震災4日目 現地からの報告


日本時間28日16時ごろ、ネパールの加藤と連絡が取れました。
地震の当日に連絡がついて以来、実に3日ぶりの事です。

状況は困難だが、みんなで何とか頑張っているとの報告でした。
きっと多大なご心配を頂いているだろうから、無事であることを是非、
サポーターの皆さんに伝えて欲しいとの伝言です。

以下、加藤からの報告を、とりまとめてお伝えします。

まずは大地震が来た時の状況ですが、
土曜日のため、子ども達は学校がお休みでした。
子ども達の通う学校は、クンデ・ハウスよりも被害がひどい地区にあり、
なおかつ校舎が非常に老朽化しているので、
地震が土曜日だった事は本当に不幸中の幸いでした。
ネパールは土曜日が休日なので、どの家庭も比較的離散しないで、
家族がまとまっている状況だったのは、本当に良かったと思います。

お休みのため、朝から男の子達はアムチの診療所に行って、
製薬作業のお手伝いをしていました。
今回の地震で、残念ながらチベット予防医学室の診療所のビルは半壊しました。
余震で倒壊する可能性があるため、現在は近づく事が出来ません。

地震のひどい揺れを感じ、アムチと男の子達は、何とか外に逃れました。
それは正に「命からがら」という状態でした。
アムチと男の子達は、余震の続く中、徒歩でクンデ・ハウスを目指しました。

一方その頃クンデ・ハウスには、加藤、アチャ・イシ、
女の子たちが休日を過ごしていました。
本来土曜日は、加藤の息子を日本人補習校に連れて行くため
加藤は不在のはずでした。
朝、学校に子どもを送り届けた後は、大抵、
今回多くの建物が、甚大な被害受けたタメル地区で、
個人的な仕事の取引先を回ったり、
高速インターネットのカフェで事務連絡をまとめたりというのが慣例なのですが
幸いにもこの日は、日本人学校の送迎はアムチが行っており、
送り届けた後は、アムチも診療所に戻って、
男の子達と作業をしていたのでした。
もし万が一、加藤がクンデ・ハウスにいなかったら
地震に慣れていないアチャ・イシと子ども達だけで
パニックになっていたのではないかと思います。

日本人補習校に居た、加藤の息子とエリ先生は、
地震の後、2人でクンデ・ハウスをめざし、無事にたどり着く事が出来ました。

震災直後から、国内の電話が不通で、
お互いにスタッフ同士で連絡を取ることが出来なかったのですが、
夜までには無事に全員が、クンデ・ハウスに集合できました。
但し、強い余震が頻発するので、建物の中にいる事は危険と判断し、
この日は夜を屋外で過ごしました。

地震当日に電話が通じた際には、
クンデ・ハウスはほとんど被害なしと報告しましたが
その後、じっくりと建物をチェックすると
たくさんのひび割れが入っていて、やはり不安な状況です。
雨の降る夜もあり、雨をしのげるほどの厚みのある大型シートの準備が無いため
現在就寝の時だけは、クンデ・ハウスの中で寝ています。

クンデ・ハウスの建物は、
オーナーがイギリス在住のお金持ちなネパール人なので、
他の建物に比べれば、数段強固な作りです。
ただそれでもやはり、地震に向けた根本的な仕様ではない為、
本震と余震で、だんだんひび割れが発生してきている様子です。

クンデ・ハウスのある地区は、
1割程度の建物が倒壊しています。
また多くの建物で、窓ガラスが割れています。

震災翌日からは、今後の生活のめどを立てるため、
飲料水と食料の確保に奔走しました。
幸い、ご近所の小さな店舗で少しづつ小麦などを売ってもらえた事もあり
28日時点で、あと4~5日分の食料を何とか確保しています。
飲料水に関しては電気がないため、井戸の水が汲みあげられず、
子ども達がペットボトルを持って、村の共同の湧水に水を汲みに行っています。
飲料水に関しての状況はどの家庭も同じなので、
長い行列が一日中絶えることなく続いています。
この地区への飲料水、食料の支援は、まだ一切届いていません。

クンデ・ハウスから一番近い場所にあり、
いつもお世話になっていた「ルンバ」という2階建てスーパーが全壊しました。
当時、建物内には17名がいて、
アムチも毎日ガレキの撤去作業に参加していましたが
残念ながら全員が、ご遺体として発見されました。

震災後4日が経過し、どの店も既に物資が尽きて、
シャッターを下ろしています。
今後、食料の確保が非常に困難になると思われます。
あらゆる手段でスタッフが、食料の調達に奔走しています。

25日以後、何度電話をしてもつながらない状態でした。
あらゆる方法を試みて努力しましたが、叶いませんでした。
この日「Hotel Yak and Yetiのみ、この時間電話が通じるらしい」
という噂が流れたので、急いで加藤はホテルに向かい、
電話を掛け、3日ぶりに連絡がつきました。
1回の通話は2分程度で強制的に回線が落ちるようになっていて、
何度かに分けて会話しました。
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