この度、クンデ・ハウスに新しいメンバーを迎えました。
男児2名です。
・カルマ・ツェリン(推定3歳)

最近、母親を失って孤児になったばかりです。
とても賢く穏やかです。
年齢が最年少の子どもになるため、
他の子ども達からあれこれと世話を焼かれています。
・ノルゲ・ツェリン(推定4歳)

両親とは死別し、
ご縁あってクンデ・ハウスに入居する事になりました。
自分を持っているしっかりした子どもです。
カルマよりも少し早く入居しました。
クンデ・ハウスでの生活にも慣れた様子です。
以上2名です。
年齢が小さいですが、かえってその分
先入観なく、クンデ・ハウスに馴染んでいます。
上の子ども達があれこれとお世話をしてくれるので
本当に助かります。
クンデ・ハウスの子ども達の通う学校は、
通常年度の初めにしか入学を許されませんが、
2人は年齢が小さいため学校ではなく
プレイグループへ申請し許可が下り
学校(幼稚園)へも通っています。
新しいメンバー2名を迎えて
また少し賑やかになりそうです。
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5月29日はサカダワでした。
サカ・ダワとは、
チベット歴の4月のことで
この月の15日(満月の日)は
お釈迦様が生誕し、成道され、涅槃された日とされており
仏教徒にとっては、とりわけ重要な日です。
またこのサカダワ月に行った善行は
通常の何倍ものご利益が
もたらされると言われています。
そのため、チベット人は肉食を絶ち
いつにも増して熱心に、お経や寄付などに励みます。
このサカダワの満月の前日
ネパールのチベット人たちは、夜を徹して
ボダナートやスワヤンブナートの仏塔の周りを
コルラします。
ちびっこ達は家でお留守番をし
年齢の大きな子ども達は
アムチと一緒にコルラに出掛けました。

コルラの途中で、灯明をお供えします。

コルラの途中には、休憩所があり
食事や飲み物がこの日は無料!
すべて信者さん達の寄進で賄われています。
子ども達も有難く、夕飯を頂きました。

さすがにだんだんお疲れの様子…。
1周1時間弱掛るコルラを、何と5週もして帰って来ました!!
みんなそれぞれに、
「生けるもの全ての幸福」を一心に願って
コルラしたそう。
スタッフが何も言わなくても
何故コルラをするのか、子ども達もよく理解しています。
そしてこうして平和に無事にコルラが出来る事が
本当はどれほど貴重でありがたい事なのか
年齢が大きくなるとともに、かみしめている様です。
コルラを出来ない程、困難な状況にある人達の分まで
心を集中させて歩きました。
またこうして無事に
サカダワのコルラが出来て
本当に有難いです。
男子は毎日3人づつ
PAMでの柔道練習に参加させて頂いています。
真剣な面持ちで、先生のお話を聞くラクパ。
手前から4番目がラクパです。

何と現在、先生は脚を骨折されていて
松葉づえなのですが、熱心にご指導くださっています。

道場は決して広くありませんが
限られた広さの中で
みんなが真剣に練習に励みます。

こちらはタチェン。

こちらはタシ。
タシは先生に「なかなか柔道のセンスがある!」と
褒めて頂いています。

こちらはラクパ。
なかなか様になっているのでは?

ここでは3歳くらいの小さな子達も
練習に参加したり見学しています。
道場に通うと、生活にメリハリが出ていいですね!
武道館までは遠くて、送迎が大変でしたが
PAMは歩いてゆく事が出来るので
このご縁は、本当にありがたいです。
親のいないクンデ・ハウスの子達と
親はいても一緒に暮らすことが出来ないPAMの子達。
色々と境遇の面では厳しい立場ではありますが
こうして一生懸命に打ち込むものがあり
共に高め合える友達がいる事が
本当にありがたいです。
ゴンパで頂いたお下がりの
お供え物のリンゴをおやつに頂きながら
アムチのスマホを見ている子ども達。

