本日西暦の6月2日は、サカダワです。
サカダワとは、チベット歴の4月のことで
この月の15日(満月の日)は
お釈迦様が生誕し、成道し、涅槃された日とされているので
チベット人にとっては、とりわけ重要な日なのです。
サカダワ月は、その初まりの日から満月まで
チベット人達は肉食をつつしみます。
クンデ・ハウスも例年は、完全なベジタリアンですが
今年は地震などもあって、ちょっとゆるめの食事で
今日の日を迎えました。
サカダワの日の前日は、
夜を徹して、スワヤンブナートをチベット人達がコルラします。
昨晩、アチャイシは子ども達を連れて
スワヤンブナートにコルラに出掛けました。
サカダワの恒例行事です。
…その写真が無いのは、残念ながら加藤が
体調を崩して、コルラに参加できなかったからなのです。
スワヤンブナートは残念ながら現在も
寺院が破損してしまって危険なため
ロープを張られたまま、入る事が出来ません。
ネパールにとっては激動の5週間でしたが
こうして今年もコルラをしながら
サカダワを全員で迎えることが出来て、感謝です。
これまでのどの年にも増して
こうした普通の日常が、
かけがえのない大切なものだと感じています。
ネパール地震に際しては
多くの方々にご心配を頂き、ありがとうございました。
幸いにもTCPには人的にも、物質的にも
大きな損失はありませんでした。
しかしネパール自体は、大きなダメージを負い
人々もそれぞれに、心に大きなトラウマを残しました。
子ども達の学校の校舎は、
小学部が使う校舎に置いては、
全く建築的には無被害の状態でしたが
それでも親御さんたちの強い反対で
教室には生徒を入れていません。
全員が外で、半日、
歌を歌ったり、踊りの練習をしたりしています。
先生も半分以下しか、登校されていません。
もうすぐ雨季が始まるので
このままという訳にも行かないのですが
学校の授業でさえ、この様な状況です。
カトマンズ市内では、未だに多くの方々が地震の恐怖から
建物に問題のない家であっても、入る事を恐れて
外で生活されています。
あらゆる側面において、まだ
希望と言えるようなものが見いだせる状況ではありません。
特に山岳部においては、
被害の詳細が日々、さらに明らかになっていますが
多くの場所で、救援や支援が必要な状態が続いています。
雨季のタイムリミットも迫ってきてはいますが
少しでもそれらの支援に寄与できればと考えています。
震災以後、多くの方々に
たくさんの義援金をお寄せ頂き、ありがとうございました。
その中でも、これまで全くTCPの事をご存じなかったのに
ご信頼を頂いて、義援金を託して下さる方がたくさんおられて
本当にありがたいです。
名古屋市中川区で「ネパールアジアンキッチン マチャプチャレ」を
経営されている前田様も、そんなお一人です。

「お店の客様からご寄附いただいた大切なお金ですので、
使い道が明瞭で信頼できそうなところということで、
送金させていただきました。
お会いしたこともないのに変ですが、
HPやブログなどを拝見してそう感じたからです」
そうおっしゃって、お店の募金で集めて下さった72,639円を
お送り下さいました。
こんなにもたくさんの義援金をお寄せくださり
ありがとうございます。
「信頼できそう」だと思って下さった事に
改めて身が引き締まる思いです。
前田様、そしてマチャプチャレのお客様方のお気持ちを
支援の形に替えて、被災された方々にお届けします。
ご協力を頂きまして、ありがとうございました。
チベット人の間では
サカダワの月に行った善行は
通常の数百倍ものご利益が、もたらされると信じられています。
ネパールをご心配下さり
義援金にご協力を頂きました皆様に
たくさんのご利益がもたらされるようにと願っております。
ありがとうございました。
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