バンダ


既に日本でも報道されていますが
ネパールの首都カトマンドゥでは
現在、無期限バンダ(ゼネスト)に突入しています。

このバンダは、反政府武装組織である
マオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)が
起こしたものです。

ここで、これまでのネパールの政権の移り変わりと
マオイストの関連についてまとめてみます。


2008年4月 
制憲議会選挙実施。
その結果、マオイストが全議席の約40%のを占めて与党となり
マオイスト主導の連立政権が樹立。

2009年5月 
各主要政党との対立により、
マオイストの突然の政権離脱。
これによりマオイストを除いた形の新政権発足。
以後、野党となったマオイストの激しい妨害で、
国会が開会できない混乱が長く続き現在に至っています。


バンダ中は、徒歩以外の移動手段がありません。
無理に車を動かしたりすると、丸ごと放火されます。
バイクも同じく襲撃されます。
いつものバンダだと、自転車は大丈夫だったりしますが
今回は走行不可です。
店舗は、マオイストの監視を恐れて閉店中。
意向に背いて開店すると、火炎瓶を投げ込まれたり
襲撃に会います。

5月1日のメーデーには、大規模なデモが
首都、カトマンドゥで行われました。
ニュースではこのデモを、下記のように報道しています。



■下記:ニュースより転載■

ネパール毛派が首相退陣求め大規模デモ、推定10~50万人
5月2日15時45分配信 CNN.co.jp


カトマンズ(CNN) ネパールの首都カトマンズでメーデーの1日、ネパール共産党毛沢東主義派がネパール首相らの退陣を求めて大規模なデモを実施した。警察の推計によると10万人、毛派側によると50万人が参加した。

市内には約1万5000人の治安部隊が展開し、店舗などは営業を中止してデモに備えたが、同日昼までに目立った衝突はなかった。

毛派側は、首相が同日中に辞任しなければ、2日から無期限のゼネラルストライキに入ると宣言した。一方、在ネパールの米大使館は関係勢力に自制を呼び掛け、問題解決の道を探るよう求めている。

東部からバスで10時間かけてカトマンズへやって来たというある女性は、CNNとのインタビューで「行事があるから来いと言われた」と、デモ参加の理由を語った。「国権を掌握するために来た」と話す参加者もいた。

同国では憲法制定の期限を5月末に控え、政治的緊張が高まっている。

毛派は2006年の内戦終結後、08年の制憲議会選挙で第一党となったが、同派のダハル首相は昨年、国軍トップの人事でヤダブ大統領と対立して辞任。現政権には参加せず、野党の立場から毛派元兵士の政治軍への編入などを要求している。

■転載はここまで■


5月1日の大規模デモは、
地方からバスでカトマンドゥに連れてこられた多くの人たちが
連れてこられた本当の理由も分からぬまま、
デモに参加させられたりしているようです。

無期限バンダの影響で、子ども達の学校もずっとお休みのままです。
商店が開いていないので、食料の調達も困難です。
実際は、マオイストの巡回のないときは
店は半分シャッターを開けたりしていますが…。
運輸手段がないので、食料品の値段が急上昇。
特に野菜(それも青物)は異常な高値になっています。

クンデ・ハウスでも大切に使ってきた
野菜の備蓄分が既に尽き果てて
今日は、アパーとアマーの二人で、
野菜を探しに出かけました。

まだ高くても、野菜が買えるうちはいいです。
そのうちに市場に、生鮮食品がなくなったりして…。
あるいは、銀行も閉鎖されたままですので
現金も、そのうち尽きてしまいます。
モノがあっても、現金がない…そんな状況になるかもしれません。
いずれにしても、非常に厳しい状況です。



「もしかしたら今回のバンダは、
 5月の終わりまで続くのではないか…。」
そんな噂が流れています。


食べ物も尽き、
教育の機会も奪われ、
病気の方々の診療もままならず…
こんな実力行使が、正しいはずがありません。

何より、この影響を一番受けているのは
経済的に恵まれない人たちです。
食品、特に生鮮食品が
異常な高騰を見せているなか
どうやって食べていけばいいのでしょうか。

それでも何とか生活しているネパール人の
何とたくましい事でしょうか!


一日も早いバンダの解除と
安定した政権運営を望みます。

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