2009年3月10日に
ネパールのカトマンドゥで活動を始めた
チベタン・チルドレンズ・プロジェクト(TCP)。
本日を持ちまして
4年目にあたる2012年の運営を
無事に終えようとしています。
今年も多くの皆様に
あたたかく見守って頂きまして
本当にありがとうございました。
日本、タイ、韓国、オーストラリア、シンガポール、香港から
関心と、ご支援をお寄せくださる皆様方のお気持ちこそが
TCPの最大の財産です。
この場をお借りいたしまして、改めて
心より御礼を申し上げます。

この1年の間には
ままならぬことも多くありました。
ただ起こったことの理不尽さに
黙って耐え、祈るしかない事もありました。
それでも私達は
その理不尽さの原因の根本は
「無知」であると知っているので
怒ったり、嘆いたりせず
理不尽さの痛みを、前進の原動力にしてきました。
ダライ・ラマ法王の説かれる
チベット仏教の真の知恵を
ますます日々の生活の中で
実践して行かねばならないのだと思います。
様々な出来事があった2012年でしたが
こうして1年の最後の日を
心穏やかに、迎えることが出来ました。
しみじみと湧き上がってくる
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。
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今年、クンデ・ハウスには
こんなサンタさんがやってきてくれました!

大きな袋に、いっぱいのタマネギを入れて!

スタッフとしては、食べ物はありがたいですが
子ども達は微妙…
せっかくの大変装なのに、
背中に背負っているのが、タマネギだからか
あんまり子ども達相手にされてないですね(涙)。
なんてのは、アムチの余興で…
今年も
「ヒマラヤ眼科医療を支援する会」の
松山先生を初めとする、お医者様、看護師の方々が
アイキャンプのお忙しいお仕事の合間をぬって
クンデ・ハウスにクリスマス会をしに
やって来て下さいました。
まずは恒例の、インフルエンザ注射。

みんな注射は嫌だけど
これをしないと、パーティーに参加させてもらえないので
じっと我慢…。
さあ、楽しいパーティーの始まりです♪

それぞれお菓子を頂きました。
今年、準備した素敵なケーキはこちら。

ドイツで修行をされた素敵なベーカリーにオーダーした
イチゴマフィン!
その上に、レインボーカラーの生クリームで
デコレーションをして頂いています!!
年に一度の、ケーキです♪
美味し過ぎる味です!!!

たくさん遊んでいただいて
大喜びの子ども達でした。
「ヒマラヤ眼科医療を支援する会」の皆様
本当にありがとうございました。
12月14日のブログでご紹介した、
「キルト作り」。
ABCキルトの会員の皆さんに、
一からご指導いただいて
みんなで楽しく作ったキルトのパーツを
小川先生が、素敵な一枚の作品に
仕上げて下さいました。
出来上がった素敵なキルトがこちら♪

オリジナルで絵を描いたり
チベット語や英語、日本語で思い思いにメッセージを綴ったり
それらがひとつにまとまって、
こんなに明るく元気なキルトになりました。
子ども達も、自分が作ったものが
こんなに立派に仕上がって
とても喜んでいます。
小川先生、ありがとうございました。さて、今日はクリスマス・イヴ。
子ども達がこの1年、待ちに待ったこの日が、
今年もやって来ました。
果たしてみんなの元に、
赤い服を着た観音菩薩さまは
お越しくださるでしょうか?!
何で「観音菩薩なの?」の方はこちら↓
2010年12月16日ブログ
「クリスマス」宗教や信条、民族の違いに関わらず
世界中の全ての子ども達にとって
幸せな1日となりますように。
ABCキルトの会員さんたちが
TCPをご訪問くださいました。
ABCキルトとTCPとの関わりはこちら↓
2009年12月4日ブログ
「心からの贈り物~キルト」その後、新しく入居する子どもが増えるたび
キルトをプレゼントして下さる様子が、こちら↓
2012年6月12日ブログ
「素敵なキルト」今回は、キルト作りの楽しさを
子ども達に教えに来て下さったのでした。

