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宿題


帰宅後、勉強部屋で宿題をこなす子ども達。
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ネパールの学校は
多分、多くがそうだと思いますが
宿題が結構たくさん出るのです。

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ダワとパサンは、教え合いながら
宿題をしています。

きっと子どもが一人だけだったら
分からない部分を、
分からないまま放置してしまいそうですが
たくさん子どもがいることで
得意な部分を、不得意な子に教えたり
お互いにフォローしあっています。

勉強が良くできる、同学年のイシ、クンサン、ヌモは
お互いに切磋琢磨し合っています。

先日の小テストでは
イシが学年で3位というスコアでした。
クンサン、ヌモはそれぞれ9位でした。
今回は、スーパースチューデントに、
イシとヌモが選ばれました。
おめでとう!すごいね!!

やる気マンマンの3人とは対照的に
それほどまだ、勉強自体に興味が湧かず
それ故に、成績もまあまあ…という子もいます。

子ども達の、輝く部分や輝き出すタイミングは
それぞれ大きく違っています。
皆が良い部分や、与えられた才能を
自分を幸せにするために、伸ばして行って欲しいと思います。
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アチャ・イシの日本語学習


スタッフのアチャ・イシが
日本語学校に通い始めました。

サポーターやご訪問者の皆さんと
コミュニケーションがとれると楽しいですし
少しでも多くの言語を取得しておくことは
将来にとって、プラスになると考えたからです。

帰宅後、家で勉強する、アチャ・イシ。
サポーターのHさんに、ご指導いただいています。
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Hさんは書道の達人なので
ものすごく文字がきれいなのです!
最初からこんなに美しい文字で
個人レッスンが受けられるなんて
アチャ・イシもラッキーです。

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日本語学校の受講期間は、半年。
簡単な漢字も勉強します。

アチャ・イシは尼僧としても優秀でしたし
記憶力も、理解力にも優れているので
きっと半年の間に、
メキメキと上達するのではないかと思います。


空手


子ども達の通う学校では
1年生から、何と空手の授業があります!
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とっても素敵な、道着姿の子ども達!

日本の先生に空手を学んだ
ネパール人の先生が指導してくださっています。

先生は「イチ、ニイ、サン…」と
日本語でカウントして授業をされるらしいのですが
「先生の日本語、ちょっと癖があるんだよね」と
面白おかしく、先生のマネをしてくれます。
TCPで日本語を勉強して、耳の良い子ども達は
実はかなり発音には厳しいのです。

教わった空手の授業の内容を、
楽しくイキイキと、伝えてくれる子ども達の様子から
先生がとても上手に、子ども達を引き付けて
教えて下さっている事も伝わってきます。

男子だけでなく、女子も必修です。
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イシとカンド。
わずか3か月で、カンドは腰の入った構えですね。

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こちらは、クンサンとヌモ。
戦ってます。

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こちらは、ペマとタシ。
特に男子は、空手の授業が嬉しくて仕方がない様子。
やっぱり強さや、たくましさへの憧れがあるんだと思います。

子ども達を取り巻く環境が
決して安全とは言い難いネパールでは
少しでも武術の心得があることは
きっとプラスになると思っています。

身を守る手段としてだけではなく
武道の根底に流れる精神も
学んで欲しいと思います。

トウモロコシ


子ども達のガーデンで採れた、トウモロコシ。
大豊作です。
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とっても甘い品種のこのトウモロコシは
みんなの大好物。

ゆでて、丸かじりしました。
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甘い甘いとうもろこしは
何と芯まで、甘い事に気づいた子ども達!

粒を食べ終わった後も、
芯を、ちゅーちゅーと吸っていました。
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本当に甘くておいしい、トウモロコシです。

自家製みそのトゥクパ


暑い夏でも、夕食はトゥクパ。
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子ども達の作った野菜も使って
自家製のみそで味付けします。
みそ味は、子ども達にも大好評。

この日は、何だか子ども達、眠そうです…。
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どうやら、はしゃぎ過ぎて
プールの後は、エネルギー切れの様子です。

プール


TCPでは、夏恒例のプール開きを行いました。
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みんなの大好きなプール!!
さりげなくアチャイシも入っています~。

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泳ぐには、少し狭いけれど
それでも泳ぐ男子達。

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ひとしきり遊んだ後は、甲羅干し。
太陽からの直射日光が届かなかったこの日、
さすがに長時間、水の中にいると
少し体が冷えた模様。

屋上のコンクリートの焼けた熱が
体をじんわりと温めてくれます。

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なぜか、水中瞑想するアチャイシ。
…と、それをまねて合掌するペマとヌモ。

