新憲法を期限内に制定できず
制憲議会は解散してしまいました…。
もう一度、制憲議会選挙を開くためには
暫定憲法を改正しなければならないのですが
憲法を改正するには議会が必要…
でも解散してしまったから、ネパールに議会はなく…。
どうなるのか、ネパール。
国内の混乱状況を思うと
子ども達の急な夏休みという措置も
あながち間違いではないのかも?
と思ったりします。
さて、そんな混乱っぷりをよそに
TCPには強力な新星が登場です。
バイクです!これまでTCPには
人間以外の動力で動く乗り物がありませんでした。
思えば、自転車1台を買うのにだって
散々迷って、迷って、でもやっぱりどうしても
必要に迫られて買ったぐらいだったので
バイクなどというものは
夢の存在でした。
でも、スタッフが手薄になった事など
TCPを取り巻く環境が変化してしまったため
やはり、買い物や急な諸所の対応にも
バイクがあったらいいよね~と
冬の終わりから話していました。
でも実際、買うことを具体的に考えてみると
やっぱりかなり高価なものだけに
どうやって費用を捻出するかが
悩ましいところだったのです。
現地をご訪問いただいて
そんな不自由を不憫に思ってくださった(?)
サポーターのkmさんが
何と、バイクをご寄付くださったのでした!!
うれしい~!!ペマ&チュイン
本当に、ありがたい限りです。
切り詰めた会計のやりくりが染み付いている
加藤や石川の判断では
いつまで経ってもバイクは「贅沢品」のように思えて
買うことが出来なかったと思います。
これで食料の買出しなど
労力も時間も、大幅に短縮できます。

そしてこの派手なバイクの
ペイントをしてくださったのは

デザイナーの山本さん。
滞在の最後に、素敵な絵で
バイクを埋め尽くして下さいました。
これだけ描き込めば、盗まれることもないでしょう!
本当に本当に、助かりました。
ありがとうございました。バンダ中は、自転車に乗ることさえ出来ないため
まだ長い距離を走っていませんが
これでかなり、様々な労力が
軽減されること間違いなし!です。
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制憲議会が新憲法を制定する期限日が
本日までだったネパール。
現地の加藤からの報告によると
昨日夜に、直接電話で話した様子では
市内の中心部では、緊張状態が続いており
走っている車の数も少ないとの事。
昨日は、国民の7割を占める100以上もの少数民族が
少数民族の権利を求めるデモを展開し
これに対して政府は、カトマンドゥの混乱を防ぐため
幹線道路などの主要な道路を、封鎖したようです。
しかしTCPの地区のあたりは、
少し田舎な事もあって
それほど緊迫した空気は感じられない…
とのことでした。
少数民族が100以上もいる事や
その数が実に、国民の7割を占めることなど
改めて、ネパールの国としての舵取りの難しさを
感じさせられる、新憲法制定期日の今日でした。
現地時間では残り3時間ほどで
制定期限の日付が変わってしまいます。
日本のニュースでは、いまだ
新憲法が制定されたとの報道はありませんが
どうなっているでしょうか…。
「新憲法制定期日ってどういうこと?」の方は
下記の毎日新聞配信のニュースをお読みいただけると
概要がご理解いただけると思います。
<ネパール>
新憲法制定期限日 大詰めの協議続く(毎日新聞 5月27日(日)20時47分配信)
08年に立憲君主制から共和制に移行したネパールは27日、制憲議会が新憲法を制定する期限日を迎え、主要政党が大詰めの協議を続けた。ネパールでは制憲議会の設立から4年間、各党間の政治的対立から憲法を決められない状況が続いてきた。ナラヤン・シュレスタ副首相(51)は毎日新聞のインタビューに政党指導者の対応を「国民に対する裏切り行為だ」と批判、政治空白が生まれて混乱が深まることへの懸念を表明した。
シュレスタ氏は制憲議会第1党であるネパール共産党毛沢東主義派(毛派)の政治家で、今月初めの内閣改造まで外相を兼任した。制憲議会の任期は28日午前0時(日本時間同3時15分)で切れるが、シュレスタ氏は「27日中の憲法制定は絶望的だ。憲法がないまま議会が解散されることになるが、今後どのように国政を運営すればいいか見当もつかない」と危機感をあらわにした。
最大の争点は、新憲法で定めることになる連邦制のあり方だ。今月に入り、長年差別されてきた100以上におよぶ少数民族がそれぞれに州を与えるよう要求し、ゼネストで国内がマヒ状態に陥る事態となった。首都カトマンズでは27日も少数民族のデモがあり、市内中心部が武装警察によって封鎖された。
少数民族の権利要求についてシュレスタ氏は「抑圧されてきた少数民族が政治の主体になりたいという要求は正論だ」と認める一方、「市民生活を破壊するゼネストはやめるよう我々(政府側)は訴えているが、今後も混乱が続くだろう」との見通しを示した。
連邦制問題を棚上げして憲法を一旦発布し、具体的な州割りは後の憲法改正で行う案も出ていたが、シュレスタ氏は「第2党の会議派や第3党の統一共産党が望んでいない」と述べた。会議派、共産党側も毛派の対応を同様に批判しており、制憲協議は主要政党間の非難合戦の様相を呈している。シュレスタ氏はネパールの政治状況に「日本や中国、インドなどわが国を支援してきた国際社会も厳しい目を向ける可能性がある」と警鐘を鳴らした。
制憲議会は08年に2年間の期限で発足。新憲法制定作業の難航を受け、これまで任期が4回延長されてきたが、最高裁は5回目の延長は認めない判断を示している。
サポーターのHさんが
今年もTCPをご訪問くださっています。
これまでも、靴入れや台所の補助机などを製作し
ご訪問の折に、様々な大工仕事をこなして下さるHさん。
今回は、こちらをお願いしました。

