ではでは、本日も東京事務所よりUPいたします。
特別なことのない限り
毎日夕食後は
アパーによるチベット語の授業が行われます。
(参照→盛り上がってます!チベット語の授業)
こちらが、授業風景。

これが予想以上に「スパルタ」で
ちょっとびっくりです。
長い指し棒を持ったアパーが
白板をバンバン叩きながらリズムを取って
まずは、発音の練習。
よそ見をしようものなら、指し棒で
「べちーん!」と遠慮なく叩かれます。
声が小さいと
「もっと、しっかりっ!!声をだして!」と
怒られます。
いつもニコニコでやさしいアパーが
この時だけは、まるで別人です。
アパーの豹変振りがあまりにも激しいので
思わず、加藤に
「どうしてチベット語のときだけ、あんなにアパーは厳しいの?」
と、聞いてしまいました。
この春まで、インドのゴンパの僧侶だったアパーは
(アパーの還俗話は、いつか別の機会に書きたいと思います。)
初めはとってもやさしく、チベット語を教えていたのだそう。
それを見たアムチが
「駄目な時は、ちゃんと叱らないとダメだ!
それが本当に子ども達のためだったら、殴ることも必要だ。
もし子ども達がチベット語を満足に出来ないなら
それはアパーの責任だからね。」
と言ったのだそう。
その日から、アパーは豹変したのだそうです。
真面目なアパーは、
子ども達のチベット語の責任を
一手に請け負うと腹を決め
厳しく臨むことにしたようです。
お陰で、子ども達のチベット語は
目を見張る上達振りです。
勉強が苦手のパサン・ワンモ。
彼女は亡命政府のナムギャルスクールに通っていて
今学期の成績は、残念ながらほとんどの教科が
ギリギリ合格点だったのですが
チベット語だけが、スバ抜けて上位でした。
ひとえに、アパーのスパルタ授業のお陰ですね。
3月の時点の子ども達を知っているだけに
たった4ヵ月半で、
こんなにも、いろんなことを身につけていることに
本当に驚かされました。
「教育って、素晴らしい!」と
初めて、心からそう思いました。
でも、教育の本当の素晴らしさは
単に、知識を身につけるということではないと知りました。
知識を身につけることによって
子ども達が、確実に「自信に満ちてきた。」のです。
どの子の中にも、メキメキと
何かが芽生えてきているのを感じました。
おまけ。

↑お坊さんだったアパーの文字は
素晴らしく達筆です。
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