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感謝


どんな言葉で、1年の最後を締めくくるべきかと考えてているのですが
2015年に起こった事が次々に頭を巡ってしまい
感情が揺さぶられてしまいます。

今年も、たくさんの方々のご支援を頂き
TCPは全員が、無事に年を越すことが出来ます。
厳しかったこの1年を振り返ると
もうこれだけで、本当に胸がいっぱいになるほど
ありがたい事です。

ご支援を頂きました皆様に、
心より感謝を申し上げます。

本年4月25日に発生しました、ネパール大地震の際には
「ヒマラヤ眼科耳鼻科医療を支援する会」と協力し
被災地区へ急性期の支援活動を行いました。
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TCPのアムチとチベット人医師の有志による
山岳部の医療支援
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倒壊建物からの救出作業
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食料、水、日用品の配布
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この他にも、現地では9班のチームが、
様々な支援活動を行いました。

この活動に際して、皆様方から
6,055,217円ものご寄附をお寄せ頂きました。
改めまして、皆様方のご協力に、
心より、感謝を申し上げます。

緊急支援活動によって使わせて頂きましたご篤志は
6,049,254円(支出)です。
合計で、5,963円の黒字となりました。

この数字には、驚くべきエピソードがあるのですが
収支の発表をさせて頂いた際には
さすがにちょっとふざけているように思われるかと思って
お伝えすることが出来ませんでした。

先日、チベット研究においての第一人者
早稲田大学教授の石濱先生に
このエピソードをお伝えしたところ、
チベット絡みの活動には、こういう奇跡的なあるあるって起こるよね…という事で
ブログに掲載して頂いているので
このありがたい奇跡を、エントリーの少ない年末を良い事に
ご紹介したいと思います。

「白雪姫と七人の小坊主達」なまあたたかいフリチベ日記
2015年12月22日ブログ「Iさんからの年末便り」


2016年が、このブログをお尋ねくださる皆様にとって
豊かな1年となりますように。
チベットにとっても、世界にとっても
平安な年となりますように。

皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。
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冬の朝


エルニーニョの影響だとかで
今年は世界的な暖冬だそうですが
それでもやっぱり冬なので
気温は下がって、寒いです。
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現在、調理は全て薪。
薪を使うので、必然的にご
飯を作るのは外での作業になります。
みんなで火を囲んで、暖を取ります。

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寒さに負けず、子ども達はパワーに溢れています。

お掃除や正月の準備で
皆さん、お忙しくされていますでしょうか?

ネパールにとって激動の2015年も
残すところ、あと1日となりました。
色々なことはありましたが
全員が揃って、年を越せそうです。
本当に、ありがたい事です。

クリスマスプレゼント


サンタクロースは来ない…と言いつつ、
今年のクリスマスプレゼントは
アチャ・イシが考えて、準備してくれました。

夜中1時に全員の枕元へ、こっそりプレゼントを置いて回ったアチャ・イシ。
真夜中の3時に目覚めたチュズムが、プレゼントを発見!!
嬉しさのあまり全員を起こして、それから朝まで大騒ぎです(笑)。

プレセントの内容は、小物やお菓子類。
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早速、子ども達、プレゼントの飴を仲良く食べています。

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もちろんもう、年長、年中さんには
サンタクロースの存在はバレてしまっているのですが
やっぱりプレゼントがあると嬉しそう。
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クリスマス、年末に寄せて
サポーターの皆さんから、暖かいお言葉をお寄せ頂いております。
いつもお気に掛けて頂いて、本当にありがとうございます。
たくさんの方々に見守って頂いて
とても幸せな子ども達です。

クリスマス会


ネパールの2015年は、本当に激動の1年でした。
こんなご時世なので、サンタさんはもっと困難な人たちの所に行かれるはず…と
子ども達に伝えてはいましたが
やっぱりちょっとクリスマスは楽しみたいもの。

そこで、ささやかながら
クリスマス会を開催しました。

こんな可愛いケーキを準備。
手描きで、「メリークリスマス」と書かれた旗がのっています。
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このすごーく愛らしいケーキを準備して下さったのは、エリ先生。

