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モラン・チェンモ


現地統括責任者:加藤が、1月にブッダガヤに出張していた時の報告です。

チベット歴10月の満月より10日間
インドのブッダガヤで、アヤン・リンポチェによる「ポアのティーチング」が行われました。
アヤン・リンポチェは、カギュ派のバロン・カギュの高僧です。
これは20数年にわたって、毎年行われているティーチングです。

「ポア」と言う言葉は、オウム真理教以後、日本では有名になりましたが
ポアとはもともとチベット仏教用語で「人の意識を移しかえる」ことであり
特に「死後に人の意識を移しかえる」ことを意味しています。

「ポア」には4つの種類があり、今回は
魂を阿弥陀浄土へと導き、魂を光へと解かしてゆく修業です。
この修業の間には、様々な形で煩悩が立ち現れてきます。
この修業が完成した人は、頭頂に穴が開き
その穴から液が出る人もいます。

↑頭頂に穴が開いて、液が出るなんて話、なんだか怪しいですよね…(苦笑)。
詳しくお知りになりたい方は、中沢新一さんの著書『雪片曲線論』を参照されてください。
中沢さんがチベットで修行された体験の講演録が載っており
その中で、この「頭頂に穴が開いて、液がでる。」話が出てきます。

講義の様子
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チベット人以外の人たちも、たくさん集っています。


この時期、ブッダガヤでは「モラン・チェンモ」と呼ばれる大祈願祭が
カギュ派とニンマ派によって執り行われます。
以前はゲルク派も大祈願祭に参加していましたが
一度、法王様の命をねらった事件が起こったため
その後、不参加となり、今では2つの宗派によって毎年行われています。

カギュ派のティーチングは、台湾と香港から熱心な中華系のサポーターが集結し
熱気に溢れています。
講義の内容は、チベット語を基本に、英語、中国語、韓国語に同時通訳されます。
同時通訳される言語で、どの国の参加者が多いのかは歴然としています。
ニンマ派のティーチングは、チベット語と英語で行われます。

夜の祈りの様子
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ジグメ・ピンツォの法要

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菩提樹の下で、祈る人々
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この時期のブッダガヤは、祈りが地上から天界まで吹き上げて
地球全体を包んでしまうような、そんなパワーに溢れています。


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