開校式のあと、参加者の皆さんに
別敷地にある「トレーニングセンター」の教室と
「チベット予防医学室」を見学していただきました。
こちらがトレーニングセンターの外観

2階の黄色い看板の出ているところが教室です。
もしかすると上記のような書き方だと、誤解を受けそうなので断っておきますが
この建物全体が「トレーニングセンター」なのではありません。
(出来たらいつかはそんな規模になりたい…です。)
この建物内の大教室1室を現在、トレーニングセンターとして間借りし
お隣の部屋を「チベット予防医学室」として使用しています。
夕方、小僧さんたちの帰宅の時間と重なったので
たくさんの僧衣の少年達が映っています。
教室の中は、この様になっています。

現在はこちらで、語学クラスの授業を行っています。
教室のお隣の、チベット予防医学室はこんな感じ。

ちょうど見学中に、緊急の患者さんがみえました。
こちらの尼僧は、泣きながら足を引きずりやってこられました。
最後は、階段の途中で力尽きて崩れ落ち
みんなで支えて診察室に運びました。
脈診をしています。
診断の結果は…
肺炎との事でした。
高熱で、ひざの関節が炎症を起こしていて
歩けなくなっていたようです。
投薬と安静が必要です。
チベット予防医学室では
お坊様、お年寄り、生活困難者などからは
診察費、薬代を頂きません。
もともとこれまでもTCPのアムチ(チベット医学医)は
お金のない方々からは、診察費を受け取らない人でした。
それは彼にとっての「菩薩行」だからです。
しかし、ネパールのチベット難民全体の生活が困窮している現在
あまりにもアムチの負担が大きくなってきているので
TCPでは場所と設備を提供し
安心して診察いただける環境を整えました。

TCPのアムチは、メンツィーカン(チベット医学暦法学大学)を卒業しています。
メンツィーカンの最終試験は、3ヶ月にも渡って行われ
広く、医学と薬学の知識を、実践的に問われます。
アムチになるには、莫大な量の経典の暗記も課せられます。
なので、アムチはもちろんお経が得意。
食事前のマントラ(お経)や、チベット仏教の作法を
子供たちに指導してもらっています。

今日もみんなで、大きな声でお経を練習しています。

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