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例年に比べると、ちょとささやかですが…。
値段は高くても、ジュースもクッキーも準備できました。
物資が買える分だけ、状況が安定していると言えます。
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サンタさんの代わりに、子ども達にはお菓子をプレゼント。
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こうしてみんなで楽しい時間を過ごせることが
本当に、どれだけ貴重なことなのかを
改めて感じる、2015年の年の瀬です。

クリスマス


今日はクリスマスイヴ。

世界中のよい子の皆さんは、
サンタクロースの訪問を、楽しみにしている事と思います。
犬達と
クンデ・ハウスのよい子のみなさん。

でも、今年はあらかじめ
サンタクロースの訪問は無い…と子ども達には言ってあります。

「もっと貧しい人たちに
 たくさんの物を届けるために
 今年はウチにはサンタは来ません」

今年は色々なことがありました。
地震に経済封鎖…
大変なことも、不安なこともいっぱいありました。

それでも子ども達は、スタッフに本当に良く協力して
今日まで無事に過ごしてきました。
全員が揃って、健康でクリスマスを迎えられるなら
もうこれ以上のギフトは無いと思うのです。

「ネパールの厳しい状況を分かっているので
 クリスマス用でも、その他の用途でも…」と
いつもご支援くださるサポーターさんから
年末にとご篤志を頂きました。
子ども達に「いつも思っているよ」と言うメッセージを伝えてください…
とおっしゃっていました。

お気持ちが良い形で子ども達に伝わるように
ほんのちょっとだけ特別感が出るようなお楽しみを
準備したいと思います。

この他にも、大変だった2015年の最後に…と
ご寄附をお寄せ下さった皆様、本当にありがとうございます。

皆様にも、こころあたたまる
素敵なクリスマスとなりますように…


ちなみに、
「仏教徒なのに、クリスマス?」と思われる方に
あまり知られていない事実を明かしますね。

2012年12月ブログ「クリスマス」

素敵な子ども達


登校前のスナップ。

仲良しな女子の様子。
3人とも勉強が得意なタイプ。
学校で得る知識は、刺激的で楽しそうです。
仲良し

こちらも仲良しなチミとペマ。
仲良し2
まだあんまり勉強には目覚めていませんが
それでも学校は、とても楽しいのです。

その昔、学校の画一的なシステムに慣れずに
登校時間になると、毎日トイレに籠っていたチミですが
今の学校は比較的自由で、ストレスが無いみたいです。

何でも要領よくやる子もいれば
じっくり時間を掛けて、納得しないと動かない子もいます。
でもそれぞれに飛び抜けた良さがあります。

「長い目で、暖かく見守って」などど
教育書や子育て本に書いてありますが
そうばかりも言っていられない時期だってあったり
試行錯誤の7年でしたが、
親バカながら本当に、みんな素敵な子ども達です。

こっそり


床が冷えるあまり、こっそりとリビングに侵入し
小さなカーペットの上に座るリュウ。
こっそり
寒そうに見えたので、
子ども達の誰かが
ショールを掛けてあげたみたいです。

ウチの番犬たちは、もしかしたら自分のことを
犬だと思っていないのかも?と思う事があります。
子ども達の中に紛れて、兄弟のように扱われています。

寒い朝


ネパールも朝晩は、とても冷え込みます…。
でも学校の制服にコートは無いので
みんな飛び跳ねながら、体を温めて
スクールバスを待ちます。

登校前
スクールバス、いつまで運行してくれるでしょうか…。

薪での調理


ガスが一般の販売所から消えて久しいネパール。

クンデ・ハウスも完全に
薪調理で食事を作っています。

アチャ・イシが工夫して
花壇の一部を利用して作った簡易窯。
大きなお鍋を掛けても大丈夫な
しっかりとした作りです。
夕飯準備1

暖を取るため、自然に子ども達が集まって来ます。
夕飯準備2
1つの火をみんなで見つめながら
色々な事を話します。
穏やかな時間が流れます。

気配


子ども達は全員、居間にいるのに
なぜだか女子の部屋から、気配を感じます…。

何?
何がいるの???



