アムチが朝からせっせとモモ作り。
大量のモモ、ソースを作り
忙しく蒸し上げています。

と言うのも、この日はソナムロッサー。
いわゆるチベット暦の新年ロサルは来月の新月ですが
その1ヵ月前の新月に、
農民達は豊穣を願いソナムロッサーにもお祝いをする…
だからモモを食べてお祝いしよう!というアムチの提案です。

どういう理由であれ、
美味しいモモが食べられるのは
子ども達にとって嬉しい行事です。

たくさんの恵みに感謝して
美味しくモモを頂きました。
ごちそうさまでした。
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冬休みの間に行った
クンデ・ハウスの習字のお稽古の様子をお伝えします。

これまで日本のサポーター様から
何度かお習字を習ってきた子ども達。
既に筆の扱いには慣れています。

この日は、自分の日本名のニックネームを練習しました。
武道のお稽古の際、それぞれ胴着の胸に名前を付けるのですが
それを日本語の名前にしたいという子ども達の要望で
それぞれみんな日本名のニックネームがあるのです。
クンサンは「愛」ちゃん。

お坊さんになりたいチミは「慈雲」。
半紙は貴重なので、
新聞紙で充分に練習した後
本番を半紙に清書します。

みんな上手に書けたかな?
子ども達は、今日から学校です。
長い冬休みが、やっと終わりました~。
冬休みの間に参加させて頂いた
日本人補習校の餅つき大会の様子をお伝えします。

1月14日に、日本人補習校の校庭で
餅つき大会が開催されました。
クンデ・ハウスから、タシとペマが参加させて頂きました。
伝統的な餅つき体験にワクワクの2人です。

順番にリズムよくつくのって、案外難しいですね…。

暖かい汁物で暖をとるタシ。
つきたてのお餅は、柔らかくて格別です!!
他の食べ物にはない、このもちもち感!最高ですね。
納豆餅、あんこ餅、きな粉餅など
さまざまなお餅を楽しませて頂きました。
子ども達、とても良い体験になりました。
参加させて頂きました日本人補習校の皆様
ありがとうございました。
日本山妙法寺大僧伽は
世界各地で平和運動を展開されている仏教団体で
ネパールにも、ルンピニとポカラに拠点があります。
2014年のポカラ遠足では、お寺を訪問させて頂きました。
また昨年は、ルンピニのお寺に短期の修業に行かせて頂くなど
様々にお世話になっています。
この度、カトマンズの郊外に新しく仏塔を建立されることになり
11月の地鎮祭にお声掛け頂いて
子ども達と参加させて頂きました。

仏塔を建立されるにあたり
1週間の断食をしながら何度も山に入り
実に3年にも渡って、土地を清める作業をしてこられたとの事。
カランギからリングロードの外側にある建設予定地は
自然に恵まれた環境で、景色は抜群なのですが
このあたりはヒョウが出現する、危険な地域です。
近年、ヒョウの襲撃によって命を落とす事件は
何度もネパール国内で発生しており
昨年2月には、首都カトマンズで野生のヒョウが
住宅街を徘徊する騒動がありました。
あの時は、ヒョウは数時間後に麻酔銃で撃たれて捕獲されましたが
野生のヒョウの行動範囲は、
人間の生活圏内に迫ってきているように思います。
そんなヒョウが出現するこの土地に
無防備な法衣姿で、食料も水も持たずに籠って
何日もお経を唱え続けるなど
修行を積まれた方の並外れた
行動力、体力、忍耐力、仏教的な加持には
感嘆する以外にありません…。

12月末には、仏塔を建立する場所での作業に
子ども達を参加させて頂きました。

実際、子ども達がお手伝いすると言っても
手戻りが多くなるばかりでお役に立てないと分かっておられるのに
こうして気にかけて、お声掛け下さる事を
本当に、大変ありがたく思っています。
後日、お上人様はクンデ・ハウスをご訪問下さいました。
アムチの指導の元、お経を何年も練習している子ども達
早速、披露させて頂きました。
チベット人にもその暗唱力をいつも感嘆される
クンデ・ハウスの子ども達のお経ですが
お上人様は一言「心がこもっていない」と。
心があってこその経文
ただ音の羅列で覚えても、唱えても
意味はない…という指摘だったのだと思います。
お恥ずかしいばかりです…。
その後、お上人様は
「祈るとは」
「如何に自分たちが恵まれているのか」
について、子ども達にお説教くださいました。
子ども達にどれだけ理解できたのかは未知数ですが
その言葉の一つ一つに
心が打ち震えたスタッフでした。
心に響いても、
それによって日々の行動が変わらなければ意味がありません。
自分たちがどれだけ恵まれているのか
そのことを再認識して、
日々の一つ一つの行いと、心のあり方を
丁寧に見つめようと思いました。
アムチを目指す子ども達は
アムチによるチベット語と、チベット医学の基礎知識の
特別授業を受けています。

この日は、薬剤の原料の実物を見ながら
名前と薬効の暗記です。
アムチが一つ一つ、説明をして行きます。

植物なのか、鉱物なのか??
ちょっと見ただけでは
何だか分からないものも、いっぱいあります。
同じ材料でも、部位が違えば
見掛けも薬効も違うので、覚えなければいけない知識は
もう本当に莫大!なのです。

真剣に学ぶ子ども達。
こんなに小さい時から
チベット医学に密に触れられて
ちょっと羨ましく思います。
子ども達はもう何年も
アムチのお手伝いをして、チベット薬の製造を手伝っています。
中でも、アムチを目指すダワとタチェンは
製薬の手順を学ぶことに真剣です。
この日は、ニンニクをチベット岩塩と共に
蒸し焼きする作業をしました。

良い状態を保って、蒸し上げなければいけません。
入念に泥を塗って、蒸します。
火加減も重要です。
既にこれらの作業は全て
アムチがいなくても、出来る様になっています。

こちらは、釜の周りに塗る泥を練るチミ。
泥の水分量も重要です。
子ども達が心を込めて作ったチベット薬の原料が
必要な方々の元で
存分に、薬効を発揮できます様に。
仲良しのペンバとデチェン。
一緒に、エリ先生に勉強を見てもらっています。
この二人は、学校の面談でいつも先生に褒められるほど
成績が優秀で、集中力があります。

年齢は小さいけれど、本当によく勉強します。

何よりも学ぶことが楽しい♪
と感じているところが、いいなと思うのです。
正月三が日も終わり、日本では
今日から初仕事の方も多いのではないでしょうか?
子ども達は、冬休み続行中。
でも実際、学校が無いと、かなり時間を持て余しています。
お天気のいい日に、給水タンクを
みんなで掃除してくれました。

泥をぬぐって、綺麗に磨き上げます。
身体の小さい、ツェテンとペマは
タンクの中に入って、内部を磨いてくれました。

写真を撮るよ~とカメラを向けると
ふざけてこの表情(笑)。
穏やかな年明けです。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2015年は大地震、経済封鎖と
ネパールにとって非常に厳しい状況が続きました。
続く2016年は、日常生活を取り戻そうと
一つ一つを積み重ねる様な、そんな1年でした。
たくさんの方々のご支援で
こうして新たな年を迎えられる事に
心から感謝しています。
新たな年が、いつもブログをご覧くださる皆様にとって
豊かで幸せに満ちた、一年となりますように。
すべての生きとし生けるものにとって、
平穏で、喜びにあふれた一年となりますように。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。