標高4,000m前後のチベットから
1,400m程度のカトマンドゥに来たので
亡命直後は、高山病の逆のような症状に見舞われ
(私たちはこれを、低地病と呼んでいます)
特に暑い季節は、体内にこもった熱が抜けず
その熱がさまざまな皮膚症状を引き起こし
皮膚がドロドロになってしまった子どももいました。

少しでも、それらを緩和する為に
プールを準備したのですが
おかげさまでもう既に
酷い低地病は、出なくなってきています。

毎年、夏にはプールを準備するので
子ども達の頭の中には
「プール=夏」という、図式が出来上がっている様子です。

今年も、水を掛け合って
子ども達の元気な声があふれる季節になりました。

タンクの清掃


水タンクの掃除作業中。
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屋上の上の搭屋に設置されているタンク。
なかなか大仕事で、人手がないと難しく
1年に1度程度しか、大がかりな清掃はできません。

タンクの中に入って、内側もきれいに洗います。



歯磨き


夜の歯磨き。
みんなで一緒に、歯磨きします。
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チミだけが変な顔をして、ふざけていますね^^

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アチャ・イシも一緒に歯磨きします。

電気のない夜は、
歯磨きも手探り状態ですが
それでも子ども達は、ワイワイ楽しくやっています。

登校


TCPの門の前で、スクールバスを待っています。
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子ども達は、新しい学校が
楽しくて楽しくて、仕方がない様子です。
そんな子ども達を見ていると
転校を決意して、本当に良かったと思います。

それと同時に、
環境というものが
これほどまでに、子ども達を変えるのだと言う事を
改めて、驚きとともに再認識しています。

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ちびっこチーム。
本当に仲良しです。

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今日も元気に
楽しい学校生活が送れますように!
行ってらっしゃい。

チベット語の勉強


亡命政府の学校に通っていた頃は
授業も校内での日常会話もチベット語でしたが
新しい学校に移ってからは
日中は基本的に英語のみです。

チベット人として、
恥ずかしくない教養を身に着けて欲しいと
毎日、夕食後、
お経の後に、30分間チベット語の勉強をします。
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べニア板を黒板代わりに勉強中。
チミは将来はお坊さんになりたいので
チベット語は必須です。

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勉強が良くできるカンド。
静かな努力家です。

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一番新しく入居したデチェンも
今では、チベット語が読めるまでになりました!
子どもの学習能力の高さには
本当に驚かされます。

知識や教養は、人生を深め、豊かにし
可能性を広げてくれます。
それぞれが、自分の能力を
高めて行ってくれると嬉しいです。

国の未来は、人材の質と
意識の高さにかかっていると思うのです。

そのために、
人格も教養も健康な体も兼ね備えたチベット人に
子ども達が成長して行けるよう
どのような努力も惜しまずに
環境を整えたいと思います。

ダライ・ラマ14世のご誕生の記念日に寄せて
改めてTCPスタッフも
運営の決意を再確認するのでした。

猊下のご長寿を、心より祈念いたします。

チベット医学講座


日本から「伝統漢方研究会」のメンバーの方々がお見えになり
アムチの「チベット医学講座」を受講されました。

「伝統漢方研究会」のメンバーは
伝統的な日本漢方を残す事を目的に活動されている
国際中医師などのお医者さん、薬剤師さん、鍼灸師さんなどです。
つまり、その道のプロの方ばかり。

以前、メンバーの方が視察に見えて
アムチと医薬の話で、意気投合。
今回の講習会となりました。

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講習会に向けて、資料を作るアムチ。

チベット医学タンカの中から
「健康の木」「診断の木」「薬の処方の木」を
大きな紙に書き写し
チベット名と日本語名を書き込みました。

チベット医学タンカは、
「四部医典(ギュウー・シ)」の内容に基づいて描かれています。
8世紀に、ユトク・ニンマ・ユンテングンポによって
編纂されたと言われている四部医典は、
チベット医学の基本となる書です。

四編からなるので「四部医典」と呼ばれています。
四部医典はとても難解だったので、
分かりやすくするために
1688年に、タンカ形式でも表わされるようになったそうです。

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なかなか大変な作業です…。
サポーターのHさんも、懸命にお手伝いくださっています。

20名を超える聴講者を前に
チベット医学の基礎について講義をさせて頂きました。

講義中は通訳に忙しくて
すっかり写真を撮るのを忘れてしまっていました…。

深遠なチベット医学の知恵とエッセンスが
広く世の役に立つようにと願って
地道に活動して行きたいと思っています。

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