医学生たちへの鍼灸の指導の合間を縫って
週3回、ボダナートの老人ホームへ
無料で出張診療をして下さった田島先生。

いつもお年寄りたちが、首を長くして待っておられました。

患者さんの治療だけでなく
スタッフたちに、老人ケアの一つとして
指圧なども教えて頂きました。

たくさんの方々の感謝の証として
最後の治療に、カタでお見送りを受けました。
1か月にもわたって、チベット医師や医学生、
学びたい若者たちに向けて
鍼灸の授業と実習を担当して下さった田島先生
本当に、ありがとうございました。
停電が頻発したり、
水の確保が大変だったり
引っ越しの期間中で落ち着かなかったり
その他にも、生活をする上で日本とは比較にならない
大変さや変化があったにも関わらず
最後まで、熱心にご指導くださいました。
今回、授業を受けた生徒たちにとって
習得した鍼灸の内容もさることながら
先生の真摯な治療への取り組み方や、
患者さんの立場になって、その心に寄り添う態度など
施術者、治療者としての佇まいが
一番勉強になったのではないかと思います。
1ヵ月もの長きにわたって
ご自分のお仕事はお休みされて
はるばるネパールまでお越しくださり
鍼灸の授業と、無料診療をして下さった田島先生。
どんなに言葉を尽くしても
言い表せないほどの感謝です。
先生のご指導によって、残してくださったものが
ネパールで少しづつ実を結んでゆくように
これからもTCPは、若手の育成に力を入れて
サポートしてゆきたいと思います。
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新しいクンデ・ハウスの井戸の掃除をしています。

冬になると、町の中心部以外は
水が出なくなってしまう事のある、カトマンズ。
そうなると、給水車の手配をするしかなくなるのですが
どの家も水がなくて困っているので
何日も待たないと、順番がきません…。
人数が多いクンデ・ハウスでは、水が枯れるのは死活問題なのです。
幸いなことに、新しい家は、
井戸の深さが深いようで
今のところ、水が枯れることがないです。
この分だと、きっと通年、水が確保できると思います。
ただ困ったことに、井戸の水質が、良くなくて…。
はじめは井戸の清掃をすれば、
もしかして水がきれいになるかと思って
何度か清掃をしてみたのですが
どうも、そういう事ではないようで…。
この日は、タチェンが井戸に入って、みんなで掃除をしたのですが
昨日は業者に来てもらって、本格的な清掃をしました。
でもやっぱりあんまり水質は良くなりませんでした。
これまでは簡易浄水器を設置していましたが
今後はもう少し、グレードの高い浄水器の設置を
検討しなければいけないと考えています。
安全な飲み水の確保も、ネパールでは大きな課題です。
チベットの古いお話を
アムチが子ども達に、読み聞かせしています。

読み聞かせと言っても、アムチの場合は
乗ってくると、声色も動きも激しい「ひとり演劇」状態。

物語に引き込まれて、
子ども達の距離が、縮まって行きます。
難民の自立支援プロジェクトの授業も進み
いろいろと実習授業を開催しています。
老人介護施設で、田島先生による指圧の実習の様子です。

移動が困難なお年寄りには、室内で施術の練習。
その他は、気温が低く、室内は冷え込むので
太陽いっぱいの中庭での実習です。

一般的にチベット人は
肌を他人に見られたり、体を触られたりすることが苦手ですが
(都会でない地方出身のお年寄りは特に)
こうして実習を積極的に受けて下さるのも
気持ち良いからなのでしょう。

本当に熱心にご指導くださる、田島先生です。

時間は限られていますが
たくさんのことを、授業と実習を通して
吸収して欲しいです。
昨日、晴れ渡った青い空の下
増上寺にて、ダライ・ラマ法王と宗教家の対話が行われました。

「悲しみから、希望を紡ぐ」と題されたこの特別な対話は
事前に、ディスカッションのお題について
レポートを提出された宗教家(ほとんどは仏教の僧侶)の方々を対象とし
その他には、チベットにゆかりのある限定されたご招待者のみの
一般には参加者の募集をしない、特別な会でした。

TCPは主催者様のご厚意により、
会員サポーター様とそのご家族をお招き頂きました。
午前9時過ぎより、最初に法要が営まれました。
大変、厳粛な法要でした。
続いて、主催者による挨拶と
この会を催すことになった切っ掛けとなる
東日本大震災後の東北での、
ダライ・ラマ法王による、大きな悲しみに際してのスピーチを
今一度、猊下からお話しいただきました。
その後、猊下と3名の宗教家の登壇者によって
質疑形式によるディスカッションが開始されました。
登壇者の質問に対して、猊下が非常に丁寧にお答えになるので
対話というよりは、かなり仏法を説かれているという感じでした。
特にこの日は、『空』と『縁起』について
何度も繰り返し、お話をされました。

