昨日、クンデ・ハウスに
新しいメンバーが加わりましたので
ご報告させていただきます。

チュイン・ナムギャルです。
年齢は、多分6歳ぐらい。
本年4月14日に発生した、
大規模地震の被災地である玉樹の出身です。
初めて東チベットから迎える仲間です。
玉樹から2ヶ月以上をかけて、ネパールに亡命しました。
チュインは玉樹出身のため、方言がきつく
スタッフの中では、現在アムチだけが、
不自由なく意思疎通が可能です。
初日は、アムチが診察室に出掛けると
心細くて、泣き出してしまいました。
そこで、アパーがチュインに
仏教の法話を聞かせました。
「お化けや恐ろしい霊は、本当は外にはいなくて、
自分の中にあり、自分が作り上げているんだよ…。
だから怖がって泣かなくても大丈夫だよ。」
するとチュイン、突然泣き止んで
「そんなことないよ!
僕の故郷には恐ろしい化け物が本当にいて、
僕はこの目で見ているんだ!!」
しっかりと自分の意見を主張します。
また続いて、アパーが
「心が乱れたり、恐ろしいモノを見たり感じたりした時には、
真言を唱えると効果的なんだよ…。」
するとチュイン
「うん。金剛サッタの真言が一番強くて良いんだ!」
とにかく答えが明快で
自分の意見をはっきりと言える子です。
さすがにカムパだけあって
体も非常にしっかりしており
栄養面では不自由なく生活していたようです。
ちょっとここで、補足です。
「さすがにカムパだけあって…」という意味は
チベット人の中でも、カム出身者(カムパ)は
体が大きく、作りがガッチリとしていて、肉食大好き
と一般的には言われています。
性格的には勇猛で、短気とも言われています。
それらの代表的なカムパの特徴を全て兼ね備えたのが
TCPのアムチです^^
食事を出しても、ゆっくりと落ち着いて食べています。
これまでクンデ・ハウスでお預かりした子ども達の
到着当日のむさぼるような食事の状況を思うと
やはりチベットの中でも、西と東の地域差は
歴然としていると感じずにはいられませんでした。
とても利発で、他の子ども達にも
良い刺激になりそうです。
二日目にして、すっかり子ども達に溶け込んでいます。
アパーやアマーも、完璧に役割をこなし
テキパキと受け入れ準備を整えてくれています。
一日も早くクンデ・ハウスの環境に慣れ
基本的な生活習慣と
新しい世界で生きてゆくスキルを身につけられるように
スタッフも努力して参ります。
これからも子ども達の成長と変化を
サポーターの皆様とともに分かち、
喜び合いたいと願っています。
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チュイン・ナムギャルが、早く平安な日々が過ごせるように
祈ります。
km様 質問に対するコメント解説、ありがとうございました。
お絵描き(11/15)