東京事務所の石川は
本日、ネパールより帰国しました。
ネパールでは、今年の冬も停電が激しく
大抵、昼間の通電時間は、
平均すると4時間ぐらいです。
ただ、電気が来ると
どの家も、ここぞとばかりに
一斉に家電製品を動かすので
どうしても電圧が低くなったりします。
ネットも一斉にアクセスするので
メール1通を開くのに、10分以上も掛かったりします。
そんな訳で、残念ながら
現地からブログをUPすることは
困難な状況でした。
お楽しみにチェックして下さっていた皆様
お待たせしてすみませんでした。
ではでは、早速、現地の様子をご報告いたします。
昨年の同じ時期に比べて、少し暖かいネパール。
冬休み中の子ども達は、毎日元気に
勉強したり遊んだりしています。

TCPの広い庭の、大きなゴムの木の下で遊ぶ子ども達。

ゴムの木にぶら下がりながら
満面の笑顔のチュイン。

木の上から「見て見て!」と
日本語で呼びかけるタシ。

木登り中のチミ。

新しく入居したクンガ・ラモも
すっかり馴染んでいました。

ヌモは、少しはにかんでポーズ。

チュゾムは、みかんの皮で
ネックレスを作っていました。

クンサンは、お姉さんっぽくなっていました。

「お茶、どーぞ」とこれまた日本語で
おままごとのお茶を、出してくれたイシ。
明日から、現地の様子をたくさんUPさせていただきますね。
ネパールに向けて、
日本を出発した東京事務所の石川は
現在、トランジットでバンコク滞在中です。
バンコク滞在のミッションは、物資の購入。
毎回ここで調達するのは、子ども達の通学靴です。

いつも購入する学生靴。
日本、シンガポール、台湾、バンコク、ネパールで
通学靴を探した結果、一番安くて品質も良かったのが
タイのものだったのです。
毎度、購入する店も決まっていて
今回は渡航の前に、
あらかじめバンコクに駐在してる友人に頼んで
サイズと数をオーダーしてもらいました。
ところが!
なんと、いつも通っている馴染みの店が
無くなってしまっているとの報告が!!
探しているのは、日本では何の特徴も無い
黒い普通の学生靴なのですが
一般的に小学生の制服が茶色のタイでは
制服も靴下も靴も茶色が基本。
そんな中にあって、
黒い通学靴にはなかなかめぐり合えないのです…。

朝から50件以上の靴屋を探しましたが
結局、黒い学生靴があったのは1件だけ。
それも欲しいサイズが全部は揃わないという残念な結果になりました。
靴の品質と価格のバランスが一番良かったタイですが
今回は、今年に入ってからの急激な円安によって
激的なお得感も薄れてしまっていました。
出来るだけ皆さんのご寄付を最大限有効に
使わせて頂きたいと考えているので
また今後、物資の調達先をいろいろなルートを使って
模索したいと考えています。
明日はいよいよネパールです!
バンコクの空港で日本からお越しになる里親さんと落ち合って
ネパールに向かいます。
ネパールはいつものように
冬季の間は、停電がとても激しく
なおかつ通電時間は、
誰もが一斉に電気を使う作業をするので
電圧が低すぎで、電化製品が動かなかったり
ネット回線が込み合って、
いつまでも接続できない状況が常なのですが
出来る限り現地からも、
ブログをUP出来ればと思っています。
今回も、皆さんのご協力を得て
チベット予防医学室のアムチが
収集を依頼してきた物資を
揃える事が、できました。
今期の物資募集のお願いは、こちら↓
2012年11月22日「ご協力のお願い」
蟹の甲羅

今期は原料不足により、蟹足も。
カニの甲羅は「毒消し、腎臓の薬」になるのだそうです。

良質の墨。
「冷えを取る」作用があるそうです。
写真撮影用に、原料のうち
綺麗な形の部分だけを選んだので
少ししか映っていませんが
蟹は、小さめのダンボールに1箱分集まりました。
蟹の甲羅と足は、綺麗に身を取って
たわしで洗い、干さないと
とても匂ってしまいます。
ご協力を頂いた方々は、
大変丁寧にこの作業をして下さっており
そのご親切に本当に感謝です。
ありがとうございます。

こちらは以前の原料の募集を見て
西表島からはるばるお送りくださった
大変大きな巻貝です。
1番大きなものは1.5kgを超える
大変立派なものです。
皆様からお寄せいただきましこれらの原料は
大切にネパールに運ばせていただきます。
ご協力いただいた皆様、
大変ありがとうございました。
この度、クンデ・ハウスに
新しいメンバーが加わりましたので
ご報告させていただきます。

クンガ・ラモ 5歳
亡命してTCPに来るまでは、様々な経緯がありますが
とても賢く、明るく、ポジティブな性格です。
昨年末から試験的に入居し
最終的にお引き受けする事になりました。
既に、クンデ・ハウスの環境に慣れ
楽しそうです。
音楽が大好きで、いつも鼻歌を歌っています。
入居後、毎日3時間ほど勉強を教えていますが
とても飲み込みが早いので、
4月からは亡命政府の学校に通えそうです。
調理スタッフ

イシ・チュドゥン 27歳
亡命時はア二(尼僧)であり、その後、還俗。
アムチの親族の紹介でTCPへ。
試用期間を経て、採用となりました。
教養が高く、前向きな性格です。
様々な事を進んで引き受けてくれます。
子ども達との相性も、とても良いです。
ラモもイシも
TCPで様々な人生の可能性が、花開きますように!
冬になると、クンデ・ハウスでは
毎年、編み物を子ども達に教えています。

小さなチュゾムも頑張っています。

教えているのは、鈎針編み。
男の子達も、もちろん参加。

子ども達、集中しすぎて、むっつり顔になてますね^^
やっぱりこういう細かな集中力を要する事は
女子達のほうが、上手にこなしています。
TCPの新年は、
クンデ・ハウスの子ども達とスタッフで
コルラへ行き、今年の平安祈願しました。

みんな大人に手を引かれなくても
道を歩くようになったのですから
本当に大きくなりましたね。
スワヤンブナートのコルラの起点がこちら。

1周約1時間のコルラです。
途中、大きなマニ車を
みんなで回しながら進みます。

子ども達の、今日のお楽しみ♪
アムチの馴染みのお茶屋さんで
チャイとお菓子を頂いて、ほっと一息。

第一陣の子ども達が、ネパールに亡命してきた頃は
誰もが、とても体が小さくて
外に出るにも、必ずスタッフに手を引かれて歩いたものですが
こうして今では、大きな子が小さな子の手を引いて
車に注意したり、きちんと整列したりして
出掛けることが出来るようになったのですから
この4年間の間に、随分と成長したなと感じます。
孤児で難民だった子ども達が
生活の場を得て、教育を受け、人格を磨き
成長してゆく場を維持できているのも
全てご支援下さる皆様のお陰です。
心から御礼を申し上げます。
今年も子ども達のオドロキの成長振りを
たくさん、一緒に目撃して頂きたいです。
2013年も、明るく楽しくしなやかに
TCPは運営して参ります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
謹んで新年のご挨拶を申し上げます
チベットを取り巻く状況は
ますます困難になって来ていますが
未来の希望となれるような
人材の育成と、チベット文化の伝承のため
今年もたくさんの笑顔にあふれた
運営を行ないたいと思っています。
皆様にとっても
たくさんの喜びにあふれた、一年となりますように。
世界の全ての人々にとって、平穏な一年でありますように。
今年もよろしくお願いたします。