まずは、材料の布選びをする子ども達。

次に、縫い方を習います。

チュインも、一生懸命♪
思わず、手が裁縫の真似をして
可愛い感じになってますね^^

女の子は、どんどん仕上げて行きます。

会員の皆さんに教えていただいて、みんな楽しそう。
言葉がそれほど通じなくても、
全く問題は無い様子。
いろいろな場所から、笑い声が聞こえます。

一人一枚ずつキルトを作り、そこに名前や絵を描きました。
チミ、クンサン、ヌモはそれぞれ
3枚ものキルトを仕上げました。
ABCキルトの皆様、
遠いところをご訪問いただき、
楽しいキルト作りを、子ども達に体験させて下さり
本当に、ありがとうございました。
子ども達は、体を使った遊びが大好き。
時々、こんな風に
トーナメント制の相撲大会が、開催されます。
最初に体の小さな、チュゾムとツェテン。

次にヌモとイシ。

ヌモの手が返って
面白い取り組みになっています!
次は、タチェンとパサン。

ダワはお姉さんで、体格が良いので

何と二人がかりです!!
朝晩は、本当に寒さが厳しくなってきたネパールですが
子ども達は、毎日元気です。
この1つ前に、UPしたブログ「プジャ」ですが
以前14年にわたってネパールにお住まいだった
Tさんとおっしゃる方から
スタッフだけに見える形で、拍手コメントを頂きました。
チベットの伝統に鑑み
真摯にプジャを行なって、その結果を受け取る様子に
感激して、初めてコメントを下さったとのことでした。
Tさん、ありがとうございます。
(拍手コメントに対しては、直接お返事が出来ないので
このような形でのコンタクトをお許し下さい)
除霊のプジャは、チベットでは珍しいことではありませんが
こういう事をブログにUPして
捉え方によっては「怪しく」思われないかということが
スタッフの心配だったのですが、全くの杞憂でした。
これからもチベットの伝統や価値観に基づいて
生活に密着した行事など、お伝えできればと思います。
さて、今日は…
チュゾムと戯れる、この黒いワンコは…

そう、リュウです!
まだ小さかった頃のリュウの姿がこちら。

病気ばかりしていた、幼犬の頃から比べると
随分、大きくたくましくなりました。
子ども達に、されるがままのリュウ。

たれ耳のリュウは、いつも愛らしさを振りまいて
子ども達にもスタッフにも
とっても可愛がられています。
TCPでは、必要に応じて
時々プジャを執り行います。

プジャ用に準備したお供物のトルマ。

全体はこんな感じです。
これらの祭壇は、仏間に設けました。
屋上には、こんな護摩壇を準備しました。

そしてこちらが、プジャにお越しいただいた
代表と、縁のお坊様方。

な、なんか、ちょっと大掛かりな感じですよね。
と言うのも、実はこのプジャ
いつにも増して、本当に大変なプジャだったのです!
以下の話は、
チベット仏教を信じる方には、別段普通の話題ですが
「宗教」や「この世以外の世界」に疑念のある方には
全くの与太話に聞こえると思います…。
実は、新しく引越しをして広くなったTCPの建物ですが
引越しした当初から、何となくおかしなことが時々起こっていました。
配水管が夜中に大きな音を立てたり
鍵をかけているはずの食堂から、夜中に子供の声が聞こえたり
複数の人が、謎の光を見たり
アムチがずっと体調不良だったり…。
気になっていたので、占術で見ていただくことにしました。
占術なんてインチキくさく聞こえそうですが
ダライ・ラマ法王も、亡命のタイミングを
ネチュンのお告げによってお決めになたとの事。
(ネチュンとは、チベットのシャーマンで、国の運命に関わる重大な神のお告げを歴代のダライ・ラマ法王等に伝えることが役目とされている存在。パドマ・サンバヴァの時代から居たとされる)
長い伝統にも淘汰されず、
未だにこのような存在が残っていると言う事は
何かしら、やはり占術の中に
納得できるものがあるからだと思うのです。
占術師は、すぐに敷地の土と、家の埃を持ってくるように言いました。
再度、それらを持って尋ねると、とても不思議なことに
こちらが言っていなかった敷地の特徴を、見事に言い当てました。
その内容は、あてずっぽうで当たる様なことではなく
とても特殊な事だったので、それが土や家の埃から読み取れるなんて
本当に不思議だと感心すると同時に
占術師には、何がしかやはり見えているのだろうなと、思わせました。
見立てによると
この建物は私たちが入居するまで、
建設から6年以上もの間、放置されていたため
その間に、様々な霊が建物に住み着くようになってしまったとの事。
そのため、お腹を空かせた霊たちが
台所に集うため、夜中に声が聞こえていたようです。
そのほかに、一番問題だと言われたのが…
巨大なナーガ(竜神)が、建物に住んでいる事だそう!
敷地に住んでいるナーガはとても巨大で
通常は、湿地に住んでいるために
敷地の配管や水廻りに問題を起こして、敷地が湿気るようにしたり
そのために、湿地に住む動物(カエルなど)が
たくさん集まってきているとの事でした。
そのため、このような環境が人間には適さず
アムチが不眠になったり、体調を崩したりしているとの事でした。
また、子供達に影響が出ていないのは、
毎日、勤行をしているお陰とのことでした。
むむ…
こうなったらプジャです。
先住の諸霊たちに、成仏していただいて
ナーガにも納得をしていただいて、
空に上がっていただくしか方法がありません。
すみません、
信じない方には、全くの与太話かと思いますが
TCPとしては、大問題だったのです。
早速、代表に相談し、プジャの内容と日取りを決めました。
午前中はチュウというプジャなどを行い、
午後は護摩を焚きました。

