現在、アチャ・イシは美容学校で
メヘンディを学んでいます。
メヘンディは、ヘナという植物の葉っぱを乾燥させ
すりつぶしてサラサラのパウダーにしたものに
水やぬるま湯などを加えて、ペーストにし
手足に繊細な文様を描いてゆくものです。
メヘンディには伝統的なモチーフがあり
そのデザインを2か月かけて学んでいるアチャ・イシです。
子ども達も、興味津々。

タシが練習台になりました。
同じ細さで、線を切らずに描くのが
とても難しいのです。

続いて、ペマも、練習台に。
ペマが「オー! ノー!!」という表情をしているのは
基本的にメヘンディーは、女性がするものだからです。
ご訪問中のサポーターさんもお試しされました。

特に女子チームは、興味が尽きない様子です。
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「写真を撮って!」と言うので行ってみると…

ダワとイシが、完全防備した製薬作業の恰好の横で
(粉じんが立つので、マスクとヘルメットが必須なのです)
アムチが女子の学校の制服のスカートを履いてました!
おふざけして、
大いに3人で盛り上がってました。
思春期まっただ中の2人。
普通は父親のようなアムチの事は、
煙たく思いそうなものですが
何だかんだと、とても仲良しです。
学年末の試験も終わって
春休みの子ども達。
来年度分のノートを購入し
新学期の準備も始めています。

新学期と言えば…
ネパールの学校の年度初めの恒例行事がこちら。

「カバー掛け」。
どうしてなのか、全てのノートにカバーをかけるように
学校から指示があるのです。
どうして、ノートにいちいちカバーを掛けなければならないのか?
という大いなる疑問と闘いながら、作業を進めます。
確かに、ネパールのノートは
つなぎが雑で、分解しやすいので
カバーを掛けることで、ノートが分解してしまう惨事の
多少の防止効果はあるでしょうが…。
それにしても、あまり意味のある事と思えないのです。
カバーに使用するペパーが
薄いセロファンのようなシートなので
クルクルと反ったり巻いたりして
実はカバー掛けは、大変手間のかかる作業です。
各教科×16名のノートカバー掛け
もちろん、子ども達もやりますが
小さい子達は上手に出来ないので
スタッフも大いに手伝わなければ仕上がりません。
昨年、ちょうどこの時期に
クンデ・ハウスをご訪問下さったサポーターさんが
カバー掛けをお手伝い下さったのですが
あまりの不毛な作業に
「学校に(カバー掛けをしなくて良いように)直談判しましょうか?」
とおっしゃったほどです。
クルクル丸まってしまう、セロファンと闘いながら
今日もエリ先生が、黙々とカバー掛けをして下さっています。
最近、女子の間で
演劇が流行っています。
今日の演目は「赤ずきんちゃん」。

ヌモが、赤いタオルで赤ずきんちゃんを演じます。
全編、完全日本語での上演。

アチャイシ、えり先生、加藤と観客は少なかったのですが
熱演してくれました。
サポーターの皆さんにも、観て頂きたかったです。
先週の日曜日
JICA主催のコンサートイベントにお誘いいただいて
TCPの子ども達も参加させて頂きました。
今回のお誘いは、クリスマスにクンデ・ハウスにお越し下さって
和太鼓を披露して下さったメンバー様(JICAの方)から
クリスマスの出し物として子ども達がご披露した
「大きなカブ」を、コンサートでもやって欲しいとのご要望を頂き
急遽、参加させて頂く事になりました。
舞台には、チュバで正装して参加しました。

大きなカブ、発見。

みんなで力を合わせたら、抜けるかも?

もっともっと大勢が、協力したら抜けるかも??
力を合わせたら何でも出来るんだってメッセージ、伝わったでしょうか。
ネパール語で演じた、大きなカブは、大変好評でした。
エリ先生が、きっちりとネパール語をご指導くださったので
みんな上手にセリフが言えました。
子ども達は、この他に、
世界平和を祈願するお経を、短めに唱えさせて頂きました。

来場者は200名ほど。
身体にご不自由をもつ学生さんと
学校関係者がたくさん見えておられました。

太鼓のイベントにも、参加させて頂きました。
学校以外の場所で、こうして
演劇などをご披露させて頂く事はあまりないので
緊張したけれど、子ども達にとっても良い経験になったようです。
現在ネパールでは、豚インフルエンザに対する警戒が高まっています。
(正しくは、豚由来新型インフルエンザウイルス(H1N1))
お隣のインドでは、2月末までの3ヵ月で
既に、875人の死者を出しています。
子ども達の通う学校から通達が出て、
登下校にマスクの着用が義務付けられました。
早速、通学用の新しいマスクを
女子チームが制作してくれました。

以前いただいたハンカチを使って
色々なマスクを作りました。
自分たちで、サクサク作業を進めて
本当に手際のいい女子達です。

マスクを縫う、ヌモ。

こんなにカラフルなマスクが完成しました!
2009年にも流行して、警戒態勢が敷かれた
豚インフルエンザ。
免疫力が低下しないように、努めたいと思います。
今年も、埼玉県川口市のリリア3Fギャラリーにて
アトリエfunの作品展が開催されます。

