これまでも何度かご紹介していると思いますが
クンデ・ハウスに入居する最初の子ども達を
引き取った日の写真です。
みんな緊張しています。

実はこの写真にはエピソードがあって
子どもを迎えに行った加藤は
全員がひどくノミ、シラミまみれで
不潔であまりにもみすぼらしかったため
このままチベット人スタッフに会わせると
スタッフが世話を拒否して逃げてしまうのではないかと考えて
まずは一旦、加藤の自宅に連れ帰り
お風呂に入れて、着ていたものを処分し
新しい服を着せて撮ったのが、この写真です。
子ども達が当時はどんなに不安だったかと思います。
でも、翌日にはこんな感じに。

今あらためて見返すと、
子ども達がどれだけ成長したかが分かります。
思春期で難しい年頃を迎えた子どももいるクンデ・ハウス。
時々、衝突してスタッフが悩む時もありますが
そんな時は、この写真を見返すようにしています。
こうして子ども達が順調に今日まで
身体も心も成長できたのは
たくさんの方々のサポートのお蔭です。
ありがとうございます。
先週の金曜は、以前のブログでもお知らせした
日本語歌唱大会の開催日。
女子チームは前日も、猛特訓を重ねて
本番に備えました。

指揮者のヌモと子ども達。

明日に備えて最終レッスン。
いよいよ本番です!!

日本にゆかりのあるネパール人を中心とした
外国人が参加するこの歌唱大会
日本語での名称は「日本語歌唱大会」なのですが
英語では「JAPANESE KARAOKE COMPETITION」。
日本人としては
「歌唱大会」と「カラオケ大会」では
かなりニュアンスが違うように感じてしまうのですが
「カラオケ」と言う言葉が海外では広く通用する現在では
生演奏以外の音源で歌う事一般を指して使われる様で
ここネパールでもカラオケと言った方が
この大会の趣旨が伝わるようです。

子ども達、緊張しています!!

みんな、とても頑張って歌っています。
すごく張り切っていましたが
緊張もあって音程がいつもよりかなり怪しくて…(汗)。

18組が参加したこの大会
クンデ・ハウスの女子チームは
日本大使館の小川大使より特別賞を頂きました!
うっとりと聞き惚れてしまう素晴らしい歌唱力のチームもいて
歌う事も、聴く事も楽しませて頂いた1日でした。
この様な大会に参加されるネパールの方達は
日本語がとても上手な人も多くて
その点でも子ども達には刺激になった様です。
特に年齢の大きな女子達は
日本語学習意欲を刺激された様子でした。
娯楽の少ないネパールで、この様な機会を頂いて
女子チームにとてもいい経験になったと思います。
参加をお声掛け下さり、ありがとうございました。
先日土曜日は
カトマンズ補習学校(日本人補習校)の運動会でした。
クンデ・ハウスからはスタッフの子息に加えて
ペンバとデェチエンも参加させて頂きました。
玉入れ、綱引き、徒競走、障害物競走、二人三脚などなど
たくさん楽しませて頂きました!

玉入れ。
ペンバとデチェンは赤チームです。

パン食い競争。
美味しいパンが貰えて嬉しい競技です!!

最終競技の紅白リレー。
颯爽と走るペンバ。
頑張れ~!!

秋の日、1日体を動かして楽しく参加させて頂きました。
ありがとうございました。
残念ながら、赤チームは
総合成績で白組に負けてしまいました。
女子部屋で勉強中。

クンサンとペンバ。
ペンバは小さいのに
勉強する時の集中力が高いです。
この集中力を今後どの分野で発揮して行くのか
楽しみです。
子どもにはそれぞれ適性があって
本来ならその能力を限りなく伸ばしてあげたいと思うのですが
それがスタッフの未経験の分野だったりすると
備わった才能にさえ気づかない場合が
あるのではないかと思ったりします。
『テルマエ・ロマエ』の著者、ヤマザキマリさんが以前
何かの対談でお話されていたのですが
「親の責任とは、広い世界を子ども達に見せる事」
と言う趣旨の話をされていたのを、時々思い出します。
親(スタッフ)とて一人の人間なので
触れてきた世界、持っている知識は限られています。
だからこそなるべく子ども達には、
多様な機会を設けて
様々な体験をしてもらいたいと願っています。
幸いにもみなさんのご支援のお蔭で、子ども達は
学校に通う機会のみならず
これまでに旅行に行かせて頂いた事もありますし
サポーターさんが企画して下さった面白い行事にも
参加させて頂いています。
全ての世界は見せ切れませんが
これからも子ども達が広い可能性の中から
将来を決められるようにしたいと思っています。
子ども達がざるを手にして
何をしているのかと言うと…

ひよこ豆の選別です。
安く買ってきたひよこ豆は
袋の中に、豆以外にも色々なものが紛れ込んでいて
このままでは調理にすぐに使えないので
あらかじめこうして、みんなで不純物を取り除くのです。
混ざっているものは、枯葉や木のくず時には小石も…
茶色く硬く変色して食べられない豆もあります。
最初はざるを振って網目からゴミを落し
その後、一つ一つ手で取り除きます。

なかなか根気のいる作業ですが
自分達の食べるものなので
子ども達も真剣です。
女子が一列に整列し
それぞれの髪を編んでいます。

クンデ・ハウスの朝の風景です。

楽しそうです♪
学校の校則が、意味のないもののように思えたり
先生や大人たちのお小言を、うっとうしく感じたり
そんな時期だと思います…。
女の子達は男の子達の様に単純ではないので
時々、スタッフもその扱いに窮する事もありますが
溢れるエネルギーは、傍で見ていても羨ましく思う程です。
このかけがえのない学生時代の時間を
思い切り充実したものにして欲しいと願っています。
今日も学校、楽しんで来てね!!
行ってらっしゃい。
経済的に生活が困難な難民の方々を
無料で診療し治療するクンデ・ハーバルクリニック。
設立当時、患者様はほぼ100%チベット人でしたが
最近はアムチの治療の腕の良さが広まって
現地のネパール人の方々も治療にみえるようになりました。

この日は診療所の薬棚の整理。
クンデ・ハウスの男子がお手伝いしました。
クンデ・ハウスの子ども達のうち何名かは
将来アムチになることを視野に入れて
チベット語の特別講座を受けると同時に
時間があれば、診療所でアムチのお手伝いをして
薬の知識や製薬の方法、
アムチのあるべき姿を、実地で学んでいます。

ひとしきりお手伝いが終わって
休憩中のタシです。
薬の原材料を運んだり整理するのは
実は結構な重労働。
ちょっと疲れちゃったみたいですね。
お手伝いありがとう!
登校の準備が出来た子ども達は
門の手前の広場で、通学バスを待ちます。
秋晴れの気持ち良い空の下
みんなで集合して写真を撮りました。

みんな大きくなりました。
17人それぞれに
性格も得意な事も違います。
男の子達は年齢的にパワーがあり余って
時にケンカもするけれど
必要な時には助け合って仲良しです。
サポーター様がクンデ・ハウスをご見学されると
「ここは大きな家族ですね」と感想を述べられることが多いです。
将来にわたって子ども達がお互いに
労わり合い、励まし合い、喜びを分かち合って
幸せに暮らして欲しいなと
いつも願っています。
今年もこの季節がやってきました。

たくさんの柿を洗うクンガ。

洗った柿は紐で繋いで
間隔を空けて干します。
とっても渋い柿なのですが
皮を剥かずにこのまま吊るすと
びっくりするほど甘くなります。

虫と鳥よけにネットも掛けました。
渋みが抜けて、美味しい熟した柿になるのが楽しみです。