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東チベットでの地震


既にご存知のように
4月14日午前7時49分(日本時間同8時49分)
マグニチュード(M)7.1の地震が東チベットで発生しました。

震源は、北緯33.1度、東経96.7度付近と報じられており
ここは青海省玉樹の中心の結古鎮に近い場所です。

TCPの前身にあたりますミンドゥリン・プロジェクトは
その支援の拠点を、青海省玉樹吉尼賽という場所に置いていました。
今回の震源から、直線距離で約140Km離れた場所です。



ミンドゥリン・プロジェクト時代からのサポーター様より
現地の様子のお問い合わせがありました。
いたずらに不安を募らせるよりも
ますは状況の確認を…と思っておりましたが
現在のところ、報道機関からもたらされる以上の情報は
残念ながら、何ら確認できておりません。



現地は標高が高いため
夜間の冷え込みが厳しく
被災された方々の健康が心配です。
一刻も早い救援が必要であると言うのに、
中国政府は「外国の援助は受けない」として、
アメリカや日本の救援隊の派遣を断っています。

■下記:ニュースより転載■

【中国地震】
日本の援助隊派遣を断る「外国の援助は受けない」
MSN産経ニュース 2010.4.15 15:29

 中井洽国家公安委員長(防災担当相兼務)は
中国青海省で起きた地震で、
日本政府が国際緊急援助隊の派遣を中国に打診したところ
「今回は外国の援助は受けない」との返答があったと
15日、明らかにした。
国家公安委員会後の記者会見で述べた。

転載はここまで。


救援隊の受け入れ拒否などと言う
おろかな判断をしているうちに
被害者の生死の分岐点とされる
「72時間」が既に過ぎてしまいました。



結局のところ、このような場合に
私達が出来ることは、祈ること…。
そして現実的に、個人として最も効果的な貢献は
現金を寄付することだと思います。

しかし残念なことに、寄付の先を誤ると
被災者を全力で救う最善の策をとらない政府に
お金が流れることになります。
ご寄付をなさる場合には、
くれぐれも寄付先の団体の活動実績を調べ
信頼できるルートを選択なさってください。
そしてどうか、決してご無理のないようになさって下さい。

また、毎回のことではありますが
現地は厳格な情報統制の元にありますから
一刻も早く、中立的な報道機関の入域を許可させ
(既にCNNなど外国メディアは入域しているようです。)
ありのままの事実を自由に報道させるように
(↑これが重要です。)
圧力を掛けることも、貢献のひとつです。



「ここ数年、中国政府はチベット人の遊牧民を、
強制的に街に移住させる計画を実行しています。
今回の被災地区も、そうやって移住させられた
遊牧民の方々が少なからずいました。
強制移住などさせられず、遊牧生活をしていたなら、
粗悪な建物の下敷きになることもなかったのに…。」
今回の被災地区の出身のチベット人の方より伝わってきた話です。



命を落とされた方々の、ご冥福をお祈りし、
ご遺族の方々、被災者の皆さんに思いをはせ
一日も早く心と体が癒されることをお祈りいたします。


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