朝7時から、TCPのチベタンハーバルクリニックで
患者さんの無料診療をし
その後、チベット亡命者の自立支援のため
鍼灸の授業を終えた、田島先生。
午後からは、1週間に3回
スワヤンブナートのチベット亡命政府老人ホームでも
無料診療をして頂いています。

収容数は60名の老人ホームです。
状態を伺うために、加藤が通訳をします。

一回の訪問で、平均10-15名を治療します。
ずっと立ったまま、治療をされる田島先生。
ベッドの高さの関係で、中腰の状態の時間が長く続くのですが
それでも集中力が途切れないところが、本当に驚きです。

亡命者は、経済的な理由で
病気になっても医療が受けられなかったり
充分な手当てが、なされない事が多いのが実情です。
こうしてはるばる日本からお越しいただいて
よくよく話を聞き、手厚く治療を施してくださり
田島先生には、本当に感謝です。
しっかりと向き合って治療すること
老人たちもそれだけで、気持ちが満たされて
本当に満足そうなご様子が、とても嬉しいです。
「チベット難民のチベット医学生と青年への自立支援プロジェクト」が
始まったTCP。
授業以外の時間も、積極的に無料診療を実施して下さる田島先生。
毎日、早朝7時からTCPのハーバルクリニックで、施術して頂いています。

「日本から、腕のいい鍼灸の先生が来ている!」という噂はたちまち広まり
連日、大盛況の診察室です。
田島先生は、昨年もお越し下さって
無料診療をして頂いています。
その時の患者さんたちに「とても良かった」と大好評で
その噂を聞きつけた方たちで、溢れているのです。
亡命チベット人は、経済的な理由で
良い治療を受けるチャンスに恵まれないため
皆様に、大変喜んで頂いています。
授業までの時間に、
午前中だけで10名ほどの治療をして下さっています。
主に、お坊さんが多いです。

現在は、あまりに多くの方がお見えになるので
新規の方の受け入れが、難しい状況です。
ともあれ、この「すごい治療」の噂と、
ハーバルクリニックの盛況ぶりは
チベット医学生たちの大きな刺激になると思います。
自立支援プロジェクトによって
難民の医学生と青年たちが、
少しでも明るい未来を手に出来るように
これからも田島先生による授業が続きます。
9月のブログでご紹介した
「チベット難民のチベット医学生と青年への自立支援プロジェクト」が
TCPで始まっています。
かながわ交流財団様より、半額の助成を受けた
本プロジェクトの概要はこちら↓
2013年9月20日ブログ
「助成金の決定」鍼灸の講師として、田島ゆうこさんに日本からお越しいただいて
授業をご担当頂いています。
田島さんは、TCPのサポーターさんでもあります。
以前より、チベタン・ハーバルクリニック(チベット医学予防室)の
チベット薬の原料の収集に、積極的にご協力頂くなど
本当に、お世話になっている先生です。
こちらは、チベット医学医師への鍼灸の講習の様子。

皆さん、真剣です。

知識を吸収したくて
また、これまでのチベットの医学知識と比較したくて
とにかく質問が止みません…(苦笑)。
一つ一つに、丁寧に回答される田島先生
本当に、ありがとうございます。
説明と、実習の繰り返し。

お互いが患者役もやって、体験してもらいます。

知識に大きな差があるため、
鍼灸の実習を含む授業は
学生とチベット医学医を分けて設けています。
集中した、緊張感のある授業が続いています。
新しいクンデ・ハウスへの移転をお知らせしましたが
今日は、建物の中がどうなっているのか、ご案内しましょう。

エントランスには、こんなに素敵な螺旋階段が!!
白い大理石の階段は、子ども達を興奮させました。

歴代のクンデ・ハウスは、いずれも
階段はコンクリートむき出しのまま
仕上げなどされていなかったので
素敵な階段に、子ども達はメロメロです。
こちらが、子ども達の勉強部屋。

今回の物件は、部屋数が少ないため
仏間兼用としたいと考えています。
暖炉もあります。
こちらが、ダイニング。

これまで使っていた、テーブルとイスの木材の色と
窓枠の色が、マッチしています。
こちらは、庭。

以前ほどの広さはないですが、
畑なども作れそうです。
庭には、池もあります。

中にいるのは、どうやらカエルだけのようです。
この池は、上から見ると
こんなユニークな形をしています。

今回の引っ越しは、
新居の各部屋のドア幅が、75cmしかなくて
子ども達のベットを入れるのが一苦労でした…(涙)。
子ども達は初日から
シャンデリアを、長い棒でつついたり
ドアの素敵なデコレーションを、弄り回して取ってしまったり
新しい家に、興奮気味です。
多忙な日々が、続いております。
忙しい理由の一つは…

クンデ・ハウスのお引越しです!
こじんまりとした、素敵な家に引っ越しをすることになりました。
これまでのTCPは、お寺として建設途中の物件を
最低限、住めるように手入れした建物でしたので
住宅として何もかもが「大雑把で未完成」だったのですが
新しいクンデ・ハウスは、住居用に完成した物件ですので
細部に至るまで、とても素敵な家なのです。
庭も、広いですよ!

庭は順次、お手入れして、
また新たに畑も作りたいと考えています。
現在、あわただしくしています…。
多忙の理由は、9月20日のブログでもお伝えした
「チベット難民のチベット医学生と青年への自立支援プロジェクト」
の準備をしているからでもあるのですが
こういう時に限って、忙しい理由が重なってしまっています。
その他の理由に関しては、近日中にお知らせしますね。
TCPの番犬、リュウの体調がすぐれません…。

雨続きで、肌寒い天気が続いているので
余計に、辛そうです。
言葉が直接やり取りできない分
見ているのが辛いです。
本日は、サポーターさんから
ご提供いただいた、お写真とお話で
ブログをアップさせて頂きます。
9月にクンデ・ハウスをご訪問くださった
里親サポーターの安福さん。
4年前、実際にお会いした際
ハツラツとして、若々しいご様子に
「60代の中頃ぐらいかな?」と思っていたのですが
「75歳です。」と伺って、ひどくびっくりしたものでした。
あれから4年
再び、クンデ・ハウスをご訪問くださいました。
どう見ても、年齢より若く思える安福さんなのですが
子ども達には「敬老」の世代に思えるようで
丘の上までピクニックに行った際に
ダワがつきっきりで、手を取って一緒に歩いたり
いろいろとお世話を焼いてくれたのだそう。

安福さんの手を取って、階段を下りるダワ。
丘の頂上までの道のりは、なかなか急な坂も続いたりして
子ども達から安福さんが遅れ気味になると
ダワが「どうぞ乗って下さい。」と背中を差し出したそう。
もちろん安福さんは「ダワがつぶれてしまう。」と遠慮されたそうですが
あまりにダワが真剣に「大丈夫、乗って!」と言うので
ちょっとだけ、おんぶしてもらったそうです。

でも本当に、安福さんを持ち上げて歩いているダワです。
子ども達の中に、
こういう優しさが、確実に育っていることを感じるとき
ほっこりと幸せな気持ちになります。
それもこれも、里親さんの愛情や
サポーターさんのご支援があってこそ
安心して育むことのできるものです。
いつもサポーターの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
きゃー!大変!!
チュインが空中に浮いてます!!

本当は、柱にもたれかかって
逆立ちしているチュインなのでした。

それにしても、頭だけで倒立するってすごくないですか??
時々、こういう事を軽々とやってのけるので、驚かされます。
子ども達の、身体的な能力の成長を感じます。