今年になるまで知らなかったのですが
クンデ・ハウスから徒歩15分の場所に
ネパールの篤志家の寄付によって運営されている
PAM(Prisoner's Assistance Mission)という孤児院があります。
ここは、親が服役中などの理由で養育が出来ない子ども達が
生活している施設です。
PAMでは以前から、教育の一環で柔道の取り組みをされています。
海外青年協力隊の隊員で
最近とてもお世話になっているアサミさんからご紹介いただき
PAMで柔道指導にあたられることになったフルヤさんとご縁が出来ました。
フルヤさんはネパールで柔道を普及させる取り組みを
ご自分の使命とされて、個人で渡航し活動されています。
アサミさんもフルヤさんも、年齢はお若いですが
合理的な活動姿勢や
何にでも即座に対応できる発想力の柔軟さや
揺るがない信念が作り出す強さなど
本当に清々しく素晴らしい方達で
今回のご縁にとても感謝しています。
PAMの柔道のレベルは非常に高く
アジア選手権で準優勝をした選手が在籍しています。
今年2月、初めてPAMに見学に行かせて頂いたのですが
そのレベルの高さにびっくりしました。

決して大きくない道場のスペースいっぱいに
上は高校生から下は幼稚園の年齢の子達まで
気迫にあふれた練習が繰り広げられていました。

この時期、道場のトップ選手たちは
ナショナルチームの合同練習に参加していて不在でしたが
それでも素人ながらに、道場全体のレベルの高に
感嘆するしかありませんでした。

レベルの高さを物語る
数々のメダル。

そしてたくさんのトロフィー。
クンデ・ハウスのご近所に
こんな素晴らしい場所があったなんて!!
クンデ・ハウスの子達も
カトマンズ武道館での剣道指導が
開店休業状態になってから
柔道教室に席を移したのですが
武道館の修繕工事がなかなか終わらず
武道のお稽古に通いたいのに通えない…という状態が続いていたので
こちらのお稽古に参加させてもらえないかと相談をさせて頂きました。
そしてこの度、柔道の練習に
クンデ・ハウスの子ども達が初参加させて頂きました。
この日、PAMの大きな年齢の子ども達は
練習試合の為、道場には不在でしたが
小さな年齢の子ども達と一緒に
まずはアサミさんの指導のもと
ボッチャで交流。

既に何度かアサミさんのご指導を頂いているクンデ・ハウスの子ども達
ボッチャが大好きです。

まずはボッチャで体をほぐしながらの交流。
次はいよいよ柔道の練習です。

道場の子ども達は本当に礼儀正しくて
何事もキビキビと行動します。
キチンと人の話を聞き、自分を律することを身に着けた小さな子ども達。
柔道のレベルの高さもさることながら
ここで育まれる強さや人を尊重する態度や思いやりは
何にも代えがたい一生の財産になると感じました。

この日、クンデハウスからは、
パサン、デェチェン、チミ、ラクパ、ツェテン、タシ、タチェン、ペマが
参加させて頂きました。
2時間半、本当に楽しく練習させて頂きました。
貴重なご縁と機会に、心から感謝しています。
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