カンドが着ている
白黒チェックのノースリーブ。

擦り切れて、ご覧のように
首の下のあたりにいくつも穴が開いています。
背中の右側にも、
大胆に補修した跡が見られます。
このノースリーブは
カンドの一番のお気に入りなのです。
他に洋服が無いわけではないのですが
何度も何度も繕って、着続けています。
首の下に穴が開いているよ…と伝えると
今回もこれから補修して、まだ着続けるんだそうです。
お気に入りってそういうものですよね。
ここはカンドの意思を尊重して
納得のゆくまで補修して着てもらう事にします。
こんなに愛されて着古されてゆく洋服も
きっとすごく幸せに感じてくれていると思います。
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アムチのお手伝いをしている男の子達。
クンデ・ハウスの庭で
チベット薬の原料を蒸し焼きにしています。
本日は「下痢止め薬」の製造です。

風向きによってはすごく煙かったりします。
一定の火力で蒸し続けなければならず
薪をくべたり、段ボールの切れ端で扇いで風を送ったり
なかなか根気のいる作業です。

色々な話をしながら
原料を蒸しあげます。
こんなひと時が案外
子ども達の学校生活でのあれこれなどが聞き出せて
重要なコミュニケーションの時間だったりします。
登校前の準備中。
子ども達の学校は身だしなみチェックがとても厳しいです。
女子の制服のプリーツが綺麗に折れていなかったり
シャツの汚れが落ちていなかったり、シワが寄っているだけでも
注意を受けます。
また先生方はとてもよく子ども達を観察されていて
肌や髪の状態が悪いと、家できちんと世話をされていないのでは?と
ネグレストを疑われてしまうので
服装だけでなく、身体の状態も
キチンとメンテナンスして整える必要があります。
そんな訳で、クンデ・ハウスも登校前には
身だしなみチェックをします。
チェックの仕上げに、顔と手にクリームを塗ります。

顔にクリーム(ニベア)を塗って
つやつやのペマ。

こちらは顔に付けたクリームを延ばさずに
おふざけしているチミ。
楽しそうです♪
今日も元気に、行ってらっしゃい!
最近、歯が悪くなって
大好きだったバフ(水牛)の肉が食べられなくなってしまったと
先日のブログでもご紹介したイチ。

やっぱり肉や骨を食べないと、力も出ない様子で…。
地震も経済封鎖も一緒に乗り越えてきたイチ。
犬はとてもご飯が楽しみな生き物なので
何度かあった食糧難の時には、
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
でもそんな時も、賢いイチには状況が分かっている様子でした。
今は玉子も買えますし
ささやかな贅沢として卵を食事に出せる事が
ありがたいです。
これからも長生きしてね。
クンデ・ハウスに入居後
学校にも通い始め
生活にも慣れてきたラクパ。
ラクパの入居前、TCPには里親さん候補として
次の入居の子どもをお待ちくださる方が、3名いらっしゃいました。
お申し込みの一番早かった方に連絡をさせて頂き
(2014年にお申し込みを頂き、3年近くお待ちいただいたサポーター様です)
無事に里親さんに決定、
すぐにお手紙をお送り下さいました。
5月中に2度、お手紙をお送り下さったのですが
残念ながらそのうちの最初の1通は私書箱に届かず…
時々、こういう事があります。
2通目のお手紙は無事にラクパの元へ。
ちょっと照れ気味のラクパ。

