チベットに興味のある方ならご存知の
早稲田大学教授、石濱裕美子先生。
シリアスなチベット問題に関するあれこれが
軽快な語り口で、分かりやすく綴られた先生の有名ブログ
「白雪姫と七人の小坊主達」。
11月26日のブログにTCPのことを書いて頂いており
(→こちら「支援プロジェクトはかくありたい」)
これをタイのバンコクでお読みになった田口様より
メールを頂戴しました。
たまたま、このブログの掲載の直後
田口様のご友人のFelix様が、
ネパールのカトマンドゥのゴンパに、瞑想に行かれるとのことで
「必要な物資を、バンコクより運搬します。」と
お申し出を頂きました。
日本で買うよりも安く
ネパールで買うよりも格段に品質のよい物が
手に入るバンコク。
とてもありがたいお申し出でした。
遠慮なく、必要な物資をリクエストさせて頂きました。
頂いた物資の数々。

同じ海外で暮らす日本人だから…と
懐かしい日本の味の数々も荷物に入れていただいていて
(貴重な日本食を、分けていただいてありがとうございます!)
そのお心遣いには、本当にホロリとしてしまいました。
子供用の下着類、マスク、植物石鹸、ヘアゴム、
USBメモリースティック、通学靴などをご寄付頂きました。
中でも、もっとも緊急に必要だったのが通学用の靴。
(写真の物資の一番手前に映っています。)
ネパールには、粗悪な中国製の靴しかなく
値段も結構高いのですが、たった1週間で壊れ始めます。
クンデ・ハウスでは、物を大切にすることを教育しているので
壊れたからといって、新しいものは与えません。
縫い目が切れたところを、何度も縫い直して履かせています。
しかし結局、何度も縫ううちに、本体の合皮の部分が弱って
最終的に、補修することも出来なくなってしまうのです。
安くて品質的に満足できる通学用の黒い靴を
日本でも、ずいぶん探していましたが
なかなか良いものがありませんでした。
田口様はご友人の出発までの非常に短い時間に
何度も街まで靴を探しに行ってくださいました。
そしてとても素敵な靴を発見して下さったのです!
本当にありがたいです。
こうして頂いた通学靴。
今回は見本品と言うことで、その数が5足。
いつもは支援物資を頂いても、決して争いになどならないのですが
今回ばかりは、靴を目にした途端
「これ、私が履くー!」
「いや、僕だよ。」
「いやーん、だってあたしの靴、クギが出てて痛いもん。」
「そんなの、僕の靴だってクギが当たって痛いー!!」
「私の方が、痛いもーん!」
「いや、僕の方が痛いぃぃーーー!!」
…と激しいバトルが勃発(恥)。
最終手段として、縫うことが出来なくなった靴を
アパーがクギで留めて履かせていただのですが
我慢強い子ども達は、痛くても文句を言わないのです。
補修のクギが足に当たって、本当は相当痛かったようです。
新しい素敵な通学靴を目にした途端
これまでの我慢が爆発したようで
初めて、人より先に物を欲しがりました…。
ごめんよ、子ども達(涙)。
こうして通学靴もバンコクで買えることが分かり、一安心です。
これからはスタッフが、バンコク経由でネパール入りして
物資を揃えたいと思います。
物資をお送りくださった田口様
運搬をご担当くださったFelix様
本当にありがとうございました。
またこのように、ブログを通し
遠く海を超えたご縁をつないで下さった石濱先生
ブログに素敵な記事を掲載して下さり
ありがとうございました。
時に、その独特のブログの語り口から
石濱先生の人物像が誤った形で想像されているようですが
「研究者にも、こんな人がいらしゃるのか!」
と思うほどのスレンダー美人です!
先生の美人度合いをまだ未確認の方は
ブログをこまめにチェックして
先生がボランティアで講演されている
数々のチベット関連のイベントに
是非、足をお運び下さい。
大変、勉強になります。
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