妙法寺をあとにした一行は
カトマンズに向けて、帰宅の途に着きました。
途中のドライブインで昼食の後、
一路、カトマンズへとバスを走らせます。
途中で、こんなに立派なバナナを買いました。

ひと房、丸ごとです。

たくさんのバナナに、車内が盛り上がっています。
カトマンズまであと2時間と言うあたりで
何と、ガス欠…。
補助タンクからガソリンを移すホースが無くて
ドライバーさんが民家に借りに走ったりと、いろいろありながらも
無事にクンデ・ハウスに到着しました。
TCP設立以来、初めての旅行です。
子ども達にとっては本当に大きな出来事でした。
どの子も口々に
「これまでの人生で、一番楽しかった!」と言っています。
転校して、今の学校に行く様になってから
学校のお友達たちが、お休みの度に
色々と出掛けたり
旅行に連れて行ってもらったりしているのを
とてもうらやましく思っていた、クンデ・ハウスの子ども達。
予算も厳しいし、そんなことは贅沢では…?という思いが
スタッフにも大いにあって
これまで旅行なんて考えてもみませんでしたが
「難民だから」と何でも我慢させたり
周囲の目を気にしすぎることが
もしかして、子ども達を抑圧しているのかも知れない…
と思わないわけでもありませんでした。
今回、日本からご訪問頂いたサポーターさんが
予算を組んでくださったこともあって
思い切って、旅行を実行しました。
本当に思い切った決断でしたが
行って良かったと思います。
子ども達が体験した、数々の出来事は
楽しい思い出を作ってくれただけではなくて
確実に、子ども達を成長させてくれました。
ホテルでの宿泊、
日本食に触れる体験と、日本式の食事のマナー
集団行動での規範、
場面ごとの臨機応変な判断
公共の場所を見学する時のマナー、など
日常の生活だけでは得る事の出来ない学びが
そこにはありました。
今回の旅行で、子ども達はそれぞれが自信を得て
何だか、帰宅後から、すごく落ち着いた態度なのです。
これはスタッフにとっても、ちょっと意外でした。
やはり、外の世界を体験させることは
子ども達の成長にとって、必要な事なのだと思いました。
旅行を企画して下さったサポーターさんに
それぞれが、お礼の手紙を書いていました。

ボートに乗った事、博物館やデビッドホール、洞窟を見学した事
それに今回初体験の、日本食の数々を
細かく書いたイシの手紙です。
アイスクリームをご馳走して下さった事も
とても嬉しい出来事だったようです。
こちらは、カンドの手紙。

今回食べた、いろんな食べ物や
見学場所を象徴するものが
手紙を取り囲むように、描かれています。
「pokharaは、とてもたのしいかたのです。
このじゃんぶ、とってもありがとうございます」
と書かれています。
「じゃんぶ」は、「全部」 と書きたかったみたいです。
こちらは、クンサン。

クンサンは、しっかりした字で
楽しかった思い出を綴っています。

これは、チュズム。
お城のように見えますが、泊まったホテルを描きました。
すごく立派なホテル!!だと思った感じが、良く出ていますよね。
たくさんの意味において
有意義な体験をさせて頂いて
今回の旅行には、本当に感謝しています。
ご招待下さった、サポーター様、ありがとうございました。
また今後も、子ども達の自信となるような体験を
いろいろと考えて行きたいと思います。
スポンサーサイト