおいしく恵みを頂きます。
お昼前にネパールから、
石川のもとに電話がかかってきました。
学校へ子ども達を送り届けた現地スタッフの加藤が
学校のご近所の電話屋さんから、電話をくれたのでした。
残念ながらスカイプは通信状況が悪かったり
停電に阻まれて、なかなか会話が成り立たないので
必要なときは、こうして
町の電話屋さんから電話がかかってきます。
加藤の「もしもし?」という声のあとに
「こんにちは。こんにちは」
「げんき?げんきー??」誰?
子ども達のうちの誰かなことは確かだけど
こんなに発音が明瞭なのは、
一番日本語を頑張っているヌモかな??
などと思っていたら、何とツェテンでした♪
とても綺麗な発音なので、びっくりしました。
周りの子ども達の影響で、
日本語を覚えてきているそうなのです。
そして最後はちゃんと
「さよなら」と言ってました。

春の一日、ほっこりした気持ちで過ごしました。
子ども達がみんなで、大好きなアムチのお手伝い。

アムチが製作して
ゆっくりと水分を飛ばしていたお香が
充分に乾燥したので、箱詰めをしています。

テープを貼って仕上げます。
子ども達、真剣です。

お天気がいい日は、お日様の元でお手伝い。

お天気がいまひとつな時は
室内でのお手伝い。
3日間、びっちりと真面目にお手伝いしてくれました。
最近は何を任せても、本当に頼りになります。
お風呂上りの子ども達が、
アムチに絵本を読んでもらっています。

読んでもらっているのは
藤田理麻さんの「ワンダーガーデン」。
以前、NY在住の「ゆるLOHA」代表の桜本様に
ご寄付いただいたものです。
そのときの様子がこちら↓
2011年6月27日ブログ
「ありがとうございました」チベット語、日本語、英語の3ヶ国語で書かれたこの本は
ダライ・ラマ法王の実話です。
みんな夢中。
そして絵本の読み聞かせの後は…
恒例の
お化け話!!アムチのお化け話は、本当に盛り上がります。
怖くて怖くて、
子ども達はこの日
自分のベットではなくて
全員で固まって眠りました^^
TCPでは、時々祈祷(プジャ)を行います。
依頼を受けて、プジャをすることもありますが
TCP主催で「世界平和」と「チベットの自由」を願って
プジャを行ってもいます。

今回は、代表と行者さんの二人で、シンプルなプジャ。

「世界平和」と「チベットの自由」「TCPの繁栄」を願って執り行いました。

多いときには、十名以上のお坊さんのご参加を得て
部屋いっぱいに経文が響き渡ります。
結局、ネパールの3月10日は
子ども達の通うナムギャルスクールにも
大挙して警官が押し寄せ
チベット人は町へ出たり、移動することが許されませんでした。
ちなみに加藤はこの日、
所用で街まで出掛けないといけなくて
乗り合いのバスに乗ったのですが
街中へ入る手前で2度も検問があり
警官が内部をチェック
チベット人は街の中心部には入れないと
降ろされていました。
ボダナートでは、外出禁止令が出ていたそうです。
軍と警官隊の強固な検問で集うことが出来ず
結局デモは、出来ずに終わってしまいました。
今年の3月10日は、
表面上は、静かに過ぎました。
静かだったのは街の中だけで
チベット人たちの心は、
悲しみと怒りと希望が見出せないやるせなさで
いっぱいだったと思います。
上記の報告を読んで、心がムカッ!とした方。
子ども達の笑顔をお届けします♪
癒されちゃってください。

