長かった秋休みも終わり
今日から、学校が始まりました。
今回の秋休みには、色々な事がありました。
一番大きな出来は、クンデ・ハウス全員での
ポカラ旅行。

これまで、旅行に出掛けた事のなかった子ども達にとって
大きな思い出になりました。
そして、それはただの思い出の旅のみならず
一人一人が、自覚を持って行動する切っ掛けとなり
上手く表現できないのですが
旅行を終えた後、また一段階、子ども達が成長したことが
確実に実感できるという
予想外の成果をもたらしてくれました。
子ども達にとって
外の世界を体験する事が、どれだけ重要かを
スタッフ自身も、感じた旅でした。
そんな中でも、
一番大きく変化したのは、チミです。
実は、チミの大きな変化の要因は
以前から日本人補習校でお世話になっている
小川先生のところに、
1人で2泊のお泊りに出掛けたからなのです。
クンデ・ハウスに来た当初から
飛びぬけて個性的だったチミ。
決して周りに流されることがありません。
それは個性として良い反面
気に入らなければ、トイレにこもって学校へも行かない…
という、実力行使に出たりもしました。
だんだん成長して、現在は中間反抗期。
チミのみならず、年中さん達は
スタッフの言う事に対して、聞こえないふりをしたりするようになりました。
「これも成長の証」と思っていたスタッフですが
強烈な個性をもつチミの反抗期は
ちょっと他の子と違う感じがして…。
良い個性をつぶさないように…と思えば思う程
どのように接するべきか悩み
事あるごとに、教育のプロである小川先生にご相談し
ご指導を仰いできました。
「ちょっと家に、泊まりにいらっしゃい」と言って頂いたので
この秋休みの間に、チミは一人で、
小川先生の家に、2泊の合宿に行きました。

小川先生と、チミ。
先生のご自宅は、抜群のロケーションに
クンデ・ハウスよりも広い素敵な邸宅
そして、広大な庭があります。
その庭には、果実がたわわに実り、魚のいる池があり…
子ども達にとっては、夢のような場所です。
そして先生のお宅のご飯は、比べるのもおこがましいのですが
本当にゴージャスで美味しいのです。
そこで3日も、先生ご夫妻を独占して、
きっと「帰りたくない」などと言うのでは?
と思って送り出したのですが…。
3日目に帰ってきたチミは
驚くほど落ち着いて
自信に満ち溢れていました。
一体、先生のお宅で、何があったのでしょう?
ひと時、集団から離れることで
自分を再認識した様です。
1人1人が特別な存在で、愛されているという事が
ストンと腑に落ちたようでした。
とてもいい待遇でもてなして下さったけれど
それを自分だけで独占したいとは思わなかった様です。
クンデ・ハウスで仲間と一緒にいる事の、
何気ない日常の大切さも、身に染みたようです。

自信に満ちて、落ち着いた様子は
しっかりとした肉体に、
ゆるぎなく確信に満ちた魂が乗っているように見えて
確実に、何かが変化したことが分かります。
小川先生、ありがとうございました。
こうして、たくさんの方々の支えとご協力に
本当に、感謝しています。
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