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ブログジャック その1


現在、TCPのネパール現地は、
取り込み中。


すみません…こんな思わせぶりな前振りで。
その内容と全貌は、もうしばらくすると
ブログでも、お伝え出来ると思います。
どうか、しばらくお待ちください。

それまで、ブログネタが
ネパールから送られて来ないと予想されますので
その間、石川が小ネタでつないでおきたいと思います。
よろしくお付き合いください。



先週末の金曜の夜から、
TCPのサポーターさんのお誘いを受けて
2泊3日で、少し遠出をしました。

出掛けた先は、岩手県陸前高田市。
そう、今回の震災後の津波で
甚大な被害を受けた、あの陸前高田です。

市内最大の避難所、
第一中学校に集まった支援物資を
分別、整理、記録する棚卸し作業に
ボランティアとして参加させて頂きました。
今回、参加させていただいたのは、
こちらの企画です→Save Takata

金曜の夜、サポーターさんと
そのお仲間で、総勢6名のチームを組んで
車2台に分乗し、一路岩手を目指しました。
石川は、サポーターさん以外の方々とは初対面でしたが
いろいろな共通点があったりして、
行きの車中から、意気投合。
結局、仮眠も出来ぬまま、土曜の朝
作業現場である、避難所に到着。

高田第一中学校は
震災直後には、1,300人が避難され
現在も、450人がこちらで避難生活を送られています。
この中学校は、海岸線から2kmあまり離れた高い丘の上にあり
ここだけは、津波の被害を受けなかった場所です。

2日にわたって、こちらのダンボールを棚卸ししました。
支援物資棚卸し1

食料、日用品、衣類など
多分、3,000個以上のダンボールがあったと思うのですが
このうち、全国から送られてきた550個のダンボールの
衣類を整理するのが、今回のミッションです。

Save Takataのスタッフの方々と
関東地区から参加したボランティアの計19名で
棚卸しをしました。
腕が筋肉痛になりながら(とほほ)
仕分けをしました。

時々、被災者の方が、希望の衣類を探しにみえました。
ちょっと派手目の衣類を勧めてみたりして
ひと時、楽しい会話を交わしているときだけが
眼下に広がる、果てしない瓦礫の世界を
忘れさせてくれました。

80歳を超えていると思われるおばあちゃまと、親しくなりました。
おばあちゃまは、黒い津波がすぐそこに見えて
必死で裸足で逃げたのだそうです。
高田病院に逃げたけれど、3階まで逃げてもまだ波が上がってきて
屋上に上がって、一夜を過ごしたそうです。
おばあちゃまは、どんなに自分の逃げ足が早かったか
ユーモアを交えて話し、私達を笑わせてくれました。

家族全員が助かったけれど
それ以外の全てを、津波に流されてしまいました。
楽しい孫との生活を失い
毎日、体育館でストレスの多い生活を強いられて
それでも、こんな風にボランティアの私達を笑わせたり
労をねぎらって下さる心遣いに
人間の強さと底力を見た思いがしました。

一方、棚卸しの作業はやってもやっても終わらずに
果てしないその仕事量に、時々、無力感を感じました。
もっともっと体力も知力も財力もあって
いろんなことを一気に片付けたり、復興できる能力が
今、自分にあったらいいのに! と。

でも、こうやって一つ一つを
微力ながらも積み重ねてゆくことしか
方法なんて無いのだと思いました。

自分はたまたま、いろんな条件が整って
直接ボランティアとして働く機会が与えられたけれど
参加できる期間は、限られたとても短い時間でしかありません。
被災地から戻れば、今、目の前にしている
惨状とかけ離れた生活を、明日からは送るのです。
仕事や家庭や生活があって、被災地を直接支援できない時間も
自分の持ち場でしっかりと力を尽くすことが
日本経済を支え、ひいてはそれが復興につながるのだ!と思って
短いボランティア活動を終え、帰路につきました。

まだまだ被災地は、単独で行って
有意義な活動が出来る状況ではないと思えたので
今後も、現地から募集があれば
参加したいと思いました。

このような貴重な機会を与えて下さった
サポーターさんに感謝です。
TCPを通して知り合ったサポーターさんとは
たまたま自宅が近かったため
ネパールへの支援物資などを、
直接石川の家に運んでいただいたりして
親しくお付き合いさせて頂いており
今回、ボランティアにお誘い頂きました。

ボランティア参加のタイミングの判断と
手段の準備が、一人では難しかったので
既に被災地に行かれた経験のある
サポーターさんにお誘いいただいて
本当に有難かったです。

人のご縁とは、本当に不思議なものだといつも思います。
その広がりから、たくさんの経験をさせていただき
感謝です。
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