ホーリーの連休に、みんなでパック。

女子が率先して、パックをした後は
男の子達の顔に、ぬりぬりしています。

「ひんやりして、気持ちいい~!」

原料は、チベット産の泥にオイルを混ぜたもの。
全ての原料はオーガニックなので
考えてみれば、本当に贅沢です。

やっぱり女の子達は、
綺麗になることに興味が尽きません。
美の追求は、本能なのですね~。
乾いたパックを洗い流した後は
本当につるつる、ぴかぴか!!
みんな輝くお肌になりました。
子ども達の未来が
永遠に笑顔に満ちたものになりますように!
今日3月10日は「チベット蜂起記念日」です。
それはチベット人にとって、非常に特別な日です。
1950年後半から始まった、中国軍のチベット占領は
仏教的な価値観のもと、精神的な豊かさを追求するチベット人たちの
伝統や文化や尊厳を、ことごとく損なってきました。
そんなご時勢の1959年、中国当局より
「観劇に来ませんか?護衛なしで。」という
なんだかとっても怪しいご招待が、
法王様のもとに届いたのでした。
観劇の日が、3月10日であると知ったチベット人達は
「こんな招待は表向きに過ぎない。
法王様が中国政府に捕らえられてしまう!」
と、ダライ・ラマのお住まいであった
ノルブリンカ宮の周りに一気に集結し
結果、数万人ものチベット人が宮殿を取り囲み
物理的に中国軍が法王様に
近づくことが出来ないようにしたのでした。
このことが最終的には引き金となり
ダライ・ラマ14世は、インドに亡命されるのです。
ご興味のある方は
(いえ、ご興味がない方も、ぜひ!)
『ダライ・ラマ自伝』を読みください。
毎年、世界中のチベット人とその支援者は
この日にプロテストを行っています。
まだこの時間になっても
ネパールからは何の報告も上がってきません。
今日のネパールは、どんなことが起こっていたのでしょう?
2月8日の「世界同日開催 チベット本土のための緊急法要」の日
ネパールのボダナートとスワヤンブナートでは
チベット人の移動が禁止されました。
チベット人が集結しないように
多くの軍隊や警官の厳しい検問が
あちこちで行われました。
乗り合いバスに乗っていても
ことごとく車は検問で止められて
警官によって、乗車しているチベット人だけが
バスから降ろされました。
独立した国家であるネパールで
何ということでしょう…。
そして今日は、TCPの創立記念日です。
オフィシャルな運営の開始から
丸3年が経ちました。
この3年、順調な発展を遂げているTCPです。
これらは全て、常に見守り、ご支援下さる皆様のお陰です。
この場をおかりして、改めて感謝を申し上げます。
小さな組織ですが
どのような環境に置かれても
前向きな気持ちと、冷静な判断、アツイ行動力で
進んでゆきたいと思います。
なかなか、石川のネパール訪問の
ご報告が終わらずすみません…。
今しばらく、お付き合いのほどを。
TCPの代表を訪ねて
開校記念遠足でも訪れたパルピンへ行って来ました。

TCP代表:ケンポ・ドルジェ・ツゥプテン
代表は常々はパルピンの行場で
終日、お勤めをされていて
必要なときだけTCPにお越し頂いています。

とりあえず「お宅訪問の時は、何はなくとも肉!」
なアムチは、大量に肉を購入。
久しぶりのパルピン。

前日までの大雨も何とか止んで
いいお天気になりました。
聖地に来たからには、やはりタルチョを掲げなくては!

グルリンポチェ(パドマ・サンババ)が
瞑想されていた洞窟。

しばし洞窟の中で、静かに時を過ごしました。
聖地ミニ巡礼が終わった後は、昼食。

代表が作って下さいました。
とてもお料理が得意な代表。
味付けが絶妙なのです。
どうして大根を煮ただけのものが
これほど美味しいのか!?と思います。
昼食の後は、ご近所のお寺を見学。

