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地震 続報


TCPネパール現地に
被災地から直接もたらされた
地震の情報をお知らせします。

「玉樹の9割の家が崩壊している。
地震直後から、倒壊した家屋の瓦礫の下から
たくさんの救出を求める声があがっていたが
手の施しようがなかった。
死体が散乱し、重症の人達が一面にいて
とても歩ける状況でなかった。

漢族への援助は率先して行われているが、
チベット人へは、ほとんどない。

チベット人同士で、
ツァンパや即席ラーメンなどを分け合うなどしている。
郊外の寺から支援物資として、
食糧や毛布などが若干、届いた。

政府による救助活動は「異常に」少ない。

見かねた近郊の18の大僧院の僧侶が
救助に当たろうと玉樹ヘ向かったが
政府への不満がデモになることを恐れ
被災地区に入ることが許されない。
現在も500人の僧侶が、入域の許可がおりず
玉樹郊外で待機している。
しかし待ちきれない僧侶らは、強行に玉樹へ入り
人海戦術で独自の救出活動を行っている。

玉樹には8ケ所の孤児院があり
(1か所おおよそ50人前後の子供たちが入所)
すべての施設が全壊し
ほとんどの子供たちは生き埋め状態で亡くなった。

1~2万人の死者が出ている模様だが、
その数字は定かでない。
しかし中国側の出す数字以上に
たくさんのチベット人が亡くなっていることは確か。

CNNやBBCも中国に規制され、
映像やレポートの内容もすべてチェックを受け
報道の自由を失われてる模様。
一昨日より、ほとんどニュースに地震の報道は無い。


3日前から、僧侶たちの手によって
遺体が郊外に集められ、火葬を行っている。
その数、毎日700人以上。


チベット人が一番心配しているのは、
死の準備が全くできない突然の死で、
多くの魂が死を受け入れられずに
彷徨っていること。


遺体や家、土地に執着しないように
早めに遺体を処分して、
魂を転移してあげなければならない。


また、この混乱に乗じて
玉樹にある数100年前に建立された尊い仏塔を、
中国側が許可なく勝手にシャベルカーで破壊した。
この仏塔は以前より、中国側から取り壊したいとの申し出があり
その都度、僧院側から拒否されていた。」

以上が現地からの報告です。


今回の震災で、カム出身のアムチは、
親族、友人にたくさんの死者が出ました。
姪は、大怪我を負いました。
亡命の身では、助けに帰ることさえ許されません。
どれほどもどかしい気持ちかと察します。
毎朝、アパーと共に朝6時から
お寺のプジャ(祈祷)に参加しています。


ご心配頂いておりました
ミンドゥリン・プロジェクトの支援地には
地震の影響はほとんど無いそうです。



ダライ・ラマ法王は、今回の被災地を慰問して
被災された方々のために祈りを捧げることを
熱望されているとのことです。

被災地よりの報告からもご理解いただけるように
それは、現地のチベット人たちを
何よりも、慰め、癒し、活力を与えます。

どうか、この望みが叶えられますように。



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