子供部屋のベッドの補強!
子供部屋のベッドは、昨年7月
サポーターさんのご寄付により製作させていただいたものです。
しかーし
度重なる職人の勝手な職務放棄や手抜きなど
本当にベッド1つ完成させるのに、大変な苦労をしました。
その時の様子がこちら↓
2012年7月2日ブログ
「2段ベッド」職人を、時には叱り、時にはなだめすかして
出来上がったベッドは…かなり強度的に不安なものでした。
そこで今回、子ども達が成長して
体重が増えても大丈夫なように
Hさんに補強をお願いしたのです。

子ども達も、お手伝い。
これで今後も、安心してベッドを使えそうです。
Hさん、ありがとうございました!
4月からTCPに長期滞在してくださり
たくさんの事を、子ども達に指導して下さった
デザイナーの山本さんが、帰国されました。

カンド、チミ、ペマは
山本さんの帰国がとってもショックだったようで…
心が隠しきれない状態で、写真に映っていますね。
泣き出しそうなチミを
心配そうに、一番小さなツェテンが見ています。
一昨日から始まったネパール全土でのバンダ(ゼネスト)なのですが
山本さんが空港に向かうギリギリの時間に
なぜか奇跡的に解除され
タクシーで空港に向かうことが出来ました。
それもこれも、
山本さんの普段の行いの良さのなせる技だ!と
みんなで話しました。
ゼネストが途中で解除されるなんて
ほとんどありません。
もし解除されていなかったら、
空港まで約10キロの道のりを
荷物を持って歩いて向かわねばなりませんでした。
たくさんの事を、子ども達に教えて下さり
TCPのことをお手伝いいただきました。
本当に、ありがとうございました。
春先に、クンデ・ハウスをご訪問くださったIさん。
TCPをご訪問いただいたのは、
アムチの診察を受けるためでした。
診察をメインに、TCPをご訪問くださった
第一号の患者さんでもいらっしゃいます。
とっても好青年だったIさん、
もちろんイケメン好き、若いお兄さん好きの子ども達に人気で
たくさん遊んで頂きました。
そのIさんから、絵本が届きました。
子ども達の絵本好きを知って、選んでくださったのは
日本の昔話の定番「桃太朗」。

クンデ・ハウスの子ども達に、
強く、たくましく生きてほしいという気持ちを込めて
この本を選んで下さったのだそうです。
そしてこの本をぜひ、日本語の堪能なジグメが
他の子ども達に読み聞かせて欲しいとのメッセージに
ジグメは張り切って、一生懸命にチベット語に翻訳していました。

上手な翻訳に、
物語が面白くて真剣になる子ども達。
遠く日本からお運びくださっただけでも
大変にありがたい事ですのに
こうして子ども達のことを考えて
物語の内容まで吟味してお送りくださって
本当にその細やかな、お心遣いに感謝です。
ありがとうございました。
ゴリに11匹の子犬が産まれてから
早くも2ヶ月が経とうとしています。
今日までに、残念な事に5匹は亡くなってしまいました。
残りのうち4匹は、ご縁のある方のところへ貰われてゆき
残る2匹は、感染症にかかったために
治療をしました。

病院で点滴を受ける子犬。
なるべく近くで診てもらうのがいいだろうと
連れて行った病院では良くならず
結局あちらこちらと、転院したあげく
カトマンドゥーで一番の病院で
1週間の集中治療を受ける事になりました。
ただこの病院は、入院の受け入れがないために
朝8時に犬を病院へ届け
夕方7時にお迎えに行かなければならず、
遠い病院だったのでとても大変でした…。

犬の送迎や看護で
山本さんに、とてもお世話になりました。
回線の状況が、良好な合間をぬって
ネパールから写真が届きましたので
ブログを更新させていただきます!
今月の満月(6日)は、ブッダ・ジャヤンティーでした。