今回のプジャは、かなり大掛かりなものとなり
準備のために、何度も加藤は街まで
買い物に出かけねばなりませんでした。

つつがなく、プジャは進行しています。

お坊さん方も、選りすぐりの
経験豊富なラマに、お集まり頂きました。

子ども達も、参加しました。

儀式の最後に…信じられないかも知れませんが
6人の子ども達が、太陽から黄色い大きな光が出て
それが見る間に小さく凝縮して、
その光の玉が真っ黒く変化して、
TCPの建物の周りをぐるぐると何周か回って
そして再び、その光が空に消えて無くなった場面を目撃しました。
6人が6人とも、同時に同じことを言うので
どう考えても嘘のようには思えず
やっぱり子ども達の純粋な目には、
そのようなビジョンが見えていたのだと思います。
しかも護摩を焚き終えたあと
大きな雲から次々に光が上昇し
その光景は、とてつもなく美しく
思わず見とれてしまう程でした。
極めつけは、空は青空なのに雨が降り出しました。
これはチベット的には、大吉祥の徴です!
終わった後、代表いわく
今回のプジャは本当に大変だったとの事。
はた目には、いつものプジャのように見えましたが
ラマ達にとっては、ナーガのパワーとの大格闘?が
あったようでした。
いずれにしても、この日から
配管の不調も、夜中の物音も、アムチの不調も
ぴったりと治まったのでした。
…こういう話を、ブログに書くべきかどうか
スタッフの間でも意見が分かれたのですが
ありのままを報告させていただこうと
思い切ってUPしてみました。
既に日本の暮らしの中では
昔ながらの伝統を色濃く残した地域を除いて
土地を守ったり荒らしたりする精霊の存在や
それらが巻き起こす不思議な現象について
「ありえないこと」とされていますが
やっぱり日本でも、時代をさかのぼれば
人間が霊的なものと共存していた時代があったと思います。
チベットやネパールでは、まだまだ
人は人だけの力で、生活しているのではないと
多くの方が考え、感じながら暮らしています。
そんな暮らしぶりの現れが、今回のプジャであると
ご理解いただければと思います。
でも実際に、こうしてプジャを行なう事で
現在のところ、諸問題が
解決されている事実を目の当たりにすると
現世以外の力や存在と、上手く渡り合う知恵は
やはりあったほうが、お互いの利益のためではないかと
思えてしまうのでした。
スワヤンブナートのお寺で、チャムがあったので
みんなで見に出掛けました。

小僧さんたちの一生懸命な感じが
とても微笑ましいですね。

ネパールの僧院では
長く修行をされている外国籍の方達の姿を
見ることがあります。
(この場合の外国籍とは、チベット人以外という意味合いです^^)
写真の左の方も、きっとそのような僧なのだと思います。

娯楽の少ないネパールでは
チャムは子供達にとって
ちょっとしたお出掛けのイベントです。