クンデ・ハウスの子ども達は
3年前から、アトリエfunの子ども達と
定期的に、絵手紙交流をさせて頂いています。
こちらが児童絵画教室の
アトリエを運営されている有泉先生。

デチェンの里親さんでもあります。

力作ぞろいのたくさんの作品の一角に
クンデ・ハウスの子ども達が描いた
絵を、展示して頂いております。






お手紙交換についても
ご紹介頂いております。


会場には、今年クンデ・ハウスの子ども達から
アトリエfunのお友達に送られた
実際のお手紙も、置いて頂いており
自由にご覧頂けます。
年長の子ども達は、とても上手に
日本語で手紙を書いており
ご見学者の方々が、大変驚いておられました。
有泉先生の教室も生徒さんの作品も
個性的で、魅力にあふれ、興味深いものばかりです。

ド、ドラえもん?!

力強い動物たち。

長い半紙に墨で書いた作品もあります。

個性的な立体作品も、1つ1つがとてもユニーク。
アトリエfun 2015年造形教室作品展日時:3月12日(木)~15日(日)10:00~19:00(最終日は17:00)
場所:JR川口駅西口 リリア3Fギャラリー
お時間のございます方は
どうぞお越しくださいませ。
3月10日はチベット人にとって
決して忘れる事の出来ない日です。
1959年3月10日に、「ラサ蜂起」が起こりました。
武力で他国を制圧しようという、誤った欲の犠牲となった多くのチベット人と
その欲に翻弄され巻き込まれてしまった中国人の犠牲に対して
心から、その魂が安らかであるようにと祈ります。
長く続く困難な時代を、慈悲の心を持って歩んできた
チベットの先人たちに敬意を表します。
次の時代を担う若い人たちに
本当に価値ある物は何かを
しっかりと受け継いでゆかねばならないと
決意を新たにする、そんな3月10日です。
この日を、TCPは設立の日として
運営を開始したのが、2009年。
早いもので、6年が過ぎました。

振り返ってみると
6年前、クンデ・ハウスの子ども達は
本当にまだ小さかったです。

チベットからやって来て間もないこの頃は
誰もが野菜嫌いで
(標高が高いため、特に西チベットでは野菜はぜいたく品)
どうやって食べさせるか、その事にひと苦労だったのも
今となっては、懐かしいです。
この6年、子ども達は大きくなりました。
読み書きする事の意味すら分からずにいたのに
今では、チベット語、ネパール語、英語、日本語を
読み書きできるようになりました。
たくさんの知識に触れて、未来が広がりました。
自分個人の未来だけでなく
チベットの未来も、明るく押し広げて行って欲しいと思います。
チベット予防医学室では
たくさんの経済的に恵まれない患者さんの
無料診療を行う事が出来ました。
現在では、日本やメキシコをはじめ
外国から診療に見える方もおられます。
色々な事件もありましたが
今日まで運営を続けてこられたのは
サポーターの皆様の、暖かいご支援のお蔭です。
心より御礼を申し上げます。
夕食の後、チミが
明日、ランチで学校に持って行くパンを
焼くお手伝いをしてくれました。

上手な焼き具合です。
チミは、何をやるにも、楽しんでやります。
冬の井戸水での洗濯などは
あまりの冷たさに、誰もなかなか取り掛りたくないものですが
チミは、歌を歌いながら始めて、そのうちにノッってきて
要所要所に、小さな振付を入れたりして
最後には、完全に楽しんで没頭しています。
何でも楽しむ事が上手なチミを
見習いたいと思います。
今日は春の訪れを祝うお祭り「ホーリー」です。
慣例的に、「ハッピーホーリー」と言いながら水を掛けたり
色とりどりのパウダーを掛けたり付けたりします。
祝日の本日、
クンデ・ハウスでは、朝8時から水掛け開始!

アムチも、この日のために準備した水鉄砲で参戦!

至近距離からの攻撃!

今度はアムチが、子ども達に狙われています。

ずぶ濡れになって疲れたら
安全地帯に避難して、ちょっと休憩です。

全身ずぶ濡れで、すっかり体の冷えてしまったイシ。
日向ぼっこしながらエネルギーをチャージ中。
最近はネパールのホーリーも
だんだん激しさを増してきています。
あらゆる場所から、水が飛んできますし
不意に、色粉まみれにされてしまいます。
この日に外出する場合は、相応の覚悟が必要です。
今日は完全に、敷地の中だけで過ごしました。
ハッピーホーリー!!!
個人の整理整頓の状況を
表にしてチェックしているクンデ・ハウス。

こうすると、誰がきちんと整理できているのか
一目瞭然。
半年間パーフェクトで、「はなまる」を獲得したクンサン。
惜しくも、一つだけ「はなまる」を逃したイシ。

この日は、半年間の努力のご褒美に
街へのお遣いに一緒に出て、ケーキを食べました。
フェルトの小さなバックも、記念に送呈しました。