先日、たくさんの素敵な本を
ネパールの日本人学校さまより頂いたことを
お知らせしました。
(参照→10月13日ブログ「きれいな本」)
あれ以後、子ども達は熱心に本を読んでいます。
中でも一番熱心なのが、ヌモ。

クンデ・ハウスで一番ちいさなヌモは
本当は「ペマ・カンド」という名前なのですが
成績優秀で表彰された「ペマ・カンド」と同じ名前なので
クンデ・ハウスでは「小さな女の子」を意味する
「ヌモ」と呼ばれています。
以前ご紹介した、この素敵な笑顔の子がヌモです。

ヌモのドアップ。
ヌモは、本当に本が大好き。
とにかく、1人だけ別行動をしたって
本が読みたいのです。
おかげで、ぐんぐん文字を覚えて行きます。
ヌモは、お父様も、おじい様も
チベット本土の有名なお寺のリンポチェ(転生ラマ)です。
二人の兄も、幼少の頃にそれぞれ、
別のお寺のリンポチェと認定され
ゴンパに引き取られました。
その後、お父様が亡くなり、
病気で長く床に臥せったままのお母様が
食べることさえ満足に出来ない生活のなか
ご自身の人生の残り時間を考えた時
クンデ・ハウスに行かせることを決意し
ヌモを亡命させたのでした。
ヌモは、
「絶対にチベットには帰らない!」
「クンデ・ハウスが大好き!」
と言っています。
頭のよい彼女は
「帰りたいと言えば、お母さんが困る。」
「クンデ・ハウスに来たチャンスを逃したら、人生を変える方法はない。」
と言うことを、本当は分かっているからです。
きっとお母さんと別れる時
なぜ今、亡命するのかを、厳しく説かれたのでしょう。
ヌモが一生懸命勉強するのは、お母さんのためです。
いっぱい勉強して、いい仕事について
たくさんお母さんに仕送りをして
病気を治してもらうためです。
わずか4歳、
幼い子どもの決意としては切なくなる内容ですが
ここを出発点として、
絶対に人生はどんどん変化していくはず。
ヌモの無限の可能性が
どんな方向に伸びていってもサポートできるように
TCPもがんばります。
今日も元気いっぱい、笑顔のヌモです!
スポンサーサイト