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善光寺


8月5日、TCPのスタッフは長野に行ってきました。目指すのは…

善光寺。
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どれだけの日本の方が
あの日の事を、記憶されているでしょうか?

2008年4月26日、北京五輪の聖火リレーが
日本は長野県において行われました。

当初、その出発地点を引き受けられていた善光寺は
「同じ仏教徒として、チベット弾圧へ憂慮した。」
ことを理由の一つに挙げて
善光寺境内での点火式とリレーの出発地点となることを辞退されました。


このご英断は、
チベット人とチベット難民にとって
どれほどの大きな励みとなった事でしょう。



2008年の夏、北京五輪を前に、
中国に世界の視線が注がれている今、
これが現実を打破するような
何らかの行動を起こす事のできる最後のタイミングだと
チベット人たちは、思いつめていました。

しかし現実的には、チベットに対する弾圧はますます強まり
人々の行動は監視され、いわれなき嫌疑をかけられ連行され
全く自由などありませんでした。
内なる心の叫びを、世界に伝える術など
チベット人にはなかったのです。

そんな時、日本の善光寺というお寺が
「同じ仏教徒として、チベット弾圧へ憂慮した。」
という明確なメッセージとともに
聖火リレーの出発点を辞退されました。

「辞退」という形で、
チベット人、亡命チベット人に代わって、
世界の人々に強力なメッセージを与えてくださいました。

これだけの、大きなメッセージを
こぶし一つ振り上げることなく
ただ粛々と行動として実行し
世界に発信されたことは
仏教徒としての真の在り様を示されたものだと
ネパールの、TCPのチベタンスタッフ、ゴンパのお坊様方、亡命チベット人たちは
大変に感動したものです。

また、聖火リレーのこの日
善光寺では、ラサ動乱の犠牲者の追悼法要をしてくださいました。
これはチベット人、中国人の分け隔てなく
全ての犠牲者に奉げられた法要でした。


いつか日本に行ける事になったら、
是非、善光寺を訪ねて
ご英断に対して、直接お礼を伝えたいと
希望していたアムチとアニとともに
長野へと向かったのでした。


この日のために、初めてチュバを作ったアムチ。
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日本のお坊様と、直接お話させていただけて
感激するアニ。
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お礼に上がらせていただいた経緯を
お話しする石川。
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とても熱心に耳を傾けて下さる皆様。


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左より、庶務副部長の若麻績様。
庶務部長の清水様。

清水様は、聖火リレーの直前、
全国から善光寺へ寄せられた聖火リレー出発地点辞退の嘆願の
手紙、メール、FAXの全てに目を通されたとの事。

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左より、玄證院住職の福島様。
財務部長の若麻績様。

たくさんお話させていただいて
アムチもアニも感激していました。



その後、場所を本堂に移し
亡命チベット人のメッセージが書かれた
チベット国旗をお渡しさせて頂きました。
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チベット国旗には、たくさんの
亡命チベット人のメッセージが綴られています。
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チベット語で綴られた内容を説明するアニ。
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「全ての人の祈りが叶いますように。」
「私達を助けてくださり、ありがとうございます。」
などの言葉が綴られています。

記念撮影。
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本堂では、砂曼荼羅を特別に間近で拝見させていただいたり
ダライラマ法王より奉納された
金銅釈迦如来像を拝させていただいたり
その後、チベット大仏を建立された西方寺へもご案内頂きました。

大変、歓待してくださり
アムチもアニも感激しきりでした。


不利益を顧みず、
人がその存在をかけて成した行為は、
長らく心に留まり、
末代までも語り継がれるものです。

善光寺さまの勇気ある決断は、
今後もチベット人の間で、
誇り高く、末永く語り継がれることと思います。

ありがとうございました。




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コメント

善光寺への参拝者が、誰でも、このチベット国旗を見れるような場所に飾ってくれないかなあ、と、願っています…。

波羅多様、コメントありがとうございます!

そうですね、そうなればとても素敵ですね。
聖火リレーの辞退の後、落書きをされたりという様な事もありましたので、私達がご挨拶に上がること自体、ご迷惑になりはしないかと案じましたが、大変歓迎してチベタンスタッフを温かくお迎えいただき感謝に尽きます。

2008年のあの時、善光寺がご辞退の英断を下された時は、心から泣きました。日本の仏教徒の末の末に連なる者として、本当にありがたいと感じました。

日本仏教界では色々なお立場がおありかもしれずあの決断では善光寺さんも苦慮されたこととお察ししておりますが、
今回TCPの皆さんが善光寺を訪問なさったこと、これもまた素晴らしいですね。フェイストゥーフェイスの会合こそ、その後の諸々の交流・交渉における絶大な一歩につながりますものね。
TCPスタッフの皆様、徳多いことをなさっておられます。合掌。

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