この度、クンデ・ハウスに
新しいメンバーを迎えることになりました。
ペンバ・ヤンチェン 推定3~4歳です。

中国&ネパール、両国政府の取り締まりが強化され
ここ数年の亡命者は、本当に少なくなりました。
こんな小さな子どもの亡命は、なおさらです。
生まれた時に母を亡くし、
その後、父親の行方が分からなくなりました。
田舎に子どもを残し、出稼ぎに出たまま
事故にあったり病気をしたりして
連絡も出来ぬまま、亡くなる話が多々あります。
ここに至るまでには、様々な苦労があったようです。
最初、打診を受けた時に
クンデ・ハウスに子どもを受け入れるこれ以上の余裕はないと判断して
受け入れを断ろうとしていたのですが
返事を保留して数日
たまたま加藤が不在のタイミングで、
紹介者の方が、ペンバを連れて直接クンデ・ハウスへ。
しばらく子ども達と遊んだペンバは
すっかり打ち解けました。
加藤が戻ると、
「この子のお世話は、一生懸命、私たちでやるから
お願いだから、この子をウチに置いてあげて!」
年長、年中の女子たちが、一丸となって必死に懇願するのです。
まさかこんな展開になるとは、予想もしていませんでしたが
どの子もそれぞれに、自分の経験を
小さなペンバに重ねあわせて
「絶対に、余所になんかやらない!」という決意が見えました。
ペンバは、やせ細って、お腹が突き出て
誰が見ても一目で、栄養失調だと分かります。
このまま受け入れないと、
また、たらい回しの生活を
強いられることは明らかです。
かといって、TCPの場合
子どもの引き受けは、
その子の人生、そのものを引き受ける事です。
重い決断が、迫られました。
様々に悩み、迷った結果、
止むに止まれぬことならば、
良心に照らし合わせて決断し
あとは懸命にやるだけです。
こうして、ペンバは
クンデ・ハウスの一員になることが決まりました。
新しく子どもを受け入れる決断ができるのも
サポーターの皆様のご支援のお蔭です。
ありがとうございます。
可能性に満ちた未来を手にした
ペンバ・ヤンチェンの成長を
共に見守って頂けましたら、幸いです。
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