そっと、静かに見に行ってみると…




そこには…






こっそり2
デチェンのベッドでくつろぐイチ。

「こら、イチ!ベッドに上がっちゃダメでしょう!!」

どうしてかイチは、デチェンのベッドが好きなのです。
安心する匂いなのかな?

こっそり1

「ああ、バレちゃったのね」と
ちょっと面倒くさそうに、ゆっくりと起き上がるイチです。

原因不明


ここのところ、不思議な症状に
ずっと悩まされているタチェン。

何故か毎日、夜になると
耳に熱を持ちこんなに赤くなってしまうのです。
原因不明
本人は、痒くて痒くてたまらないのだそう…。
痒いのって、本当に我慢が出来ませんよね。

でも何故か、症状は耳だけで
朝にはすっかり治っています。

少し様子を見ようと思います。

お化け話


ネパールの冬の風物詩「停電」。

先週から停電はひどくて
通電時間になっても電気が来なくて
来たかと思っても10分ぐらいで勝手に突然終わってしまったり
とにかく、電気があまりにも来ないので
色々なことがはかどりません…。

ガスやガソリンが無いのだから
せめても電気だけでも来て欲しいと思うのですが
やっぱり今年の冬も、停電は酷そうです。

停電中、真っ暗な居間に、子ども達が集まっています。
怖い話1
(フラッシュ撮影をしています)

何をしているのかと見に行くと
みんなで「お化け話」をしていました。

暗い夜にはピッタリなんだそうです(笑)。
寒くても、暗くても、子ども達、楽しそうです。

登校前


登校前の準備中。
一日の中でも、慌ただしい時間です。

エリ先生が、持ち物と宿題、身だしなみをチェック。
学校は身だしなみには厳しくて
スカートのヒダがきちんと出ていないと怒られます…。

なのでお姉さんのダワが、女子の制服のスカートには
頻繁にアイロン掛けしてくれるのです。
ありがとう、ダワ!
朝の風景
男子も女子も、顔にニベアを塗って
髪をとかし、髪の長い女子は、指定のリボンで髪を結びます。

みんなピカピカの笑顔で楽しそう。
登校前のカンド

ネパールは色々と厳しい状態にありますが
子ども達の笑顔がパワーの源です。
登校前3
お転婆チームの、チュズムとペンバ。
今日も朝からハイパワーです。

今日も元気に学校へ通えることに、感謝です!!

BBQ


秋休みの間に、
子ども達、人生初のBBQをやりました。
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この日は珍しく、野菜を色々と買うことが出来ました。
肉も、いつも買い物しているアチャ・イシの
コネクションのルートで買うことが出来て
実現したBBQです。

とにかく買えるものがあるうちに
栄養のある物を食べさせたいとの思いから
色々と買い込みました。
スタッフを含め20人の食事としては
ちょっと少ないかも知れませんが
初めてのBBQに、子ども達は盛り上がりました。

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自分で焼いて食べるのって、楽しいですね!

BBQ3.jpg
食堂から長椅子を出して
駐車場のスペースで、焼きました。

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肉大好き!のカンパの2人。
屋外で暖かな太陽の下
みんなで食べるご飯は、とても美味しかったです。

封鎖解除?


『The Himarayan Times』
近日中に、インドの国境封鎖が
解かれる見込みという記事が出ましたよ」と
昨晩、サポーターさんからメールを頂きました。
いつも様々な情報をキャッチして、
いち早く教えて下さり、とてもありがたいです。

早速、ネットで確認してみました。
情報・通信技術大臣が、
「近日中に封鎖が解除される」趣旨の発言をしていますが
果たして、実効性はどの程度のものなのか
まだ今の段階では、確信が持てません…。

明けて本日、また『The Himarayan Times』に
今度はマイナリ副首相、兼女性・子供・社会福祉大臣が
国境封鎖解除について述べていますが
ちょっと昨日の記事とはトーンが違っていて
こちらは国際社会のインドへの圧力により
インドが封鎖を解除せざるを得ない…という感じの発言の様です。

もともとマイナリ副首相は、11月の発言で
さらにインドを激怒させた張本人。
2国間の交渉で、問題を解決しようなんて気はない様子です。

いろんな記事を横断的に読んでいくと
やっぱり今のところ、
ネパールにこれと言った解決の切り札も
2国間交渉での解決能力も無くて、
結局のところ、国際社会の介入なしに解決はないんだよね?
と思ってしまいました。