スマホで見つけた動画や音楽をまねて
とてもきれいに英語を発音する様子などを見ていいると
スタッフ達が育ってきた時代との差を
ひしひしと感じます。
こうして瞬時に世界の色々な事にアクセスできて
動画で見られるなんて、本当に凄い事です。
通信環境と器機さえ準備できれば
後は努力次第で、あらゆることも勉強できたりします。
本当に画期的な時代だと思います。
これらのツールが、経済的な格差を超えて
世界のたくさんの子ども達のチャンスに
つながるようにと願っています。
池を覗きこんでいる、ちびっこチーム。
何をしているのかと言うと…

池の掃除。

長い網で、池に落ちた枯葉をすくい上げます。
仔魚から育てたナマズも順調に大きくなって
今、一番大きいサイズのものは15㎝。
調べてみると、ナマズは最大で60㎝くらいまで育つのだそう。
まだまだ大きくなりそうですね。
今年になるまで知らなかったのですが
クンデ・ハウスから徒歩15分の場所に
ネパールの篤志家の寄付によって運営されている
PAM(Prisoner's Assistance Mission)という孤児院があります。
ここは、親が服役中などの理由で養育が出来ない子ども達が
生活している施設です。
PAMでは以前から、教育の一環で柔道の取り組みをされています。
海外青年協力隊の隊員で
最近とてもお世話になっているアサミさんからご紹介いただき
PAMで柔道指導にあたられることになったフルヤさんとご縁が出来ました。
フルヤさんはネパールで柔道を普及させる取り組みを
ご自分の使命とされて、個人で渡航し活動されています。
アサミさんもフルヤさんも、年齢はお若いですが
合理的な活動姿勢や
何にでも即座に対応できる発想力の柔軟さや
揺るがない信念が作り出す強さなど
本当に清々しく素晴らしい方達で
今回のご縁にとても感謝しています。
PAMの柔道のレベルは非常に高く
アジア選手権で準優勝をした選手が在籍しています。
今年2月、初めてPAMに見学に行かせて頂いたのですが
そのレベルの高さにびっくりしました。

決して大きくない道場のスペースいっぱいに
上は高校生から下は幼稚園の年齢の子達まで
気迫にあふれた練習が繰り広げられていました。

この時期、道場のトップ選手たちは
ナショナルチームの合同練習に参加していて不在でしたが
それでも素人ながらに、道場全体のレベルの高に
感嘆するしかありませんでした。

レベルの高さを物語る
数々のメダル。

そしてたくさんのトロフィー。
クンデ・ハウスのご近所に
こんな素晴らしい場所があったなんて!!
クンデ・ハウスの子達も
カトマンズ武道館での剣道指導が
開店休業状態になってから
柔道教室に席を移したのですが
武道館の修繕工事がなかなか終わらず
武道のお稽古に通いたいのに通えない…という状態が続いていたので
こちらのお稽古に参加させてもらえないかと相談をさせて頂きました。
そしてこの度、柔道の練習に
クンデ・ハウスの子ども達が初参加させて頂きました。
この日、PAMの大きな年齢の子ども達は
練習試合の為、道場には不在でしたが
小さな年齢の子ども達と一緒に
まずはアサミさんの指導のもと
ボッチャで交流。

既に何度かアサミさんのご指導を頂いているクンデ・ハウスの子ども達
ボッチャが大好きです。

まずはボッチャで体をほぐしながらの交流。
次はいよいよ柔道の練習です。

道場の子ども達は本当に礼儀正しくて
何事もキビキビと行動します。
キチンと人の話を聞き、自分を律することを身に着けた小さな子ども達。
柔道のレベルの高さもさることながら
ここで育まれる強さや人を尊重する態度や思いやりは
何にも代えがたい一生の財産になると感じました。

この日、クンデハウスからは、
パサン、デェチェン、チミ、ラクパ、ツェテン、タシ、タチェン、ペマが
参加させて頂きました。
2時間半、本当に楽しく練習させて頂きました。
貴重なご縁と機会に、心から感謝しています。
子ども達が野菜の買い出しに行ってくれました。
リュックサックを担いで行くのがいつものスタイル。

1人平均して10~15Kgの野菜を買いつけて運んでくれます。
毎週4人組で買い出しに行ってくれます。
頼もしいです。

お天気が良くて良かったです。