壮麗な入り口。

お茶目なアムチ^^
お堂の内部も、細部まで作りこまれた
素晴らしいお寺です。
「ここの寺、お金あるね~」
そんな、俗なことにばかり目が行く、石川と加藤でした(恥)。1ヶ月に数回、必要なときのみ
山を下りてTCPに来て下さる代表ですが
近年、チベット仏教に興味を持つ外国人の増加により
本物のチベット仏教に触れたいとの要望が高いため
「チベット仏教入門(Introduction to Tibetan Buddhism )」と銘打ち
TCP代表が月に一回程度、外国人を対象として、
チベット仏教への興味と理解とご縁を深くして頂くための
講座を開催する運びとなりました。
開催時間は9:00~13:00で、講座の内容は
「法話、帰依のプジャ、チベット名の命名式、瞑想、質疑、チベタンランチ、」
を予定しております。
上記は英語(または日本語)の翻訳を加藤が担当し、
TCPの見晴らしのよい屋上を会場とします。
講習料金はRs6,000の予定です。
講師料、通訳料を除いた収益はTCPの収入とし
運営費に当てます。
先のブログでもお知らせした通り、この講座の開校も
「チベットの深遠な叡智を対外的に発信することによって
多くの命の利益となり、そこから正当な対価を得て
難民の自立した生活を目指す」
という目標を達成するための取り組みの一つです。
チベット名の命名は、日本では数万円がかかる儀式です。
充実した内容を、通訳つきで受講できますので
ご興味のある方は、TCP東京事務所までお問い合わせ下さい。
昨日に引き続き、
新しく改修して施設が充実した
チベット予防医学室についてのご紹介を
もう少しさせていただきます。
こちらが診察スペース。

とても広くなりました。
加藤が通訳で入っても
充分な空間があります。

上の写真と同じ位置から
右手をみたアングルの写真です。
診察室のお隣は、ベッドの置かれた治療スペース
(木の壁で仕切られた場所が、治療スペース)
その奥は、資料展示スペースとなっています。

展示室には、このような薬の原料の展示棚や

様々なチベットの写真集、医学資料などがあり
ご自由に閲覧いただけます。
チベットの写真集は、
加藤が長年、収集してきたものに加えて
サポーターさんがお寄せ頂いたものも多数あります。
展示スペースは、今後
少しづつ手を加えて、さらに見やすく
充実したものにしてゆきます。

滞在中に、加藤と二人
展示棚に飾っている薬の原料のチベット名を
ラテン名と、英語に翻訳したものを
せっせとラベルにして貼りました。
いろいろと地味な作業を
少しづつこなしながら
チベット予防医学室の更なる充実に
力を入れています。
現在、チベット医学予防室では
チベット語、ネパール語のほかに
加藤の翻訳による、日本語、英語での受診が可能です。

日本語パンフレットの表紙。

英語版でもご案内のご用意があります。
パンフレットは、東京事務所にも準備がありますので
必要な場合には、ご請求下さい。
TCPが最終的に目標としているのは
チベット人が自らの伝統を守り育み
それらの深遠な叡智を
対外的に発信することによって多くの命の利益となり
そこから正当な対価を得て自立した生活を送ることです。
そのための第一歩として、
少しづつ自らの力で収益を上げてゆく方法を
構築してゆきたいと思っています。
2011年収支報告書にて
サポーターの皆様には既にお知らせをしておりますが
2012年のTCPの運営は、
収益をあげられる部門の充実に
努めることを目標としております。
そのうちの大きな柱となる「チベット予防医学室」。
昨年末より、新しく「薬湯」施設がオープンしました。

診察室の横に、2部屋バスルームを設置。
バスルームの手前には、
お茶を飲みながら
お寛ぎいただけるスペースもあります。
バスルームの中では

アムチが薬湯の準備中。

大鍋で薬草の成分を充分に煮出したお湯を
バスタブへと注ぎ込みます。

薬湯の色は、こんな感じです。
準備が出来たら、いざ入浴!
すみません、モデルがおっさんで(汗)。
石川の旦那さんです。最低でも40分、
冷えないように、カバーをかけて
じっくりと温まります。
途中から汗が出て出て仕方がなくて
体がホカホカになります。
冷えには、とても効きそうです!
このチベットの伝統的な薬湯は
ネパール在住者は、500Rs
その他の方は800Rsにて
ご利用いただけます。
石川滞在中は
連日、ゴンパのお坊さんが
何名も薬湯にお見えになっていました。
冬の時期、冷たいお堂の中で
何時間もの修行をされるお坊さん達には
冷えが蓄積するようで
薬湯は好評です。
なお、この薬湯に関しては
薬草の原価をアムチがドネーション(負担)し
頂いた入浴代金は、全てTCPの収益として
組織の運営費に当てております。
アムチの素晴らしい菩薩行の一つです。