地震直後は、電気がない事もあり
井戸の水を汲み上げる事が出来ませんでした。
でも、その後、電気が復旧し
ごく短い時間の通電の間に、タンクに井戸水を溜めて、
地震後最初に頭を洗ったのが、4月30日。
地震発生6日目のことです。

汲み上げる井戸の水は、驚くほど茶色くて…。
でも今は、この水だけが頼りなので
みんなでシャンプーしました。
かなり大きな余震も来る毎日。
寝るとき以外は、家の外で過ごすストレスや
かと言って、敷地の外に勝手に遊びに行けない不満や
時々起る、大きな余震の恐怖や
大好きな学校に行って、お友達と会えない寂しさなど
色んなものを抱えているはずの子ども達ですが
こういう時に、あまりマイナスに心が偏らずに
今の状況の中で、最大限に楽しむことを見つけて
執着せず、楽観的なのは、
チベット人の特徴のように思います。
日本で報道される、被災地の写真は
人の目を引く様に、一番センセーショナルな部分を切り取りがちです。
だからきっと、カトマンズ全体が、
壊滅的に破壊されたような印象を
お持ちの方もいらっしゃると思うのですが
そんなことは、ないです。
被害の酷い地区もあれば
比較的少ない地区もあります。

人々が静かに祈りをささげる写真も、よく目にしますが
そんな風に、沈痛な面持ちで一日を過ごすわけでもないです。
地震の前であれ、後であれ、
生きている限り、日常があります。
そしてそこには、笑いだってあります。
こういう状況の時だからこそ、人間の底力のようなものが
メキメキと頭角を現してきている気がします。
そんなメキメキ感の溢れる現地の写真も
少しづつ、お伝えできればいいなと思っています。
明日、第2回目のTCP医療チームが
ラスワに向けて出発予定です。
アムチは、体力も集中力も200%発揮している状態です。
たくさんの方々の、外傷を癒すと同時に
決して取り残されたり、見放されたりしていないのだという
安心感を、届けて来てもらいたいと思います。
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