今のところ、子ども達の学校は
スクールバスが運行していて
毎日通学できています。
しかしながらいよいよ
ガソリンが底をついて来たのか、学校からは
「スクールバスの運行が出来なくなっても授業は行いますので
その際には各自、徒歩通学をするように」とのお達しが出ています。
クンデ・ハウスから学校までは
片道、徒歩で約1時間半…。
足腰が鍛えられそうです。
普段だったら、あの交通量の道路を
子ども達だけで、徒歩で通学させるのは
安全面から言って無理だと思うのですが
今はガソリン不足で、車もほとんど走っていない為
そう言う意味では、徒歩通学が可能なのです。
いつから徒歩通学になるのでしょうか?
毎日、スクールバスが遠くに見えると
ホッとします。
クンデ・ハウスはギリギリ徒歩圏と言えますが
徒歩で片道2時間を超える様な地域の子ども達は
どうするのでしょうか?
案外みんな何食わぬ感じで
通学するのかも知れません。
こんな非常事態になっても
ひどく悲観した様子も、慌てた様子も見せないネパール人。
政府に対するあきらめが大きいので、多くの人々は、
この状況が劇的に改善されるなどという事を
期待していないのが実情です。
学校がお休みの土曜日は
みんなで、廊下と階段の大掃除をしました。

子ども達総出で、午前中の4時間を掛けて
床をたわしでこすり、ピカピカに洗い上げました。

身軽なチュズムが、軽々と窓枠に登って
ガラスも磨き上げてくれました。
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すみません、しばらくブログの更新が出来ませんした…。
また現地の様子をUPして行きますので
時々、見にいらしてくださいね。
先々週、在ネパール日本大使館より
「今後10日でガス、ガソリンの配給が停止される見込み」との連絡がありました。
あれ?確か中国からネパールへ、石油が供給される事が決まったはずなのに
燃料の供給停止とは、どういう事?と思いながらも
なにがしかこのような発表がなされるという事は
事情があるのだと、早々に闇でガソリン15ℓを購入。
そう、この時はまだ、闇でガソリンが買えました。
あれ以後、本当に闇ルートも無くなって
ガソリンも、ガスも買えない日々です。
すでにインドからの物資も店頭からなくなり、
油や小麦粉・米・砂糖・ダールなど殆ど購入できません…。
ガソリンがもったいないけれどバイクを使って
あちこちと備蓄用の食糧を買いあさっています。
これまでの備蓄があるので、何とか出来てはいますが
先はどうなるのか、全く見えません。
でも、こんな状況でも
「何とかなるし、何とかする」という空気がネパールには満ちていいて
少しの物資を巡って、一般に暴動などは起きませんし
苦労は色々とありながらも、人々の暮らしは落ち着いて見えます。
子ども達の学校も始まりました。
スクールバスには政府から優先的に
ガソリンが振り分けられているらしいです。
子ども達の精神的な安定のためにも
是非、学校だけは、運営して欲しいものです。
そんな相変わらずのネパールなのですが
子ども達は、元気です。

おふざけで、アチャ・イシの洋服を借りて女装をし
歌と踊りを披露してくれた男子チーム。

これがなかなかクオリティーが高くて
お腹を抱えて笑い転げてしまうレベルなのです。
子どもって、いろんなことを考えますね。
みんないつでも笑いを生み出してくれて、
クンデ・ハウスは明るいです。
色々と不自由はありますが
こんな時期だからこそ、
体の健康を維持し、精神も下向きにならない様に
毎日を楽しく過ごそうと努めています。
子どもの頭に潜むシラミを
探しているアムチ。

シラミの卵は白いので、見つけるのは比較的簡単ですが
シラミ本体を見つけて駆除するのは、なかなか大変です。
取り逃がさない確かな腕で
デチェンの頭をチェック中です。
ようやく給水車が、水を運んでくれるようになりました!
給水車の水は、通常Rs.1800なのですが
現在はRs.2500 。