とは言え、いくつかのチャンネルで話し合いは行われていて
政府の主要なポストの人達が、
それらの交渉の席に、参加したりはしている様です。

毅然とした独立国としての態度も重要ですが
国民の健康や、教育を受ける機会を脅かしている今の状況は
何とか早急に解決してほしいと思います。

・健康を維持できるだけの食料
・未来を担う人材としての基礎教育
せめてもこの2つが、ネパールで暮らす子ども達の誰もに
与えられるようにと願います。


みんなでランチ
クンデ・ハウスのランチ。
お天気がいいので、ガーデンに出て食べました。

TCPでは、子ども達の笑顔が
何よりのエネルギーです。

髪を洗う


ガスが無いので、お湯を使う事が出来ません。

さすがに冬は寒いので
昼間の太陽の出ている時間に
外で、水を使って髪を洗います。

アムチが、ペンバの髪を洗ってくれています。
洗髪1
大人しく洗われているペンバ。

洗髪
すっきり洗い上がりました~。
アムチがふざけて、髪を逆立てました。

迫りくる冬


今日、日本のネットニュースでこんな記事を見つけました。

ネパール地震、支援物資不足で子ども300万人超に危機
AFP=時事 12月1日(火)12時37分配信

【AFP=時事】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は11日30日、今年4月に大地震に見舞われたネパールでは国境付近のデモにより食料やワクチンなどの救援物資の不足が深刻化しており、今冬に300万人以上の子どもが病気にかかったり死亡したりする恐れがあると発表した。

 ネパールでは、新憲法の改正を要求する住民らが主要な国境検問所を9月24日に封鎖して以降、必需品の供給量が激減。燃料や医薬品の不足が深刻化しており、9000人近くが死亡した4月25日の大地震から7か月後の今もなお、住む家がない被災者を支援するため、各援助団体は奔走している。

 ユニセフによると、現在も20万世帯以上が標高1500メートル以上の避難所で生活しており、十分な食料や寒さ対策、医療が提供されなければ「新たな惨事」が起きる恐れがあるという。

 ネパール政府は、国境検問所の封鎖を画策したとして隣国インドを非難しているが、一方のインドは否定している。【翻訳編集】 AFPBB News

(以上、ここまでが記事のコピーです)

ここ数か月、ずっと異常で危機的な状態が続いて来たのに
どうして国際社会では、ネパールの窮状が伝えられないのか?
それはきっと、言葉を選ばず正直な事を言えば
助けるだけのメリット(資源、産業)が、ネパールにはないからなんだろうと
スタッフの間では話してきました。

ものすごく希少な資源の産出国だったり
生活に欠かせない何らかの産業があって
世界的に大きなシェアでも占めているなら
こんなおかしな事態になっていることが
きっとニュースになるはずなのに…と思うのです。

その他にも、ネパールが
インドと中国と言う、大国に挟まれた微妙な立地である事も
影響があると思います。

国際社会が常に、二つの大国の顔色を窺っていて
下手に援助などして、大国の意向や気持ちを損ねたくないという事も
あるのではないかと思うのです。

ネパールの冬は、朝晩が冷え込みます。
深夜や早朝は、東京の冬と同じくらいまで気温は下がります。
もともとネパールの平均的な家庭には、暖房器具はありません。
そんな寒い冬をしのぐための、温かな飲み物も、ほっこりする食べ物も
今は手に入れることが、とても困難です。

「今冬に300万人以上の子どもが病気にかかったり死亡したりする恐れがある」というのは
非常にショッキングな数字です。

国際社会の支援なしで、自助努力だけでは
どうにもならない事態だと思います。

…こんな暗い話題しかなくて、
スタッフの間ではどうしたもんかと話し合っていますが、結局
「ま、とにかく先の事は考えず、今日を頑張って乗り切ろう!おー!!」
という結論で、締めくくって終わります。

「なるべく栄養のある物を食べさせて、子ども達を病気から護る」
引き続き、今月もこの目標で頑張ります。

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