日本で言うところの「仏誕節」です。

みんなでスワヤンブナートに、お参りに出掛けました。
たくさんの人たちが詣で、コルラをしています。

ポイントごとに、きちんとお参りしている子ども達。

1周するのに、大人の足でも1時間程度かかるコルラは
本当に良い運動です。
とても暑い日だったので、水分とエネルギーの補給のため
「特別な日」にしか飲めない、ジュースを買いました。

サポーターさんに頂いた新しい帽子が
とても役に立った1日でした。
ありがとうございました。
今月27日に
新憲法制定の期限が迫っているネパールでは
5月に入ってから特に、バンダ(ゼネスト)が多くなっています。
一昨日、在ネパール日本大使館から
今後のバンダの実施について、下記の日程で
ネパール全土で一斉にストライキに突入するため
水や食料等を確保しておくようにとのお達しが出ました。
■18日(金)、19日(土)の2日間
RPPネパール(国家民主党)が
ネパール全土でゼネラル・ストライキ
■20日(日)、21日(月)、22日(火)の3日間
Nepal Federation of Indigenous Nationality (NEFIN)が
ネパール全土でゼネラル・ストライキ
またこの期間中は、
人が多数集まっている所や政府、警察施設付近には
近づかないようにとの注意もあわせて出ています。
…5日間の連続バンダ。
きっちり5日で終わってくれればいいですが。
子どもの数の多いクンデ・ハウスでは、
5日を超えて食料の調達が出来ないとなると
メニューがジャガイモだけになったりしそうです…。
東京事務所からお知らせです。
5月に入ってから、ネパールとの通信状況が
あまり良くない状態が続いていました。
ここ数日は、全くメールが来なくて心配していたところ
昨日、ネパールの加藤から電話がかかって来ました。
回線の速度が遅いようで、
なかなかメールが送れなかったそうです。
通信状況が悪い上に、
バンダのため街のネット屋さんに行く事も出来ず
メールが途絶えてしまっていたのでした。
電気の送電状況が昨年に比べて悪く
バンダも多くなっては来ているけれど
そのほかは、変わりなくみんな元気との事です。
このような状況のため、しばらくブログのUPが
滞りがちになるかと思いますが
どうぞご心配を頂きませんように。
ネパールでお仕事をされている保健師のIさんが
クンデ・ハウスに、遊びに来てくださいました。
昨年12月
日本脳炎の予防接種をしにきて下さった
あのIさんです。
その時の様子がこちら↓
2011年12月11日ブログ
「日本脳炎」今回は子供達に、ビタミンAを届けてくださいました。

真剣に説明を聞く子ども達。

どうしても緑黄色野菜の摂取が不足しがちのネパールでは
ビタミンA不足になりがちです。
夜盲症の防止や
感染症に対する抵抗力を高めるため
また骨・歯の健全な発育を促すためにも
ビタミンAの不足は避けたいものです。
いつも子ども達の健康と成長を
気にかけて下さるIさん
ご訪問、ありがとうございました。
既に、やや定番化しつつある「山本さんシリーズ」。
本日は、第3弾。
そろばんの基礎練習。

ネパールでは最近、日本のそろばんがブーム。
小学生の人気の習い事です。
ネパールでそろばんを教えていらっしゃる
ネパール人の先生に相談したところ
昨年の段階では「練習を始めるには、少しまだ小さい」とのことで
そろばん教室の開催を、1年先延ばしにしました。
新学期も始まったので、もうそろそろ
そろばん教室の準備を始めたいと思っているTCPです。
先生がインドに出張しておられるので
その間に、山本さんが
そろばんの玉の基本的な動かし方を
指導して下さっています。

興味津々の子ども達。

これを機会に、さらに数の世界に興味を持って
暗算や算数が得意になると、いいなと思います。
ナムギャル・スクールには
日本で言うところの「音楽」の授業がありません。
伝統的な歌などは、ちょこっと習ったりはしますが
設備がないため、楽器などには触れたことがありません。
そこで、以前サポーターさんがお持ちくださった
ピアニカやリコーダーの演奏方法を
山本さんが指導して下さっています。

難しいことは分からなくても
音が出るって楽しい♪

穴を押さえる場所で、違う音が出るってことも
なかなか他では体験できないシステムですね。

子ども達、とても楽しそうです。
4月の中旬から、
クンデ・ハウスのサポートに来て下さっている
デザイナーの山本さんが
「曼荼羅塗り絵」を持ってきてくださり
子ども達に、たのしい塗り絵を指導して下さっています。

中央が、山本さん。

曼荼羅塗り絵の図版は、かなり複雑なので
単純に好きな色で塗り進めていくと
最終的に隣り合った区画が、
同じような色になってしまったりするので
考えながら塗る必要があります。

塗るという楽しさと一緒に
バランスよく色を配置するなど
いろいろと頭をつかう訓練になっているようです。

新しい息吹を運んで下って
山本さん、ありがとうございます!