新憲法公布 その後


9月20日に、新しい憲法が公布されたネパール。
公布後の2日間は、政府のお達しなどもあって
色々な場所で国民もそれぞれ、自発的にお祝いしたりして
祝賀ムードが高まりました。

ところが、一転
3日目あたりからは、またもや多くの地域で
バンダが始まっています。

それぞれの立場で、色々な主張があり
それをゼネスト(バンダ)と言う形で表現しているのです。

例えばその主張とは、どんな感じなのか、その極一部を
ものすごくざっくりとご紹介すると…

インド国境に近い人々は
宗教的、文化的に考え方の近いインドに、親近感があります。
もういっそのこと、ネパールみたいに小さな国として頑張らないで
インドの州になってしまえば?とさえ思っている人も
少なからずいるとの話です。

一方、カトマンズの人々は
最近では中国に活路を求める人が多いです。
目に見えて、多くの投資が中国から行われている成果だと思います。
今回の震災においても、中国は「目に見える派手な活躍」に
重きを置いて活躍しているようにも見えました。
(あくまで日本人視点での観察です)
そんな訳で、特に地震の後、カトマンズでは
「中国と仲良くした方が良くない?」と思っている人が
多いと感じています。

またこの他にも、大学生やいわゆる知識人と言われる人たちを中心として
「中立を貫き、ネパールは国として独立して存在すべき」という主張の人々がいます。

国の未来に対し、全く方向性の違う考え方の人達が
新憲法をめぐって、バンダと言う形で
自らの主張を表現しています。

バンダがひどくて、インドからの物資の輸送路が断たれ
カトマンズでは深刻な、ガス、ガソリン不足です。
そしてどうやら物不足は、バンダのせいだけでもなくて
新憲法に不満を示しているインド政府が
経済的な圧力をかけて、物資が不足しているという話もあります。
いずれにしても、エネルギー関連の不足度合いは、深刻です。

TCPは1ヶ月前から
販売店の待機リストに載せてもらって
ガソリンとガスの順番を待っていますが
いつまで経っても、買うことが出来ません。

先週はガスの販売店の前に
朝から3時間も並びましたが
結局、モノがなく買う事が出来ませんでした。

食料の不足も、日に日に深刻になって来ています。
ここ3週間ほどは、肉にもお目にかかっていません。
人間はまだしも、番犬たちにとっては
いつもは肉屋さんで調達する骨が、入手できない為
ずっと炭水化物の残飯のみを食べています。
そのせいか、何だか元気がないのです…。

スタッフは毎日、食料の確保に奔走しています。
でも、ガソリンが無いためバイクで買い物ができず
数十キロの食料を、自力で運ばねばなりません。
本当に重労働です…。

そしてどうやらぼちぼち、来週の末あたりから
学校に通うスクールバスを動かすガソリンもなくて
学校が臨時休校になる可能性が出てきました。

現に本日より、ガソリン不足の懸念から
政府による車両規制が行われ
隔日で偶数と、奇数ナンバーの車両が順番に
規制を受けることになりました。
ちなみに本日は、偶数ナンバーのみが通行して良い日です。

こんな規制がどれほどの結果を生むのか疑問ですが
実はこの偶数&奇数の規制は、これまでも何度も行われていて
ネパール国民にとっては、おなじみの手法です。


…こんなことばかり書き連ねていると
何だか気持ちが沈んでくるかと思うので
ネガティブな空気を吹き飛ばすべく
にぎやかな子ども達の画像を貼っておきますね。
20150922_203851.jpg
今日の男子部屋。

ワイワイとみんなで宿題をやり
それが終われば、何やかんやと戯れて
始終楽しそうです。

いろんな不自由はあるとしても
明日も笑顔で頑張りましょう!
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コメント

インド国境までトラックは来てるのだけどインド税関が安全を理由にサボタージュしてるので数1000台のトラックが立ち往生してるみたい。

あと2週間でダサインが始まるので、それまでに解決できなければ死活問題になるので、、

政府は譲歩するか国軍を送るか選択することになるだろうね。

もう少し様子を見てからでいいけど、非常食を考えないといけないかもしれません。

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