この度、クンデ・ハウスに
新しいメンバーを迎えることになりました。
ラクパ・センゲ 5歳です。

両親と兄弟で暮らしていた村が、
ネパール大震災でほぼ全壊の状態となり
その際に家族を全て亡くしました。
震災以後は孤児として、寄宿学校(かそれに似た施設)に預けらましたが
いずれも長期でなく、数回にわたって様々な施設を転々と移動させられた後
最終的にアムチの友人の僧侶を通して、TCPへの引き受け要請がありました。
震災後、これまで転々として来た各施設での引き受けは
外国からの寄付などで賄われていたと推察されるのですが
この春でそれらの資金が尽きて、同じ境遇の子ども達が
一斉に行き場を失っている様子です。
クンデ・ハウスにも6名の孤児の引き受け要請がありましたが
小さな組織ですので、養育の人数にも限界があり
身元調査と数回の面接の後
緊急性が高いと判断した男児1名を
新しくクンデ・ハウスに迎える事になりました。
震災の復興の道のりはまだまだ遠く
時間の経過とともに
保護者を失った子ども達の境遇も悪化しています。
そんな子ども達を見る度に
「何とかできないか…」と思って心が痛みます。
クンデ・ハウスの児童の受け入れは
その子の人生を丸ごと引き受ける大きな決断です。
また一つ大切な命を養育する責任感に
身の引き締まる思いです。
スポンサーサイト