学校が休みの土曜を除く毎日
朝5時半から、子ども達のお経の暗誦が始まります。

冬の5時半は全く暗くて
そして電気もないため
ロウソクを一つだけ灯した仏間で
暗誦が元気に始まります。
ロウソクの向こうの暗闇の中に
子ども達、並んで座っています。

冬の5時半って…正直、すごく寒いです~(涙)。

みんな一生懸命。

こうして毎日、早朝の2時間
びっちりとアムチにお経を仕込まれます。

一番小さいツェテンまでが
きちんと参加しています。
滞在中、毎日この勤行に参加した石川ですが
本当に子ども達、偉いな~と感心しました。
仏教関連のことに関しては
スパルタで厳しいアムチが
子ども達にとって、とても怖いということもあって
誰一人、さぼったり怠けたりしません。
でも、アムチが怖いというだけで
これだけ熱心にやっている訳でもないのです。
中には、ぐんぐんお経を吸収して
その事自体が面白くて仕方のない子達がいます。
お経の暗誦が得意な子は
不得意な子に、夕食の後の時間にお経を教えてあげて
自主練習をやったりしています。
一人ひとり、新しい一節を
アムチにテストされています。

緊張の時間!

覚えているのに、こうしてみんなの前に立たされると
途端に真っ白になってしまう子もいて…。

頑張って♪

そうこうしているうちに、
少しづつ空が白んできました。

7時半が近づくと
そろそろお経の暗誦も終わりです。

お腹も空いたよね…。

最後は、法王様のご長寿を祈願します。
こうして毎日2時間
アムチの厳しい指導が続いています。
お陰で子ども達は
どこに出しても恥ずかしくないほど
年齢の割には、しっかりとお経を覚えています。
アムチは熱心なあまり、手を抜く事を知らず
厳しすぎるかと思う場面もありますが
時には、合格するとクッキーがもらえたりもして
上手く子ども達を指導してくれています。
子ども達がやがて大きくなった時
この厳しいお経の暗誦の毎日を
どんな風に思い出すのか聞いてみたいです。
立派なチベット人として子ども達を育てるため
一所懸命なアムチの姿勢は
きっと子ども達の心に
伝わっていると思います。
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