ガソリン不足を思えば、仕方のない値段ですね。
でも、水の心配をしなくて良くなったので
ちょっと気持ちが楽になりました。
光の祭典呼ばれる、華やかな収穫祭「ティハール」。
ネパールの人々は、ラクシュミ(女神)を家々に迎えるために
玄関や窓を、きれいに飾り、たくさんのオイルランプを灯します。
今年は11月9〜13日が、ティハールの休暇です。
収穫祭なので、みんなで張り切って、
ちょっとおしゃれで豪華なランチを作りました。
先ずは、手作りマヨネーズ。

一生懸命、混ぜています。
だんだん乳化してきましたが、
でも何だかちょっととろみが足りない感じ…。
なかなかクリーム状にはならず、
もうちょっとシャバシャバした感じです。

うーん、どうしてなのかな?
味はとっても美味しいのですが…。
もうちょっと固さを出すために、
ちょこっとツェアンパを入れてみました(笑)。
香ばしい風味も出て、程よくまとまり
とってもいい感じに仕上がりました。

こちらでは、チミが
パンと野菜を準備してくれています。

じゃーん、完成です!
バンズの中には、ソーセージ、チーズ、レタス、玉ねぎを挟んだ
豪華な豪華なバーガーの出来上がりです。

もちろん、味は最高に美味しいです!!
お仕事のため、ネパールに駐在されているFさんご夫妻から
昨日、突然にお電話を頂き
「もうすぐティハールなので」と
とっても豪華なお食事を手作りし
クンデ・ハウスに遊びにいらして下さいました。
お天気もよく暖かいので
ガーデンに出て、みんなで頂きました。

お手製の海苔巻と、たくさんのから揚げ、ケーキなど
思わず笑みがもれます。

貴重な海苔も惜しげなく使って
とっても美味しそうな海苔巻です。
から揚げは子ども達が大好きなので、大喜び!
この他にも、お楽しみのケーキもあります!!
新憲法の公布以来、
厳しい状況のネパールにとどまっての
日々のお仕事は、大変だと思います。
そんな中でも、子ども達の事を気に掛けて、ご訪問下さって
Fさんご夫妻には、心より感謝申し上げます。
みんなでひと時、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
ありがとうございました。
ネパール観光省の発表によりますと
現在、ホテルの平均稼働率は約20%なんだそうです。
世界遺産を目当てに訪問される海外からのゲストの宿泊施設など
サービス産業が国内総生産の半分を占めるネパールにとって
この下降率は、本当に痛い数字です。
現在、ネパールは燃料危機。
各ホテルから空港に、送迎の車も出せない状態です。
こんな状況では、観光などままなりませんから
仕方がないですね…。
10月は全くガスもガソリンも手に入らない状態でしたが
11月に入って、ほんの少しですが、
我慢強く並べば、手に入る確率が出てきました。
「我慢強く」と言っても
並んでから3日目、運が良ければ2日目の夜…と言う状況ですから
相当の忍耐が必要です。
ガソリンは、バイクの場合
ナンバー別に4つのカテゴリーに分けられて、給油が開始されていますが
準備されているガソリンも非常に限られており
在庫が無くなった時点で終了となり、
並んでも徒労に終わる確率も高いです。
そんな現在、学校のお休みが延長されて
秋休み中の子ども達。
早朝から、アムチと一緒に
スワヤンブナートのコルラに出掛けました。