増上寺大殿。
この内陣に、猊下はお座りになりました。

日本滞在中、大変ご多忙な猊下は
予定を少し過ぎて、対話を終えられ
次の場所へと移動されました。

このような特別な機会に、ご縁を得て
サポーターの皆様と共に参加をさせて頂いて
本当に特別に幸せで、充実した時間でした。
TCPは、会員サポーター様とそのご家族21名にて
参加をさせて頂きました。
当日の朝の開始時間に間に合うようにと、
前日のお仕事終わりに、遠く大阪より新幹線で駆けつけて下さったサポーター様
愛知から、夜行バスでお越しくださり、早朝5時半に到着されたサポーター様
参加するために様々なやりくりをして頂いて、何とか半休を取得されたサポーター様
猊下に最高の敬意を表して、朝5時起きでお着物で正装して下さったサポーター様
ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
懇親会等で、まだお顔を拝見していなかったサポーター様3名にもお会いできて
短い時間ではありましたが、ご挨拶をさせていただく事ができ
とても嬉しかったです。
「『人を助ける時、その途上で自然に(個人の)目的は果たされる』という言葉があります。
ですから、自分のことばかりを優先しないで、利他の心を育みなさい」
猊下が述べられたお言葉です。
利他心を育み、それを行動で現実化する時
きっといろいろなものが削げ落ちて
本当に、シンプルに自然に、そして自動的に
幸せが湧き上がってくるものなんだろうと
強く信じさせて下さるお言葉でした。
TCPも大きな事は出来ないですが、お言葉を励みに
着実に、利他心に基づいた運営をしてゆくのだと
決意を新たにしました。
それぞれの方が、ご自分に所縁のある場で
利他行を実践され、お幸せであるようにと
そんな願いを胸に、増上寺を後にしました。
*ブログに使用させて頂いた写真は、全て主催者に許可を得て撮影をされたものを
サポーター様よりご提供いただきました。追記:ブログ読者様のご指摘により、開催当日の様子についての表現を
一部改めさせて頂きました。2013年11月25日
先日、カトマンズ郊外にあるディクンゴンパの
活仏の長寿の観頂があったので、
バスをチャータして、子供たちと行ってきました。
実はこの日、運よく(?)学校が突発的に休校となり
欠席せずに、参加することができました。

ディクンゴンパの活仏。
こちらのゴンパはとにかく施設が立派です。
僧坊の前庭で、瞑想するアムチ。

お天気にも恵まれました。

以前、TCPのスタッフだったクンチョク夫妻に再会しました!
縫製の仕事に就きたいと、TCPを卒業したクンチョク夫妻でしたが
子どもの頃からの僧院生活で、俗世を知らなかった二人には
世間は厳しいところだった様子
現在は、このお寺で、料理人として働いているとのこと。

懐かしいアパの話に、みんな釘づけです。

特に、お坊さんになりたくて仕方のないチミは
熱心にアパの話に聞き入っています。
息子のテンジンも、大きくなっていました。
女子はテンジンを取り囲んで、なかなか離れませんでした。
連日の授業に加えて
週3回、往診治療で
老人ホームを訪問して下さる田島先生。

チュメ(バターランプ)があったりと
チベットの香り満載のお部屋です。

庭には、巨大なマニ車があります。
この時期のネパールは、
日中は太陽が出れば、20℃近くに気温が上がることもあって
半袖でも過ごせそうな感じですが
朝晩は、とても冷え込みます。
TCPもそうですが、この老人ホームも
コンクリートの床に薄いシートを敷いただけのため
冬場は、下から這い上がってくるような寒さです。
ここで生活されているどなたも
どうぞこの冬を、お元気に過ごされますように。
自立支援プロプロジェクトの授業風景です。
アムチ達への鍼の実習。

お互いが患者にもなって
体験してもらいます。

痛みの緩和について、説明を受けているアムチ。

こうして丁寧にご指導くださる田島先生。
本当に感謝です。

既に患者を診る立場にあるアムチ達にも
日本の鍼灸の知識は、大いに役に立っている様子です。
「チベット難民のチベット医学生と青年への自立支援プロジェクト」は
いよいよ盛り上がりを見せています。

田島先生による授業の様子。

鍼の説明を受けています。

生徒の年齢は、18歳から30歳。

みんな真剣です。

知識を吸収したい意欲にあふれた医学生たちには、
刺激の多い授業のようです。