fc2ブログ

チャム


現在、眼科医の松山先生が
ネパールに滞在中です。
来年のアイキャンプの打合せに来られたのでした。

先生が中心となって活動されている「EArTH」と
アイキャンプのご案内は、こちら。
チベタンとヒマラヤの人の眼科医療を支援する会

ネパールの山間部で暮らす白内障の方の目が、
手術をして視力を取り戻すのに必要なコスト
それは、日本円で
1,000円!!!だそうです。

1,000円が、これだけ有意義な使われ方をするなんて
支援のし甲斐がありますね。



お忙しいはずの松山先生、
ネパール渡航のその日のうちに
クンデ・ハウスをお尋ね下さいました。

そして昨日は、先生がベースとして活動されているチベット寺院
タァンク・ゴンパで、チャムがあるとのことで
子ども達をご招待いただき
なんと、バスまでチャーターして頂いて
みんなで見学に行かせて頂きました。
チャム1
松山先生と子ども達。


タァンク・ゴンパは
カトマンズ郊外のナモーブッタにあります。
バスで片道3時間半の道のりです。
チャム2
女子達、バスに酔っています…。

こちらも、バス酔い女子。
チャム3
バスに酔わない子ども達は、大はしゃぎ!

到着直後、
ご用意いただいていた昼食を頂きました。
チャム4
さっきまで酔っていたのに、
全く平気で食欲を見せる女の子達。

いただきま~す!
チャム5

素敵です~。
ランチが豪華です~。
チャム6


屋外のテントに移って、いよいよチャムの始まり。
チャム7
チャムとはチベット仏教僧による、仮面舞踏のことです。

「仮面舞踏」というと何だかお祭りみたいですが
あくまでもこれは宗教儀式なのです。
このチャムが行われるまでに
何日も前から、トルマを作ったり
しかるべき手順で、仮面を取り出してマントラを唱えたり
という儀式がいろいろとあります。

本日は「長寿のチャム」。


まずは正装されたお坊さんが
「ドゥン」(長いトランペットのような管楽器)
「ンガ」(変わった形のバチで叩く太鼓)
など楽器の演奏とともに、入場。
チャム8

その後は、続々と、
いろいろな仮面と、派手な衣装の人々の入場です。
ちなみに、チャムを踊るのは、全員お坊さんです。
チャム9
こちらは托鉢の鉢を持ったお坊さん?なのかな…。



初めて見るチャムに、興味津々のクンサン。
チャム10

子ども達、食い入るように見ています。
チャム11
真剣です。

色とりどり、華やかなチャム。
チャム12

途中でお供え物のお下がりを頂きました。
チャム13

スノーライオン登場。
チャム14

こちらは、三眼の忿怒相の仮面。
とても怖い顔をしています。
チャム15
頭の上に、小さな骸骨が5つのっています。
この5つのドクロは、人間の五罪(貪欲・妬み・愚かさ・幼稚さ・欲情)
に対する(克服の)象徴なんだそうです。

12時~16時まで、たっぷりと楽しませていただきました。
子ども達はチャムを見るのは初めてです。
このような大切な仏教文化の伝統を
間近に見るチャンスを頂いて
教育的にも大変よい機会となりました。


松山先生、タァンク・ゴンパの皆様
ありがとうございました!



スポンサーサイト



| チベタン・チルドレンズ・プロジェクト - スタッフブログホーム |

コメント

素晴らしい体験でしたね。子供たちから感想を聞きたいです。
私も機会があれば見てみたい!

大八様、コメントありがとうございます!

晴れ渡った青い空の下、色とりどりの衣装のチャムは本当に素晴らしいです。チャム自体は数時間(時には数日)にわたって行われるので、見るほうもそれだけで大変です。子ども達は真剣に見すぎてクタクタだったそうですよ(笑)。

チャムは、インドのレー市近辺のゴンパのものが、日本からだと比較的見に行き易いと思います(いや、充分遠い!)。
日本でも、2009年チベット・スピリチュアル・フェスティバルにおいて、新宿の常圓寺で開催されました。とても見ごたえがありますので、是非機会があれば、ご覧下さい。

空の青さとあざやかな色彩に目が奪われました。素晴らしいですね。私も是非見てみたいと思います。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する