離れていても、こうしていつも
特別に自分の事を思ってくださる存在があり
様々な形で愛情を受け取る事は、
子ども達の心身の健全な発育の上で
本当に重要な事だと思っています。
ラクパは最初、誰とも目を合わせる事が出来ませんでした。
特に女性には慣れなくて、いつも下を向いて硬い表情でした。
女性スタッフがお世話しようにも、あまりにも身体も表情も硬いので
見かねた男子達が、代わってお世話をしてくれました。
中でもペマは、ラクパの専属お世話係の様に
いつも隣にいて、かいがいしくあれこれやってくれました。
しばらくして、ここが安全で平和な場所であると理解できたのか
少しづつ、馴染んで行きました。
顔も上げられるようになり、話も少しする様になりました。
笑顔を見せるようになり
食欲も出て、こけていた頬の肉が少し戻って来ました。
もう今ではすっかりクンデ・ハウスの内情を理解して
何事かあると、カンドに言いつけに行くまでになりました(笑)。
年長女子のカンドは頭がよく、きちんと物事の道理を通し
クンデ・ハウス全体の風紀委員のような存在なので
何かあるとみんな、カンドを頼るのです。
先輩たちの庇護のもと、
ラクパは順調にクンデ・ハウスに順応しました。
スタッフも一安心の6月です。
一学期の中間試験に向けて
勉強に励む、クンデ・ハウスの子ども達。
こちらは常に、成績優秀なカンドとイシ。
2人で静かに勉強しています。

こちらは年少チーム。
デチェンとクンガ、集中しています。

男子の皆はそれぞれに、リビングの定位置。
お互いを邪魔しない様に、適度な距離を保っています。

それぞれがきちんと準備して
実力が発揮できます様に!
サカダワとは、
チベット歴の4月のことで
この月の15日(満月の日)は
お釈迦様が生誕し、成道し、涅槃された日とされているので
チベット人にとっては、とりわけ重要な日なのです。
サカダワ月が始まって以来
いつにもまして熱心に
スワヤンブナートをコルラをしてきたクンデ・ハウス。
満月のこの日も、みんなでコルラに出掛けました。
たくさんのチベット人が、コルラしています。

子ども達が小さかった2009年は
コルラも本当にゆっくりとしか歩けなかったのですが
今では自分達で、どんどん歩きます。

3周時点の皆さん。
お疲れか、笑顔が少な目です…。
1周約1時間弱かかるのに加えて
クンデ・ハウスからスワヤンブナートも徒歩なので
流石にちょっと疲れた様子。

スワヤンブナートの上にある
ブッダミュージアムにも立ち寄りました。
住む家と食料があり、学校にも行けて
遠く離れていても、サポーターさんやたくさんの方々が見守って下さって
恵まれた環境に心から感謝しています。
生きとし生けるもの全ての幸福を願って
またもう1周、歩きます。
先月の終わりから
2015年のネパール大震災で
ヒビの入った壁を補修しています。

モルタルを練る、チュイン。
何だか既に、慣れてこなれた手つきです。

チミはセメントに混ぜ込む砂を分別中。

モルタルを塗る作業中の女子。

年齢の小さい子達は、草抜き作業。
調理、洗濯、掃除に加えて
家のメンテナンスも子ども達で分担して作業します。
ご訪問頂く会員サポーターの皆さんは
生活能力の高さに驚かれる事が多いです。
いつどんな事態になっても
自分の力で生きて行ける能力を身に付けさせたいと思って
色々な事を任せる様にしています。
ちびっ子女子チーム、髪を切りました。
これから暑くなるので、耳下のラインで整えた
短めのスタイルです。

まだ、ちびっこチームは
それほど髪型にこだわりが無い様ですが
これまでの例から行くと
もう少し大きくなったら
髪を短くすることを嫌がるようになります。
学校の女の子達は
ネパール人も、インド系の人達も
女子は長い髪をお下げにしている子が多いので
髪の長いスタイルに憧れるのかも知れません。
時々学校では、シラミが流行ったりすので
そういう時は短髪にしてもらいたいスタッフですが
女子のオシャレ心は、シラミなどには負けないみたいです。
髪が短いと、シャンプーの後も乾かす手間が少なくて
本人も楽なんじゃないかと思っていますが
それは問題ではないらしいです。
「よく似合っているよ~。髪が短いスタイルの方がかわいい♪」
などと褒める作戦で髪を切る事が出来るのでは
あとどれくらいでしょうか?