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クンデハーバルクリニック


アムチの診療所の正式な名前は
「クンデハーバルクリニック」と言います。

診療所で、薬の原料を袋詰めするアムチ。
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後ろの棚は、薬草を粉末にした薬の原料です。
常時、100種類以上あります。

脈診の診断に合わせて、
これらの原料をその場でブレンドします。
よく使うブレンドは、既に配合済のものもあります。

同じ症状に対して処方するにしても
その場で、その人の体質に合わせて
微調整して調合をするので
つまりは全てオーダーメイド。
考えてみれば、とても贅沢な事ですよね。

開院当時、患者様は100%チベット人でしたが
今ではチベット人とネパール人の割合が半々です。
ネパールの方々の間にも、
その診断の正確さと治療の有効性が
確実に浸透してきているのを感じます。

ネパール大震災の後
ラスワに医療支援に行かせて頂いたご縁で
その後もラスワの方がカトマンズにいらっしゃる際に診察を受けに来られ、
お越しになれない方々の分もチベット薬を持ち帰られます。

医療支援後、村の方々から
「仮設の診療所を準備するので、ひと月に数日で良いので診療に来てもらえないか」
と熱心にご依頼を頂いているのですが
TCPには車が無く
医薬品の準備や運搬などの自己負担を考えると
安易にお引き受けできない状況です。

地震以前からも山間部にはニセ医者の巡回診療詐欺が多く
医療知識が無いのに勝手な検査や投薬を行い、
巨額の費用を請求されて騙されてきた村人たちにとって、
しっかりと話を聞いて診療に当たり症状を改善させるアムチは
心身共に健康を管理してくれる心強い存在の様です。
今後もまずは診療所の安定した運営を軸としながら
山間部の支援について出来る事があれば
ご協力させて頂きたいと考えています。


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調べ物をするアムチ。

…でも実を言うと、これ
「運営報告書用の写真を撮るよ!」と言うと
いそいそとジャケットを羽織っていたので
ちょっとだけやらせ写真です。

常に黒いTシャツと黒のジーンズ姿。
ジョブズ並みのノームコアスタイルです。
もちろん、服装にお金を掛けられないという事情もありますが
それでも結構、ジーンズ選びにはこだわっています。
そんな姿に、カンパの粋を垣間見ます。

本日も早朝より診療所で診察し
午後は薬草の精製を行うアムチです。
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