fc2ブログ

激論?!


アムチ来日中のある夜
石川家の台所で、それは突然に開催されました。

夕食後、お酒を頂きながら
まったりとした時間を過ごしていたのですが
そのうちに、TCPの今後の運営方針について
段々と、熱の入った論議になってしまったのです。
DSCN4095.jpg
参加者は、このメンバー。
現地統括責任者:加藤、東京事務所代表:石川、チベット予防医学室:アムチ。

22:30~26:00まで、3時間半に渡って
白熱した議論が繰り広げられました。

活発に発言する、アムチ。メモする石川。
DSCN4106.jpg
この頃には、真剣すぎて
お酒なんぞ飲んでいられず、ミネラルウォーター


目指すものは同じでも
それぞれの立場と責任に基づいて
理想を実現する手段についての考え方は
ほんの少し、差があることが分かりました。
DSCN4099.jpg
何が正解で、何が不正解かなんて
それはとてもこの段階で、判断できることではありません。

長い年月がたって、TCPの果たした役割がどのようなものであったかを
亡命チベット人や社会の方々に判断していただいて
初めて評価が下ると思っています。

その時に後悔のないように、常に最良の方法を
間違いなく選択しようと、スタッフは必死なのです。

ここに集うメンバーは、
すべて無給のスタッフです。
それだけに、ただ真剣な思いと冷静な情熱で
TCPを運営しているのです。
お互いにその姿勢を尊敬し、尊重しているので
大激論ですが、発展的な話し合いです。
DSCN4100.jpg
お供は、十六茶。



「はじめは、TCPとパートナーシップを組めば
 自分の仕事が安定すると思って、
 そんな仕事上の利益を思って、TCPと組んだけど
 今では、まったくそんな思いは欠片もない。
 ただ、子ども達が大好きで、この子達を立派なチベット人に育て
 次の世代に役立つ人材にするために、俺は何だってするぜ!」
DSCN4107.jpg
こんな熱くて真剣なアムチを、見たことがありません。
TCPはアムチの中では、すでに「俺のプロジェクト」なのです。

「子ども達を育てるためなら、どんな事だってやる!」
アムチは何度もそう言いました。
「だからもう少し、子どもを引き取ってはダメだろうか?」

確かに、亡命した子どもの引き取りは
非常にたくさんのお問い合わせがある状況です。
中には、私たちが引き取らねば、どうにもならないのではないか?
という状況の場合もあります。

しかしながら、小さなTCPができることには、限界があります。
限界を超えて無理をして、本体自体が揺らいでしまうことは
絶対に避けなければならないと思っています。
小さな組織だからこそ、出来る事のキャパシティーを
シビアに見極めて、慎重にならねばならないと考えています。

資金やスタッフ、施設の充実が図れるのであれば
クンデ・ハウスの拡大は可能ですが
現在、急に規模を大きくすることは難しい…
ましてや、このような大震災が起きて苦境にある日本で
これ以上のペースで賛同者が現れるとは考えにくい…
などの現状を、事務方の石川からアムチに説明します。

結局、お互いの信頼の元に
柔軟に対応してゆくことで
合意しました。


その他にも、
さまざまな運営上の方針や
ルール作りについて意見が飛び交い
本当に充実した話し合いになった
夏の夜でした。
スポンサーサイト



| チベタン・チルドレンズ・プロジェクト - スタッフブログホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する