ホーリー祭といえば、インドを思い浮かべる方が
多いのではないかと思うのですが
ここネパールでも、ホーリーはなかなか盛り上がります。
ヒンドゥー歴の第11月(パールグナ月)の満月の前夜から
ホーリーは始まるのですが
日中は、外出しないのが無難です。
何故なら…
チベット人が多く住む地区でさえ
ホーリーの間は、いろいろなところから水を掛けられます。
水だけならまだしも、街中では
派手な色の粉を所構わず、塗りたくられたり、
投げつけられたりします…。
そんな訳で、子ども達を外出させると
収拾がつかないため
TCPは、敷地内で、ホーリーです。

全員、水着に着替えて、準備万端!!
いざっ!!!

遠慮なく、水の掛け合いです!!
看板犬のリュウも、張り切って参加しています。

スタッフのイシまでが、
子ども達に混じって
ずぶずぶに濡れながら、水を掛けています!
ホーリー祭が終わると
ネパールももうすっかり春です。
今年もTCPをご訪問くださった
アトリエFUNの有泉先生は
クンデ・ハウスの屋上で
楽しいお絵かきの時間をプレゼントして下さいました。

まずは、画用紙に、
好きな大きさで、ひとつの「〇」を書きます。

真剣に、説明に聞き入る子ども達。
もちろん、授業は全て
通訳なしの日本語です!

さあ「〇」を描いたら
それを好きな形に発展させましょう!

クンガはねずみの様な
動物を描いている様子。

タチェンは何かな?

チュインは、お猿さんみたいです。

みんな真剣に描き始めました。

最終的には、こんなスタイルで!
クレヨンで色も塗って
出来上がったみんなの絵がこちら。

ダワの絵。

パサンの絵。

カンドの絵。

イシの絵。
絵の上手なイシは、テーブルの上まで
描写が細かいですね。

クンサンの絵。

ヌモの絵。
アムチを描いたんだそうです。
アムチの好きな食べ物も
いっぱい周りに描いているのが、可笑しいですね!
右下の茶色い塊は「肉」だそうです^^

チミの絵。
チミらしい、とても個性的な
形と色の絵に仕上がりました。

タチェンの絵。
これを見て「みかん星人」と思ったアナタ!
加藤や石川と同世代の可能性大です。
チュインの絵。

ペマの絵。

チュゾムの絵。

クンガの絵。

ツェテンの絵。
同じ「〇」でも、いろいろなものになるんですね。
クンデ・ハウスの子ども達は
何か心理的なトラウマなどがあれば
絵に表れるのでるのではないかと
亡命してきた直後から、積極的に絵を描かせてきました。
文房具や画材に触れたことが無かったため
初めは上手く描けませんでしたが
やがて多くの子ども達が
たくさんの花に囲まれた家や
家の前で、自分や他の子ども達が遊んでいる絵を
描くようになりました。
児童心理学のとある本には
子どもが明るい色調で、
大きく家を描いたり
たくさんの家を描いたりするのは
生活と心が安定している証なのだと記されていて
安心したものです。
これまでは自由に描かせることしかしていませんでしたが
「最初に1つの「〇」を、好きな大きさで描く」
というお題を与えるだけで、
いろいろと面白さが加わる事を
スタッフも子ども達も知りました。
有泉先生、楽しいお絵かきの時間を、
ありがとうございました。
本日より、埼玉県川口市のリリア3Fギャラリーにて
アトリエfunの「2013年造形教室作品展」が始まりました。
作品展には、昨年に引き続き
クンデ・ハウスの子ども達が描いた
絵と手紙を、展示していただいています。
昨年の造形教室作品展の様子がこちら
2012年4月5日ブログ「本日より開催」
にぎやかな展示会場の様子。
子ども達を初め、障がいをもつ方や
養護老人ホームで生活されているお年寄りなど
様々な年代の方の自由な創作能力を引き出す活動をされている
アトリエfun。
この活動を主宰されている有泉先生は
昨年2月、東京事務所の石川と一緒に
ネパールをご訪問を頂きました。
それ以来、アトリエの子ども達とクンデ・ハウスの子ども達は
絵手紙交流をさせて頂いているのです。
そして今年も、有泉先生は
先月、TCPをご訪問くださっています。

生徒さんたちが製作した
顔出し看板から「こんにちは」の有泉先生。
こんなに広い会場の一角に
クンデ・ハウスの子ども達との交流を
ご紹介頂いています。

展示は、このような感じです。

クンデ・ハウスの子ども達の
絵、手紙、自己紹介の写真。

現在は、一人ひとりが
特定の決まったお友達と
手紙の交換をさせてもらっています。

パサンのお手紙交換の相手は、あかりちゃん。
よ~く、パサンの書いた手紙を見てみると
「あかりより」とあかりちゃんが手紙に書いた文字を
そのまままねてしまったので
「Thank you あかりより」となってますね(汗)。
でも何だか、嬉しい気持ちがいっぱいに表現されているし
一生懸命に伝えようとしている感じが溢れていますね。
アトリエfunの生徒さんの作品は、力作揃い。

大胆で魅力的な構図のキリン。
「好きなことは何?」のお題で描いた作品。

「動物を見ること」

中には、既にプロなのでは?という
レベルの作品もあります。
組み合わせによって
様々なモンスターが現れる作品や

こちらは、何故かカツラを被っている埴輪
「ヅラをかぶったはにわ」など

子ども独特の自由さに溢れた作品でいっぱいです。
アトリエfun 2013年造形教室作品展日時:3月21日(木)~24日(日)10:00~19:00(最終日は17:00)
場所:JR川口駅西口 リリア3Fギャラリー
お近くの方は、どうぞお運び下さい。
これまで、
味噌づくりをご指導いただいたり
子ども達におやつ作りを教えて下さったり
手芸の実習をしてくださったり
たくさんの刺激的な風を、TCPに吹き込んで下さった
保健師のIさん。
Iさんに、教えて頂いたことの数々が
こちら。この度、ネパールでの本業の任期を終え
日本に帰国される事になりました。

帰国に先立ち、
TCPにもご挨拶にお越し下さいました。
帰国前の慌ただしい中、
本当にありがとうございます。

子ども達、たくさんのカタを贈りました。
特に女の子達は
「美味しいケーキの作り方を、もっと教えて貰いたかったのに…」と
Iさんの帰国が、残念でさびしくて
仕方がない様子でした。

ネパールも、あたらしい春を迎えています。
たくさんの愛情を、子ども達に注いでくださったIさん。
本当に、お世話になりました。
ありがとうございました。どうぞ、ご帰国されてからも
ご活躍下さい。