9月に入ってから、
ブログの更新頻度が低かったのには
訳がありました。
ご心配をかけてはいけないと
結論が出るまでお知らせせずにいたのですが
体調不良の児童がいて
9月に入ってからは
ほとんど学校を休ませていました。
熱が長らく下がらずにいて
どんどん体力が低下しました。
ふりかけをかけた白いご飯と
クッキーぐらいしか食べる事が出来なくなって
みるみる痩せてゆきました。
アムチの手厚い看護と監視下において
治療と観察を続けました。
でも、症状をよく観察すると
もしかして結核なのでは?という心配も出てきました。
他の子ども達への感染の心配から
いち早く部屋も隔離して、マスク生活が始まりました。
いろいろと調べて、ネパールには
公益財団法人結核予防会が支援している
結核治療の良い病院があることが判明。
早速検査に連れて行きました。
とはいっても、ここはネパール。
何日にも及ぶ検査はなかなか要領を得ず…
初日から、いきなりの臨時休業。
ある日は、3時からレントゲン撮影といわれて
3時前にレントゲン室の前でスタンバイ。
でも検査技師が来ません…
やがて時間が3時半になって、停電時間に突入。
結局この日は、レントゲン撮影が出来ぬままに終わってしまう…
こんな事の繰り返しで、
なかなか結論に至りません(涙)。
それにこの病院、建物がとっても怖いのです…。
ホラー映画に出てくる病院のように
古めかしくて、おどろおどろしくて
お化け屋敷みたいなのです!!!
診察で加藤と離れるたび
怖くて泣き出してしまっていました。
この病院がどれぐらいのホラー度か
お伝えしたいところですが
さすがに院内の撮影ははばかられるので
残念ながら、写真はなしです。
そんなこんなで、
結局、長い検査を重ねて
やっと結論が出ました。
結果は…
シロ!
はぁ~、良かったです。
本当に良かったです。
ゆっくりと休ませた甲斐もあって
最近では、少し食欲は回復し
徐々に体力も戻ってきました。
様子を見ながら、学校に復帰させたいと思っています。
なお、この児童の里親さんには
病院にいく前の段階から
健康状態と、対策について
ご報告をさせていただいておりますので
東京事務所から連絡の無い里親さんは
どうぞご安心下さいね。
本当に、ほっとしました。
ただ、ネパールは結核と肺疾患が多く
1987年からネパール国家結核対策プログラムを実施し
対策を練っていますが、
なかなか芳しい成果は上がっていない様子です。
今回の検査は感染していないとの結果でしたが
国内には患者さんが多いのも事実ですので
衛生教育には、力を入れたいと思いました。
9月に入ってから、病気の件が心配で
長らく気をもんでいた
東京事務所の石川は、今週…
日本の一番高い場所で
「チベットの自由」と「世界平和」を
お祈りしてきました。
富士山頂の突風に乗って、
この祈りが、チベットと世界に届け!
と願いました。

はるか下に雲海を眺め、たなびくチベット国旗。

山頂でのご来光。

朝日に照らし出される影富士と
中秋を少し過ぎた月。

ちょっとチベットを思わせる空気の写真です。
でも、頂上のこのあたりでも
西チベットから比べると
標高は、まだまだ低いんですよね…。
よく、未来について妄想する加藤と石川は
「子ども達が大きくなったら、
みんなでカンリンポチェの巡礼に行けたらいいね!」
と話しています。
その頃までに、子ども達が故郷に帰れる自由が
もたらされていますように。
広大なチベットの風景を
もう一度、みんなに見せたいです。
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初めまして。
いつも楽しく読ませてもらってます。
大きい地震があったようで心配です。
近況報告お願いします。
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サンタマリア様、コメントありがとうございます!
現在、現地とも連絡が取れ、スタッフと子ども達の安全を確認しました。物的被害については、まだ調査できていません。チベット人スタッフは慌てている様子ですが、加藤がついているので適切な対処が出来ると思います。ご心配頂きまして、ありがとうございます。