連日、ネパールでの物資不足の状況をお伝えしておりますが
特に大きな変化はなく、さらにガス、ガソリンの不足は深刻さを増しています。
こんな時期にも関らす、サポーターのkmさんが
金曜日からクンデ・ハウスをご訪問下さっています。
チケットを手配された時には
「ベストシーズンのネパール旅行!」だったはずなのに
新憲法公布後の混乱で、「非常事態のネパール」です…。
会社の休暇を取得して来て下さるのに、
この様な状況で、本当に申し訳ない気持ちです。
「もしかしたら、レストランなんかも全部閉まるかもしれません。
どうかご自身の非常食の準備もなさってお越しください」
と申し上げざるを得ない状態でも
チケットをキャンセルせず、そればかりか
「行く必然性というか業というか、そのようなものがあれば、無事訪問できるものだと思ってます」と
使命感を帯びて、色々な物資の運搬を引き受けて下さり
本当に感謝です。
そんなkmさんから、現地の様子を伝えるメールが
東京事務所の石川の所に送られて来ました。
内容を要約してお伝えすると…
訪問者も少なく、空港でのビザはすぐに取得できたそうです。
こんな時期なので、荷物は開封検査されるかと恐れましたが
日本人は税関での申請書も記入不要のフリーパスだった模様です。
空港からホテルまでは、業者が運営する
乗り合いのマイクロバスを利用し、移動されたのですが
ツーリストエリアのタメルでも、昼間は全然タクシーがいないそうです。
通常、タメルからクンデハウスまでは
タクシーで400Rpくらいなのですが
この日は1,500Rpと言われ
交渉して900Rpまで値段を下げて乗ったそうです。
クンデ・ハウスでは、やっぱり子ども達が痩せていて
㎞さんが持ち込んでいただいた滋養強壮のサプリメントを
飲ませて下さったそうです。
「 家族4人程度ならお金さえあればしのげますが、
(TCPはスタッフを含め)20人程度いるので困難ですね」
とメールに書いてありました。
人数が多いだけに、食料もガスも消費量が多いクンデ・ハウス。
今のところ、ツァンパとインスタントラーメンで凌いでいます。
朝晩が寒くなってきたので、せめて夜だけでも
少し暖かいものを子ども達に食べさせたいと思っているのですが
それも段々と、叶わない状況になって来ています。
こちらは、ツェンパを食べる子ども達。

さすがに連日、ツァンパだけでは飽きてしまうので
チベットの乾燥チーズ「チュラ」を入れたり
ミックスナッツ、チョコレート、黒蜜、ハチミツ、ピーナッツバターなどを入れて
なるべく味にバリエーションを持たせる工夫をしています。

徐々に痩せてはきたけれど、子ども達の笑顔だけが救いです
かなり状況は、厳しそうです…。
来週の火曜日からはダサイン(収穫祭)が始まりますし
そうなると、政府の機関も学校も、
全部が2週間のお休みになります。
もしかすると、ダサインに突入すると、
ネパール政府のインドとの交渉も、その期間はお休みでしょうか?
そうだとしたら、本当に恐ろしいです…。
既に、ガソリン不足でスクールバスが運行できないため
先週から、私立学校の多くが休校になっていますが
そんな中でも、子ど達の通うバヌバクタスクールは
地震の授業の遅れをこれ以上増やさない様にと
頑張って、運営してくれています。
学校の閉鎖は、子ども達の精神に大きく不安をもたらすので
こうして最後まで開校して下さる努力に、感謝です。
こんな非常事態にもかかわらず
日本では全く報道されていないので
やっぱりネパールの国際的な注目度は、
とても低いのだと思うと、何だか淋しい気持ちになってしまいますが
早く状況が打破される事を願いながら
また一日を、無事に送りたいと思います。
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