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3月10日


今日3月10日は「チベット蜂起記念日」です。
それはチベット人にとって、非常に特別な日です。

1950年後半から始まった、中国軍のチベット占領は
仏教的な価値観のもと、精神的な豊かさを追求するチベット人たちの
伝統や文化や尊厳を、ことごとく損なってきました。

そんなご時勢の1959年、中国当局より
「観劇に来ませんか?護衛なしで。」という
なんだかとっても怪しいご招待が、
法王様のもとに届いたのでした。

観劇の日が、3月10日であると知ったチベット人達は
「こんな招待は表向きに過ぎない。
 法王様が中国政府に捕らえられてしまう!」
と、ダライ・ラマのお住まいであった
ノルブリンカ宮の周りに一気に集結し
結果、数万人ものチベット人が宮殿を取り囲み
物理的に中国軍が法王様に
近づくことが出来ないようにしたのでした。

このことが最終的には引き金となり
ダライ・ラマ14世は、インドに亡命されるのです。

ご興味のある方は
(いえ、ご興味がない方も、ぜひ!)
『ダライ・ラマ自伝』を読みください。

毎年、世界中のチベット人とその支援者は
この日にプロテストを行っています。

まだこの時間になっても
ネパールからは何の報告も上がってきません。
今日のネパールは、どんなことが起こっていたのでしょう?

2月8日の「世界同日開催 チベット本土のための緊急法要」の日
ネパールのボダナートとスワヤンブナートでは
チベット人の移動が禁止されました。

チベット人が集結しないように
多くの軍隊や警官の厳しい検問が
あちこちで行われました。

乗り合いバスに乗っていても
ことごとく車は検問で止められて
警官によって、乗車しているチベット人だけが
バスから降ろされました。

独立した国家であるネパールで
何ということでしょう…。


そして今日は、TCPの創立記念日です。
オフィシャルな運営の開始から
丸3年が経ちました。

この3年、順調な発展を遂げているTCPです。
これらは全て、常に見守り、ご支援下さる皆様のお陰です。
この場をおかりして、改めて感謝を申し上げます。

小さな組織ですが
どのような環境に置かれても
前向きな気持ちと、冷静な判断、アツイ行動力で
進んでゆきたいと思います。
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