今日も世界平和を願いながら、みんなでコルラしました。
つ、つ、ついに
ガスを買う事が出来ました!!
バラジュ交差点近くにあるネパールガスの本店。
ここではガスの購入は大抵、並んでから3日目になると言われていますが
とても運が良い事に、2日目の夜に
シリンダーに半分だけ、充填してもらう事が出来ました!!!
徹夜で行列に並んでくれたアチャ・イシ、ダワ、カンド
本当にありがとう!!
一日目の夜、相変わらずどのネパール人も、根気よく並んでいます。
こういう時、東南アジア辺りだったら
「並び屋」みたいなアルバイトが自然発生して
いくらかの謝礼を払って、その人に夜の間だけ
アルバイトとして順番待ちを替わってもらうなんて事が出来ると思うのですが
ネパールでは、シリンダーを盗まれる事を警戒して
誰もそんな事はしません…。
日がな一日、並んでいるのですから
順番が近い人たちとは、既に顔見知りのはず。
バイトじゃなくても、順番の近い人たち10人ぐらいでグループになり
夜の間だけでも、持ち回りで順番待ちを交代しては?
そうしたら、一人あたり1時間の順番待ちで済むのに…
と思うのですが、そういう事はネパールでは起こりません。
こうして夜は開け、2日目も一日並び
この夜の8時ごろ、
2本のシリンダーに半分づつ、充填してもらう事が出来ました。
実はこの前日、闇ルートでガソリンも5ℓだけ購入できました。
アチャ・イシが懇意にしているネパール人から、譲ってもらったものです。
現在、ガソリンは1ℓがRs.500です。
少しづつ、正規以外のルートで
ガスもガソリンも、少量なら買えるようになりそうな雰囲気です。
一般にはまだまだ量が足りませんが
何やかんやと言いながら、あるところにはあるのだと思います。
現在、手を尽くして、ガスの購入をお願いしています。
通常、新品のガスシリンダーに満タン充填した状態でRs.4,100前後ですが
現在は、Rs.7000だそうです。
でも、買えないよりはいいかと思って、
購入できるように、色々な方面にお願いしています。

知り合いのレストランでも、ガスが無くなって
代わりにこんなに素敵な釜戸を作って
営業を続けています。
なかなか使い勝手が良さそうですし
これだったらすぐに真似できそうなので
早速、クンデ・ハウスでも釜戸を作ってみようと思います。
こういう時のネパール人のサバイバル能力の高さは
本当に凄いです。
生まれも育ちもカトマンズ、と言う人は実際にはとても少なくいて
多くの人は、田舎の村から出てきており
実家や祖父母の家は、今も薪調理の家も多いので
それほど薪での調理にストレスは無い様です。
色々と工夫をして、難局をゆるゆるとかわして行くネパール人
見習いたいです。
クンデ・ハウス近くの販売店では、
ガスの購入が出来なったので
この日は思い切って、バラジュ交差点近くにある
ネパールガスの本店に、来ました。

ここには毎日、ガスを求めて、
ものすごい長蛇の列が出来ていて
大体の目安として、列に並んで3日目に
シリンダー半分のガスが買える感じです。
大事に大事に節約してきたガスも
ほぼ底が尽きたクンデ・ハウス。
意を決して、行列に加わりました。
闇ルートでやっと買えたガソリン1リットルをバイクに給油し
ガスシリンダー2本を積んで、本店の行列へ。

アチャ・イシとダワが、
朝7時から、夜8時まで並んでくれましたが
もちろん初日には買えません。
家族の人数が少なければ
薪調理でも充分凌げると思うのですが
スタッフを含めると20人近い人数なので
やっぱりガスの威力があると
全然違います。
明後日にはガスが手に入る事を夢見て
明日も、明後日も、頑張って並んでみます。
「ネパール評論」で、いつも内容の濃い情報を
配信されている谷川昌幸さん。
10月28日のレポートでは
『10月25日ネパール石油公社発表によると,中国政府は11月25日までに1千トンの石油類を吉隆‐ラスワガディ経由でネパール政府に供与する。』とされており
実際に、TCPの情報収集の範囲でも、
中国との国境付近で、石油系の燃料を積んだと思われるタンクローリーが
何台が目撃されており、
ほんの少しづつではありますが、ガスやガソリンは、
ネパールに運び込まれつつあるようです。
でも、一般には、全然行き渡っていませんが…。
買えないとは分かってるけれど
ガスを求めて行列に並ぶ、ネパール人。
私達も、一縷の望みを掛けて
子ども達と行列に並びました。

このガス屋さんは、クンデ・ハウスから一番近いお店です。
とは言っても、重いガスシリンダーを持って歩けば
30分の距離です。
朝7時から夕方5時まで並んで、ガスが貰えたのは先頭の2人だけ…。
日が暮れて、寒くなって、解散。
ほぼ買えない事は、分かってはいましたが
やっぱりどっと疲れますね。
ガスとガソリンの購入に関して
色々と情報収集しつつ
新しいカトマンズの名物風景となった「行列」に
とりあえず並んでみる毎日です。